スペイン③ モスクから大聖堂に
 観光2日目は世界遺産のコルドバ市内観光をして、セビリアのホテルまでの移動。 昨日とは打って変わって、8時少し過ぎの出発。 少し忙しい。


f0066555_21563028.jpg 途中、コンスエグラという村に立ち寄る。

 ドン・キホーテの物語に登場する風車が立ち並ぶ。 日本で上演された戯曲の題名は「ラ・マンチャの男」だった。
 アラビア語では、マンチャとは「雨が降らない土地」という意味があり、降水量は年間500ミリ程度。
 特に6~8月は一滴の雨も降らない日が続く。 風車は地下水のくみ上げ、粉ひきに使われた。 写真の右奥の建物は粉ひき小屋。


 昨日のガイドの話では、スペインの中央部には高い山がなく、大きな川は7つ位しかないとか。 農業をするにも水不足がネックとなっていた。
 現在では、上流に大きなダムを作り、地下をパイプで農業用水を送る大規模な灌漑システムが出来上がっているとのこと。

 スペインの国土は日本の1.3倍。 人口はわずか、4000万。
 フランコの独裁政権が崩壊した後、ヨーロッパ社会に復帰。 その援助で経済が復興すると、労働力が不足した。
 対岸のモロッコを始め、南米のスペイン語圏の諸国から移民を受け入れ、その数がなんと700万。


 風車のある丘からの風景には、青々とした小麦畑が広がる。
 上の写真でも、昨日の雨がうそのような青空。 が、風車には絶好の風が吹いており、少し肌寒い。 気がつくと、その寒さのため私たち以外は早々とバスに乗り、出発を待っていた。



f0066555_22284840.jpg 昨日までは、丘の斜面を利用してオリーブが栽培されているのを見ると、「うわーっ、オリーブだ!」と歓声が上がったのに、道の両側に延々とオリーブ畑が連なると、いいかげん飽きが来る。

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 時々ブドウ畑に変わったりもするが、小麦-オリーブ-ブドウの繰り返しでは、やっぱり眠くなる。

 それにしても「広いなぁ!」と。 日本では北海道でもなかなか見られない。



 その眠気の中で「ハッ」と気がついたのが、高速道路の流れ
 私たちの進行方向と逆の方向、イースター休暇を地中海方面で過ごしマドリッドに戻る車の流れ。 「渋滞するだろうな!」との予想に反しスイスイ。

 なんと、上下2車線づつのはずが、、3車線を走る。 私たちの側は、1車線のみ。 渋滞対策としては、思い切ったことをする。
 日本でも、「民族大移動のシーズン」に採用してみたら…



f0066555_22561838.jpg そうしているうちにようやくコルドバの町に着く。

 バスの駐車場からコルドバ市街・メスキータへ行くには、この美しいローマ橋を渡る。

 橋の手前側には「カラオーラの塔」があり、橋を守る要塞となっていた。




f0066555_2325873.jpg コルドバ(というよりスペイン全土)は長くイスラムの支配下にあり、メスキータもモスクとして建てられた。
 13世紀になり、支配を取り戻したキリスト教徒が「聖マリア大聖堂」として転用した。

 そういう歴史が、NHKの「世界遺産」シリーズで紹介されていた。


f0066555_23331963.jpg イスラム教徒はコーランを暗記しているので、寺院の中は暗くても良いが、キリスト教徒はそうではないので、教会の中は明るくした。
 …という話も耳にした。 確かに、外の明るさのせいもあり最初に入ったときは「暗い」と思った。

 後から増築や大幅な改築をした部分は、天井からの光を取り入れ、装飾の豪華さもありまぶしいほど。

 どこまでがイスラム的で、どこからがキリスト教的なのか、どこが両文化が融合されたものなのか。 ガイドの説明でもよく理解できなかったが、こうした文化遺産が残されて良かったと思う。



f0066555_23503385.jpg 内部の装飾・壁面に掲げられた絵画などもすごいとは思ったが、ものすごい大きさのパイプオルガンと、この聖歌隊の席にも驚いた。

 左右それぞれに、上下2段とたくさんの席が並ぶ。 (100人とか聞いたような気もする?)
 肘掛の部分にはキリスト教の聖人たちの顔が刻まれている。



 イタリアでも、カナダでも、ここスペインでも、こうした大聖堂の大きさ・豪華さにはあっけにとられるほど。 きっと口をあんぐり開けて歩いていただろう。


f0066555_021034.jpg 街歩きになると、そんな気分から少しだけほっとする。

 コルドバ歴史地区の中のユダヤ人街。
 イスラム風の町並みも残されているそうなのだが、どこがそうだったのか分からない。
 そしてこの道の狭さがユダヤ人街の、特徴なのかどうかも。

 ただ、この壁の白さはその特徴らしい。
 家々の窓には美しい花が飾られており、「花の小道」と呼ばれている。



 コルドバの町には3時から2時間ほど。 そこからさらに1時間半ほど走り、ようやくセルビアのホテルに到着。

 スペインで不思議に思うことは、夜8時くらいになっても(夏時間の1時間を引いても)戸外が明るいこと。 逆に朝はとっくに夜が明けたはずなのに、薄暗い気がする。
 広い国なので、西と東との差なのか?
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by t_ichib | 2010-04-04 23:29 | 今日もまた旅の空
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