3日目にしてようやく晴れ間が、でも青空にはならない。 うす曇りなのか、空気が澄んでいないのか?
帰国便の出発時間は15:00なので、ここ【碑林博物館】ともう1ヶ所の観光を残す。 古代の書家の字体は、紙に書かれたものでは保存することが難しい。 そこで、石碑に刻まれた字体を残すため、全国からそうした石碑を集めたのが碑林博物館。 建物の額にある碑林の碑の字、上の「ノ」がない。 古い字体とも、あるいはそれを書いた書家が当時の政治に満足してなくて、不満を表したものとも言われる。 現在の中国では「簡体」といわれる文字が使われ、私たちには読むことができない。 論語などの古い字体で刻まれた石碑を見ると、ようやく分かる物に出会えホッとする。 観光地ではなく、ショッピングに連れて行かれたお店で見た絨毯。 シルクロードのバザールの賑わいが描かれている。 こんな物はとても足元に敷くわけにはいかない。 そういえば、西安(=長安)はシルクロードの東の起点。 馬をラクダに乗り換えた商人たちは、はるかイスタンブールまで行ったわけではなく、こうしたバザールでお互いの商品を取替え国に戻った。 盗賊の脅威にさらされ、シルクロードの旅は命がけだったことは想像に難くない。 最後の観光地、大雁塔 日本でもおなじみの西遊記で知られる、玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を収蔵するために作られた。 実際には孫悟空や猪八戒がお供に付いたわけではなく、1人でシルクロードからインドを目指したという。 先ほどの絨毯屋で見たシルクロードの長い道のりを思い出し、さぞ危難に満ちたものだっただろうと思う。 西安空港の保安検査では、来るときに難を逃れた人もそのライターを没収され、ホテルで貰った私のマッチ1個が5人のタバコの火の供給源に。 100円ライターどころか4個100円の私のライターなど惜しくもないが、オイルを抜いてトランクにつめたzippoのライターを没収された人もいた。 そして、乗り換えの上海空港での再度の保安検査では大変不愉快な思いを。 保安検査をする係りの女性が、嫌々仕事をしている表情・態度があからさま。 機械に通す時に、客の手荷物を乱暴に投げている。 言葉のわからない外国人に、上司などに苦情を言われないと思っているのだろうが。 こんな小役人的な態度が、中国という国に対する印象を悪くすると言うことに気が付かないのだろうか。 嫌々するくらいなら、一度西安で保安検査をしているのだから、乗り換え時の検査など「省いてしまえば…」と思う。
by t_ichib
| 2009-11-29 10:00
| 今日もまた旅の空
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