モロッコ旅行③ 世界遺産めぐり
 今回の旅では、モロッコの8つの世界遺産のうち7つをめぐる。

 1日の移動距離が想像を絶するほど長く、連日朝8時出発、次の宿に着くのは夜8時になる。 そのため、

【1】 疲れたらうとうとできる私たちと違い、バスの運転手さんは大変。 欧米では考えられない、あるいは運転手2名で交代する。

【2】 いつもの旅行だと、ホテルの外のレストランで夕食を摂ることが多いのに、(そんな時間が取れなくて?)ホテルでの夕食となる。
 ただ、そのホテルの食事がおいしくなくて(ホテル代を叩いている?)、昼食の方がおいしいくらい。


f0066555_19281714.jpg その長い行程の最初はフェズの王宮。
 フェズはイドリス朝時代に首都が置かれた。

 この王宮には現国王がフェズを訪れた時に宿泊する。
 扉はブロンズ製、表面はレモンで磨かれる。




f0066555_2075219.jpg フェズのユダヤ人街

 イスラム教徒の家は外側はシンプルで窓が無く、中庭を持ち内側を美しく飾る。
 一方、ユダヤ人街は外に窓やベランダを持つ。 そこに民族性の違いを感じ面白い。
 もちろん、この写真では分かりにくいが、壁はスペインで見たユダヤ人街と同じく白。



f0066555_20151348.jpg 【世界遺産1:フェズのメディナ(旧市街)】に入る前に、小高い丘から全貌を見下ろす。

 びっしり建物で埋め尽くされ、大きな通りなど一つも見えない。
 現地ガイドが、モスク・神学校・廟などを指差しながら教えてくれるが、細かすぎてよく見えない。



 この後、先ほどの王宮の扉を作った銅職人のお店・陶器の工場を見学した。

 興味深かったのは、陶器工場。
 学校を卒業したての新米の仕事は粘土こね、足でひたすら踏み続ける。
 そこで数年経験を積むと、ろくろを回し壷や花瓶、皿などの製作に回る。
 さらに経験を積むと、色とりどりに焼かれたタイルから、四角や三角、丸など様々な形を切り欠く。 中には息を吹きかけると飛んでしまいそうな小さな物も。
 そして様々な色と形、大きさの素材を組み合わせ、芸術品に作り上げるのが超ベテランの仕事。



f0066555_20452477.jpg 旧市街への入り口、ブー・ジュルード門はそうした芸術作品の一つ。

 門の裏側も同じデザインだが、タイルの色が違う。
 表の青はフェズの町の色、裏の緑はイスラムの象徴といわれる。



f0066555_21483772.jpg 旧市街に一歩足を踏み入れると、まさに迷路のような細い道が続く。

 小路の両側には様々な店が軒を並べる。

 たとえば肉屋、たとえば木の実などを煮詰めた惣菜屋。

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 肉屋の店頭にラクダの首がディスプレーされていたり、写真の惣菜屋も通りのホコリをかぶっていそうだったりで、私たちの食欲は湧かない。

 せめてガラスケースに入れておいて欲しい。
 …しかしそれは、私たちの文明かぶれ?



f0066555_22125530.jpg 一方、きれいな衣装やスカーフなどお店には、思わず目を奪われる。

 食い入るように見つめるのは、結婚間近な娘さんと母親か?

 この衣装を見た妻は「中国の服みたい」と言う。
 私にはアラビアンナイトの世界。 ペルシャのお姫様か、「月の砂漠」を行く王女様。



 通りに面して、先ほど丘から見たモスク・神学校などがあるが、信者以外は立ち入りできない。 私たちは外から覗き込み、写真を撮るだけ。




 昼食を摂った後は、恐怖の皮なめし工場。 何が恐怖かと言うと、その強烈な異臭。

f0066555_2247090.jpg 建物の屋上から工場を見下ろす。

 工場と言ってもコンクリート?で区切られた槽があるだけ。
 白い槽は皮から余分な脂肪や肉を溶かし落とす。 ハトの糞を使っているのだとか。
 強烈な匂いの元は、ハトの糞? それとも溶けた脂肪などの腐臭?
 赤い槽は染めのためだった?

 観光客には香りの良いハーブの葉が配られる。 私たちはそれを鼻に当て、異臭に耐える。

 匂いは不評だが、お店に並ぶ皮のスリッパ(=マブーシュ)は好評。 日本からお土産リストに書き込んできた人が多い。




 強烈な思い出を後にフェズを離れ、【世界遺産2:ヴォルビリス遺跡】に向かう。

f0066555_23212620.jpg ヴォルビリスはモロッコに唯一残るローマの遺跡。

 遺跡そのものの価値より、モロッコに残されていることに価値があるのかと思うのだが。

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 私たちにとって興味深かったのは、神殿の高い柱に何家族かのコウノトリが巣を作っていたこと。

 日本のコウノトリとは種類が違うのか、雛鳥のクチバシが黒いのに対し、親鳥のクチバシはピンクと説明された。
 確かに、ピンクが黒に餌を運んでいた。 (クチバシの黒いひよっ子?)



 ヴォルビリスを後に、【世界遺産3:メクネス】へ。

f0066555_23591713.jpg 北アフリカでもっとも美しく有名な門、マンスール門

 ただ残念ながら、強行軍の時間的制約からこの門の撮影だけ。
 ガイドブックには「水の館」「風の道」など興味深い施設がいくつも紹介されていたのに。



f0066555_0483318.jpg マンスール門にばかり気を取られていて、ふと後ろを向くとそこはエディム広場。

 モロッコのこうした広場がにぎわうのは、夕方から。 この時間はまだまだスペースが目立つ。
 いろんな物を売る人の姿はほとんど無いが、いくつかの人だかりの中には大道芸の人。
 熱気はまだまだだけど。



 2泊目の宿は首都ラバト。 昨日のようなトラブルも無く、疲れのせいで熟睡できた。
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by t_ichib | 2010-06-13 18:19 | 今日もまた旅の空
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