イタリア④ 美しい塔の村
   4月17日(金) シエナ-サンジミニヤーノ-プラート

 イタリアは世界遺産の登録件数が世界一の国、昨日までいたローマはもちろん、今日訪れるトスカーナの古都シエナ・サンジミニヤーノは共に世界遺産。

 長距離を移動しながらの観光なので、ガイドはそれぞれの地区で私たちを待っている。
 シエナのガイドは日本語が堪能なイタリア男性。

 そのガイドの説明によると、シエナ建国の言われは「ローマ建国の神話をパクった」という。
 ローマ建国は狼に育てられた双子の兄弟による。 神話では弟は兄に殺されたことになっている。
 シエナでは、その弟の子供が黒馬・白馬に乗ってシエナに逃れ建国したことになる。


f0066555_13294720.jpg 世界遺産「シエナ歴史地区」の中心は、何と言ってもドゥモ

 ルネサンス期までは商業・芸術の面で、フィレツェと覇を争いこのドゥモもフィレンツェのものより大きく・高くを目指した。
 フィレンツェ・フランスの連合軍に破れ、シエナの繁栄は終わったが、その結果中世のたたずまいを残す美しい町が残った。


f0066555_13543666.jpg 教会の内部のステンドグラス・壁画なども美しい。

 左手には図書館があり、陳列されている当時の楽譜のような大判の本もすごいが、その天井の装飾も息をのむほどの華やかさ。


f0066555_13555392.jpg 床面には、色の違う大理石を組み合わせたモザイク画がいくつもある。

 右は、聖書を題材にしたモチーフ「ヘロデ王の幼児殺し」
 ベツレヘムで救世主が誕生したという話が伝わり、王の命令で幼児が皆殺しにされたというもの。
 他の床面の画も、聖書を題材にしたものなのだろう。



f0066555_14313799.jpg 世界遺産登録のもう一つの大事な要素がカンポ広場

 中世を思わせる建物に囲まれた、レンガで敷き詰められた緩やかな傾斜のある広場。

 年2回、広場の周囲に砂が敷かれ、パリオという裸馬の競馬が行われる。
 町の17地区の対抗で、騎手は落ちても馬さえゴールすれば優勝というから、きっと激しいレースなのだろう。

 わずか何分かで終わるパリオを見るために、世界中から集まった観光客が、この広場を埋め尽くす。


 ゴシック様式の美しい街並みを散策中に、建物の壁に取り付けられた輪っかに気がつき、ガイドに聞くと「昔の駐車場で~す」との答え。
 馬の手綱を結ぶものだったという。 一つ余分の知識、得した気分。



 サンジミニヤーノは美しいたくさんの塔で有名な村。
 ここのガイドは英語を話す女性、添乗員さんが日本語に約し私たちに伝える。

f0066555_14563321.jpg 村に入る5つの門の一つ、サン・ジョバンニ(=聖ヨハネ)門
 もちろん、この門もドゥモ・ドゥモ広場などと共に世界遺産の重要な要素。

 通行許可証の無い車は、この先には入れない。


f0066555_15165191.jpg サフランの栽培で繁栄したこの村には対立する2派があり、お互いに高い塔の上から相手を監視しあい、やがて塔の高さの競いあいに。

 現在は14の塔が残されているが、最盛期には72の塔があった。
 1番左の塔には窓が無い、高さだけの競いあいから実用性のない塔まで生まれた。


f0066555_15262035.jpg 世界遺産とは関係ないが、この村の重要な要素が世界コンクールで優勝した、このジェラート屋さん。

 店の前には長い行列が出来ていた。
 世界一だというのに、1.7ユーロとやすい! ローマや他の都市では2.5ユーロはしてた。



 復活祭が終わったこの時期、たくさんの小学生が遠足などでここに来ていた。
 思わずガイドさんが「バンビーノ、うるさい!」と言った。 バンビーノはイタリアでは子供のことで、複数だとバンビーニ。

 その夜、天気予報が知りたくてまったく分からないイタリア語のテレビを見ていて、「バンビーノ」という言葉だけが聞き分けられた。
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by t_ichib | 2009-04-25 16:01 | 今日もまた旅の空
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