バラエティ豊かな、西表の1日
 その1 当初の予定通りの午前中

 朝9:00宿のマイクロバスに送ってもらい、マリウドの滝・カンビレーの滝への散策へ出発。

f0066555_19582884.jpg 滝への散策路へは、浦内川をフェリーで2~30分ほどさかのぼり、そこから往復2時間ほど歩く。
 浦内川は沖縄県ではもっとも長い川で、川にすむ魚の種類の多さでは日本一と言われる。 フェリーの中からも小さなボラの魚影が見られた。
 かなり上流まで海水が上がってくるようで、鮫なども棲む。
 西表島の他の川同様、海水も混じった川岸にはマングローブが育つ。


f0066555_2011296.jpg フェリーのお兄さんが簡単な説明。
 西表には7種類のマングローブ、浦内川にはオヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギの3種類が生息。
 このヤエヤマヒルギは大きく枝を広げ、バランスが悪くなると枝から支柱根を下ろす。
 幹や枝が成長してから、根が増えるなんてユニークな植物。



 フェリーは軍艦岩と言われるところが終点。 そこから上流はごつごつした岩がフェリーの行く手をさえぎる。
 足の弱い人はクルージングのみを楽しみ、ここから引き返す。 大半の人は2つの滝を目指す。


f0066555_2081755.jpg 亜熱帯の気候で、普段は目にすることのないような植物を楽しみながら、マリウドの滝を見下ろす展望台に。

 本当は展望台から少し先に滝つぼへ下る道があるんだが、しばらく前に事故があったとかでその道が立ち入り禁止になっている。
 日本の滝100選に入っている美しい滝だけに残念。




f0066555_20133525.jpg カンビレーの滝は上流に一つ小さな落差があった後、緩やかな斜面を滑り降りていく長い滝。 こちらは水際まで近づくことができる。

 同じ船に乗船し、私たちよりずっと後から着いた人が、滝の下半分だけ見て引き返していく。
 「上の方もきれいですよ」と声をかけようとしたが、少しお疲れの様子。
 そういえば4人連れだったのに、今は3人しかいない。 4人目はもっとお疲れ?


 再びフェリーで川を下ったところで食事。 お店の名は書かないが、サラダとかも付いてないカレーやタコライスが900円、コーヒーが600円と言うのは少し高すぎない?



 その2 当初の計画とはまったく違った午後

 昨夜、宿のお兄さんに強く勧められ、その気になったカヌー体験。 初体験でまったく自信がなかった。 でも良かった。

 その前に、宿のオーナー以外のスタッフは西表の自然に惹かれ住み着いてしまった人たちで、みんな植物・昆虫・魚などに詳しい。
 それ以外にも、先ほどフェリーのお兄さんも本土出身者。 西表はそうした若い人を惹きつける磁力を持っているのか?


 カヌーの船着場に向かう途中、そのお兄さんが沖縄独特の木や花、あるいは次々に舞ってくる蝶の名を教えてくれる。 2月と言うのに、蝶が舞っている!



f0066555_202244100.jpg 花に擬態したオキナワアズチグモ

 蜂の頭をしっかりと捕らえている。 …と言われてもすぐには分からなかった。
 彼らは自然に対する鋭い観察眼を持っているのか、「ここにも面白い生き物が…」と次々に手品のように紹介してくれる。

 こういう体験ができるのが、ガイドツアーの面白さ。



f0066555_20352610.jpg いよいよカヌー乗船。
 「カヌーだなんて、とんでもないこと承知してしまった」と、一瞬は後悔したものの、上手におだてあげられ何とか漕げるように。
 写真は、すでに1/4くらい来た地点。 干潟に「是非見せたい面白いものがいる」と上陸。
 妻と私のカヌー、ガイドさんのはもう少し前方に。



f0066555_20381124.jpg 面白いものとは、ミナミコメツキガニ。

 私たちの足音に一斉に砂の中に隠れる。
 「2分ほどじっとしていれば、出てくるから」と言われ、息を潜めていると次々に出てくる。
 再び私たちが動くと、また驚いて潜る。 それを砂ごと手ですくう。
 砂だけを川の水で洗い流すと、手にカニだけが残る。

 子供が大喜びしそうなことをジイサンたちがやる。 包み込んだ手のひらがすごくくすぐったい。



 カヌー体験のもう一つの目的は、ビナイサーラの滝への散策。

f0066555_2045039.jpg カヌーを降りて滝までは歩いて3~40分ほどだったか。
 午前中の山歩きでも見かけたサキシマスオウの木。

 板根という、不思議な形の根っこ。
 昔はまな板や洗濯板にも使われていたと聞いても、この形から素直に納得できる。

 硬いので船の梶にも使われ、幹は車の心棒にも用いられたと言う。



f0066555_20501368.jpg ミナミトビハゼ。

 滝への道のぬかるみでユーモラスな顔で迎えてくれた。
 ただ、写真を撮ろうとすると意外に素早い動きで逃げる。
 逃げた後のドロだけが写った写真が2枚ほど。 (ブログには載せません。)



f0066555_20521526.jpg ビナイサーラの滝は沖縄県一高い滝。

 大きく2筋に分かれているが、これが1本につながるのは台風直後のとんでもない水量の時くらいだそうです。

 ここで小休止。 再度カヌーの腕をおだて上げられながら、持参の携帯燃料で沸かしたコーヒーをご馳走になる。
 お菓子付き。

 カヌーの体験コースは私たちの半日コースより、1日コースの方が主で、そちらはこの滝の上へ登る。




f0066555_20551163.jpg 滝のすぐ近くで見たガジュマル。

 太いタコノキの大木に巻きついているのがガジュマル。
 強く締め付け、やがてその成長を止めてしまうことから、「絞め殺しの木」ともいわれる。

 ガイドさんの言うには、「そんなに悪いヤツではない」。
 鳥の糞に混じり日当たりの良い枝の上で目を出した種が、細い根を下ろし、成長した結果なのだと。

 寄生植物ではなく、岩の上などでも日当たりなど好条件があれば、岩に巻きつくように成長する。



f0066555_20575747.jpg 再び乗船したカヌーを終えた後、妻がものにした沖縄最大の蝶、オオゴマダラ。

 今まで、アサギマダラの写真を撮ったりしてきたが、「マダラ」の意味を羽の模様かと思っていた。
 実は体がマダラ模様なんだと教えられた。 長い長い勘違い。



 その3 ちょっと残念な結果に終わったナイとツアー

 夕食後、8時から「ナイトツアー」。 蛍鑑賞のツアーには少し時期が早く、参加した星空鑑賞のツアーはルーリン彗星の接近もあり、期待大。

 ただでさえ、沖縄本島・石垣島などより星空鑑賞には条件の良い離島。 その上、西表島を少し離れた「バラス島」まで船で渡り、観測しようと言うツアーだ。

 バラス島とは、死んだ珊瑚のかけらが強い波で集められ、細長い島になったもの。


 宿を出る頃、見上げるとオリオン・ふたご座・おうし座など、おなじみの星がイッパイに。
 …が、肝心のバラス島に着くと、雲がだんだん多くなっていく。

 雲の隙間からわずかに星座の一部が見える。 オリオンのベルトが見えなかったり、ふたご座の兄か弟か一方だけが見えていても、何がなんだか分からない。

 やや欲求不満気味。 「晴れ女」の妻の力も及ばず…


 とはいえ2月と言うのに、暖かい夜空の下でぼーっとしているのもたまにはいい。 負け惜しみでなく。
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by t_ichib | 2009-02-24 22:54 | 今日もまた旅の空
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