スペイン⑥ ガウディ一色
 バレンシヤのホテルを出発してまもなく、世界遺産ラ・ロンハに立ち寄る。
 旅の日程表には、昨日の夕方に立ち寄る予定となっていた。
 「夕方は渋滞するから」と、運転手の勧めで今朝に変更した。 道路も狭く交通量も多いので、本来なら下車観光ができない所。

 「どうだ、俺の言ったとおりだろう!」と得意そうだが、おかげで昨夜ゆっくり買い物ができたことまでは、気づいていなかっただろう。


f0066555_103333.jpg ラ・ロンハは絹の取引所だったそうで、当時のバレンシアの経済力を示すものだそうだ。
 といっても、車窓から下車観光に変わっただけで、中を見学できないので、すばらしさは分からない。
 建物だけなら、通りの反対側に建つ教会のほうが豪華。 そちらで記念撮影する人も。



 そこからは、バレンシア市内を車窓から見るだけで、一路バルセロナへ移動。



f0066555_10544247.jpgf0066555_10545354.jpg バルセロナに着くと車窓からだが、ガウディや彼のライバルたちが設計した建築物を見て回る。
 当時のお金持ちたちが建てたもの。
 こんな大きな家でどんな風に暮らしていたんだろう。 現在では、商業施設等に改装されているんだろうが。



f0066555_1152177.jpg サン・パウ病院
カタルーニャ音楽堂とともに、モンタネールの設計で世界遺産。

 ごく最近まで病院として使われたいたが、現在は新しい病院が立てられ、ここは資料館として保存される。
 その工事が行われているため、中を見学することはできなかった。



f0066555_1126116.jpg グエル公園は施主のグエル伯爵とガウディにより、自然と調和の取れた分譲住宅として開発された。

 2人の発想・価値観が理解されなかった。 当時の市内からは離れていて不便だった。 …などで売れたのはわずか2軒(グエルとガウディ自身)。
 そしてグエルの死後は、公園として市に寄付された。
 写真は2階建ての遊歩道。


f0066555_11405027.jpg 気持ちの良い広場
 周囲はぐる~っとベンチになっていてくつろげる。

 広場を支える柱には、(今は取り外されているが)浄化装置が組み込まれていて、そんな所にもガウディの自然へのいたわりが感じられる。


f0066555_11531798.jpg 毒キノコの屋根のある家

 ぱっと見た瞬間、グリム童話(国が違う)を連想してしまった。 こんな建物が左右に2つ並んでいる。

 ガウディ自身が住んだという家が記念館として残されているが、そちらはシンプルなのでこれは住宅ではない施設だったかも?

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 公園のシンボルになっているドラゴン、でもどう見てもけばけばしいトカゲ。
 よだれのように見えるのは噴水。

 小学生らしき子供たちが写生に来ていたが、毒キノコ・トカゲはその人気の的。



 世界遺産というと、何百年・何千年を経た歴史遺産を思い浮かべるが、上の病院・公園とも100年足らずのものが指定を受けるのは、高い芸術性を持つ文化遺産だからだろう。
 最後のものは、世界で唯一建築中というのだから、それもまたスペイン人の自慢だろう。



f0066555_12404528.jpg スペインの世界遺産というと、アルハンブラについでこの聖家族教会(サグラダファミリア)

 あまりにもでかいので、入場前に道路の反対側から撮っても全部が収まらない。

 そしてどうしても、いくつもの大きなクレーンがその中に入ってしまう。
 東側は「生誕のファサード」と呼ばれる。


f0066555_1372796.jpg 上の写真に見られる3つの門は左から、父ヨゼフの門・イエスの門・母マリアの門とされる。

 その門の上には右の写真のように、聖書に書かれた逸話「受胎告知」、ローマ兵による「嬰児虐殺」などが彫刻されている。


f0066555_13181244.jpg ガウディは詳細な設計図を作成せず大型の模型を作り、それに基づいて建設が進められた。

 ガウディ自身は敬虔なカトリックで、ライフワークとした教会建設に資材を投げ打っていたので、みすぼらしい姿で建設現場に通った。
 事故死した時もその身なりゆえ、すぐには彼と分からなかったという。



f0066555_13573533.jpg 彼の死後もその建設は進められており、完成予定は100年後とも言われている。

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 西側は「受難のファサード」と呼ばれ、キリストのはりつけ・復活などの逸話が彫刻されている。

 右の写真でも明らかなように東側とは作風が違い、その現代アート風なタッチは不評といわれている。



 以上で、今回の観光は終了。
 ホテルに戻るまで2時間ほど、カタルーニャ広場で自由時間。 せっかくの機会だったのに、セグラダ・ファミリアのあたりから振り出した雨のため、近くのデパートめぐりで時間を費やさざるを得なかったのが残念。

 お土産屋で買った絵皿と同じようなものを見つけたが、こちらはさすがデパート価格。 お土産屋のほうが安かった。
 オリーブオイルを買った人のような、ショックを受けずにすんだ。
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by t_ichib | 2010-04-07 23:43 | 今日もまた旅の空
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