モロッコ旅行⑥ 今日も駆け足で
 6月13日のブログに、「買い物リストにマブーシュを書き込んできた人がいた」と書いたが、もう一つ特に女性がアルガンオイルに関心を持っておられた。

 アルガンツリーは、モロッコでもこの地方だけに育つそうで、他の地方に移植してもうまく育たないとか。
 そのアルガンオイルの工場を見学する。


f0066555_1138286.jpg その工場が近づくにつれ、黄色い実がなったアルガンツリーが多くなる。

 ヤギがその実を食べ、消化されずに排出されたタネからオイルを抽出する… とか。
 工場のすぐ近く、(観光客を喜ばせるため)無理やり木に登らされた?らしきヤギ。


 工場見学そのものは、なんとも言いようが無い。
 中庭をはさんで工場と売店があり、その中庭で数名のお年寄りの女性が、器用にタネを割り中身を取り出す。 最後の女性が石臼を引いて油を絞る。
 すべて手作業! これで工場?

 ウソだろう! 善意に解釈すれば、昔ながらの方法を紹介した。 そして、工場へは衛生上の理由で立ち入り禁止にしている。
 と言うようにしか、理解できない。

 そしてここに来た最大の理由は、売店に案内することにあるようだ。

 アルガンオイルには、お料理などに使う食用のもの、化粧品に使う非食用のものがあり、どちらも同じような(お高い)値段。

 アルガン石鹸が1個、500~800円。 男どもはびっくりしていたが、女性は「普通の洗顔石鹸だって、それぐらいするものがある」そうで、驚くほどではないらしい。



 その工場からほど近いところに、【世界遺産6:エッサウィラ】があった。

f0066555_13123097.jpg 町のシンボル、時計台を見ながら旧市街に入る。

 エッサウィラは紀元前から、商業港として栄えた。
 さらに、おいしい魚の取れる漁港でもある。
 ガイドによれば「モロッコ人は食べないが、タコも獲れる」そうだ。 …日本へ輸出?


 確かにたくさんの漁船が停泊している。 上空にはさらにたくさんのカモメが飛び交う。
 そういえば、漁船もカモメもモロッコに来てから、初めて見たような。

 そのカモメのフンを避けながら、船のレストランへ。 昼食は魚料理だったが、タコではなかった。


f0066555_17243190.jpg 16世紀にここを支配したポルトガルにより要塞化され、奪還されたアラウイー朝の時代には、海軍基地となり大砲が設置された。

 さらにその先、写真の右奥に稜堡と呼ばれる見張り台がある。
 ともに海からの敵の侵攻に備えたものだろうが、何度もそんな緊迫した場面を繰り返したことだろう。



 エッサウィラからさらにカサブランカ方面に進み、【世界遺産7:アル・ジャディーダ】に着く。

f0066555_18133151.jpg モロッコの世界遺産では、もっとも後に「マサガンのポルトガル都市」として登録されている。
 マサガンは16世紀~18世紀のポルトガル領時代の名。

 エッサウィラと同様に城壁に取り囲まれており、こんなトンネルのような入り口から入る。
 今でも3000人ほどが住んでいるそうだが、そうは思えないほど静かな町。


 城壁の外、海岸線に沿ってはホテルなども並ぶリゾート地として発展し、国内から外国からの客で賑わう。

 1769年、ポルトガルが撤退する時に、この町を徹底的に破壊した。 19世紀に町の復興が始まると、ユダヤ人も多く移り住み協力した。
 その名残で、旧市街にはシナゴークも残されている。 イスラエルが建国されると、他のユダヤ人街と同様に、ユダヤ人の多くはイスラエルに移住したが。



f0066555_2115417.jpg この城塞都市へのアラブ人の攻撃は激しかったようで、陸側も海側も分厚い壁に取り囲まれている。

 攻撃を避けるため、物資の積み込みは城砦の中に水路を通し、小船で沖合いの船まで運んだと言う。


 私たちの目の前で、地元の少年がこの高い壁から海に飛び込んだ。

 私の住む岐阜県の郡上市でも、橋の上から眼下の長良川(支流)に飛び込み、一人前と認められる儀式がある。
 洋の東西を問わず、同じような度胸試しがあるんだなとほほえましく思う。 それにしてもずいぶん高いところから…


 今日もずいぶんと走行距離が長く、駆け足の世界遺産めぐり。 特にこのアル・ジャディーダが。




 今日6月24日、ドイツの妻から2度目のメールが届く。
 のっけから電車に乗り間違え、あわてたこと。 それでも無事ライン下りを楽しめ、今はラインを見下ろしながらランチを摂っているとのこと。

 「ドイツ語が堪能で、何度もドイツへ言っている友人がいながら、間違えるなんて」と思いながら、「いや、だからこそ早く間違いに気づき対処できたんだ」とも。
 私ならきっと終点まで行ってしまいそう。

 二人の旅は同じ町に2泊づつする。 そこで山登り・待ち歩きと、うらやましい位の余裕。
 どうしても、このモロッコの旅と比べてしまう。

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by t_ichib | 2010-06-16 20:00 | 今日もまた旅の空
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