私がモロッコに旅行すると言った時、誰もがカサブランカの名を口にした。
この都市の名前だったのか? それとも往年の名画の題名だったのか? 私もそうだったが、首都ラバトの名は出てこないだろう。 人口400万人を超えるモロッコ最大の都市カサブランカは、100年前にはわずか1万人そこそこだったと言うのだから、その発展振りに驚く。 昨夜着いた時、「カサブランカは治安が悪いので出歩かず、帰国に備え体を休めるように」と添乗員から注意があった。 「特にホテルから左のほうが、怖い地区」と。 添乗員の話は少し大げさなのかもしれないが、昨夜は外出を控え今朝は少し町歩き。 警告を無視して昨夜のうちに町歩きを楽しんだ一人が、朝食の席で一言「大都会だよ」と。 私の感想もその一言に尽きる。 まだ朝が早く渋滞にこそなっていなかったが、出勤するビジネスマンの姿も見られる普通の町。 帰国便の出発がお昼過ぎなので、もう少しだけの観光。 最初は国連広場(旧ムハンマド5世広場) 広場らしくはなく大きな交差点。 私は思わず「国連広場ってどこ?」と聞いてしまった。 この広場でもっとも人目を引くのが、写真のハイアット・リージェンシー。 こちらは「旧」の字のつかないムハンマド5世広場の裁判所。 落ち着いた雰囲気のこの公園の裁判所で、どんな事件が裁かれるのか。 ここで奇妙な姿をした人たちを見かけたが、あれが水売りだったそうだ。 最後はハッサン2世モスク 前国王ハッサン2世(~1999、現国王はムハンマド6世)の「アメリカにおける【自由の女神】のような国の象徴として…」と言う宣言で、国民の寄付を集め1993年に完成。 広々とした敷地には10万の巡礼を収容できると言う。 すべて手作りで20世紀最大の芸術作品といわれるモスクには入れなかったが、外から見るだけでも十分美しい。 ミナレットからは、夜空に向かいレーザー光線が放たれる。 さすがは20世紀の宗教施設。 図書館・博物館を併設。 そちらの建物も美しい。 帰国便は来た時と同じコース。 偏西風の影響・待ち時間が短かったおかげで、そして自宅でゆっくり休めたので、長旅も少し楽だった。 6月25日、妻はフランクフルトから無事ケルンに着いたようだ。 ゆっくりケルン市内見学、2日目は旅行計画では「フリー」とある。 楽しんでほしい。 妻の帰国まで後10日あまり。 これからが長い。
by t_ichib
| 2010-06-25 09:10
| 今日もまた旅の空
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