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栂池高原
 連日の猛暑。 岐阜県の多治見市が、その中でも日本一の暑さを続けている。
 少し離れているとはいえ、同じ岐阜県なので我が家の暑さも相当なもの。 前日の熱気が冷め切らないうちに、再び強い日差しに焼かれているようで、朝から部屋の中にいてさえ30℃近い暑さ。


 その暑さに耐え切れず、衝動的にわずか2日前に宿を予約して、長野まで出かけることにした。 季節は違うが、去年栂池の紅葉を見に行った時に利用したペンション。
 宿代と栂池・八方のロープウェー代をセットにし、少しお得になるらしい。

 朝5時半ごろ自宅を出て、宿でロープウェーの割引券を受け取り、ロープウェーに乗ったのが10時。
 まだ記憶に残っている栂池自然園を、展望湿原に向かって歩き始める。


栂池高原_f0066555_108216.jpg 最初に目に飛び込んできたのは【ニッコウキスゲ】。
 いく筋かあるコースの中で、私たちの選んだ木道の近くには無くて、別コースのほうばかりに咲いている。
 道が合流してから少し戻りその花を撮った。

 夏の高原ではおなじみの花だが、数年前に近くの息吹山で「ニッコウキスゲウォーク」とかのイベントに参加して、(天候不順のせいとか)そのメインの花にお目にかかれなかったことを思い出す。
 「ねっ、いつも会えるとは限らないんだよ」と言うのは、となりのトトロのお父さんのセリフ。

栂池高原_f0066555_1054297.jpg 【ワタスゲ
湿原の中で、無数の星のように点々と咲いているのが、この花にふさわしいように思える。

 写真を見返してみて、湿原の沼地に向こう側を歩く人がくっきりと写っているのに気がついた。
 沼と呼ぶには申し訳ないような澄んだ水だった。 そして天気も。


栂池高原_f0066555_1049201.jpg 【タテヤマリンドウ
 花の名前は1ヶ月もしないうちに忘れることが多いので、自然園で買った花の写真集と付き合わせてみた。 たぶん、違ってはいないと思うけど。

 リンドウの花は、濃い青や紫が多いと思っていたが、白(縁は淡い青)も清楚な感じがして、私の好み。


栂池高原_f0066555_1175410.jpg 一面に咲くピンクのこの花は?

 妻と二人で首を傾げていて、ようやく【チングルマ】の花が散った後だと気づく。

 散る前のチングルマも岩陰などに少し残っていた。


栂池高原_f0066555_1117254.jpg この花の名前も分からなくて、ちょうど回ってきた自然園の係員に聞いてみた。
 【エンレイソウ】とのこと。

 栂池の写真集に載っていないのは、もう遅いからだと言う。
 チングルマと同様に花びらが散った後なのか、時期遅れで咲いたのかは、今ひとつ分からない。


栂池高原_f0066555_1133599.jpg もう一つ「なれの果て」と言っては悪いが、花の終わった【ミズバショウ

 北海道の知床五湖で、巨大に育ったミズバショウの葉を見て、思わず居合わせたガイドさんに聞いた時の衝撃は忘れられない。
 こちらはそれほど大きくはないが、北海道では背丈ほどもあったような。



  【ゴゼンタチバナ】         【キヌガサソウ
栂池高原_f0066555_11402068.jpg栂池高原_f0066555_11403472.jpg 自然園の入り口の展示で、「違いが分かりますか?」と写真つきで紹介されていた。


 写真に撮って比べてみれば、葉の枚数が違う。 花びらが丸い・とがっている。
 …といくつも違いが目に付くが、ただ歩いているだけでは、やっぱり分からない。


栂池高原_f0066555_115276.jpg ようやく展望湿原に着く。
 途中の登りがけっこうきつくて、昼食を含め何度も休憩を取る。

 風に乗ってガスが流れ、大雪渓もこの程度しか見えない。
 「もう少し、稜線がくっきり見えれば最高なのに」と、20~30分ほども待つ。
 待つためと言うよりは疲れた足を休めるために、なかなか腰を上げることができない。

 一緒に待っている人の中からは、1年に何度も登る地元の人でさえ、写真のようなすばらしい雪渓は、「数回しか見られない」との話し声も。
by t_ichib | 2010-07-31 23:50 | 今日もまた旅の空
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