ギリシャ旅行⑥ アクロポリスの丘-心癒される
 今日は最終の観光、そして帰国へと。
 ホテル出発は8:00だが、パスポートの確認などで昨日と同じ位あわただしい。
 2日間ともホテルへの帰着が遅く(夕食が外のレストランだったため)、朝夕ともアテネ市内を歩き回ることもできなかった。 今思うと、惜しいことをした。


f0066555_95964.jpg 最終日の観光のメインはパルテノン神殿だが、その前にアテネオリンピック(2004年)のスタジアムに立ち寄る。

 野口みずきさんがトップでここを走りぬけた。 その大興奮を思い出すと、想像していたより小さくひっそりとしている。

 現地ガイドさんによると、その8年前が「近代オリンピック100周年」にあたり、ギリシャ全体が自国開催の熱意に燃えていた。 結果は決選投票でアトランタに敗れた。

 そのためしばらくの間、ギリシャではコカコーラがボイコットされたとか。



 そのガイドさんは日本語がかなり達者。 ギリシャで日本語を学んだ後、日本へも語学研修に出かけられたそうだ。

 「物価が高くて、3ヶ月しかいられませんでした…」と。 東京以外の都市で学ばれたら、半年ぐらい滞在できたかも知れないのに。



f0066555_9302788.jpg 「いよいよ」とはやる心を抑えつつ、アクロポリスの正門プロピュライアを通る。

 パルテノン神殿はライトアップされており、2日前ミケーネからホテルに入る前にその夜景を見上げた。
 先ほどのオリンピックスタジアムからも、すぐ上に見上げることもできた。


f0066555_937329.jpg  161年に建築されたイドロ・アティコス音楽堂
 近年修復され、夏には演劇・コンサートが開催されている。

 私たちが実際に歩いたコースでは、上の写真より少し手前。
 観客席は約6000人。



 丘に上がるとパルテノン神殿を始めとした各施設は修復中。 大型の重機も見られる。 柱一つが、あるいは彫刻の一つが何トンもあるのだから…

f0066555_1021206.jpg パルテノン神殿の北側にあるエレクティオン

 大きな玄関は北側にあるが、南側の6体の少女像が屋根を支える「少女の玄関」が有名。
 もちろんレプリカで、本物は博物館にある。

 写真では分かりにくいが、玄関は建物から南に張り出しており、すぐ右側が入り口。


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 この写真と同じアングルで、妻が携帯メールを送ったところ、娘と妻の友人から「心が癒される」と返信があった。
 クレーンが写っているものの、背景の青空がいいのかもしれない。

 古代のギリシャ人も、畏敬の念と同時に安らぎを感じたのか。


f0066555_10552195.jpg 丘を南側に下り「新アクロポリス博物館」へ。
 残念ながら、内部はすべて撮影禁止。

 興味を覚えたのは、長い時代を感じさせる黄色くなった彫刻と、真新しい真っ白な大理石の彫刻。
 黄色いのは本物で、新しいものはレプリカ。

 「本物は、大英博物館にあります」と、何度もガイドさんが説明。



 昨日の観光船のショータイムでも歌われ、おみやげ屋でも流されていたりで、「日曜はダメよ」の主題歌は今もギリシャでは人気があるらしい。

 主演女優メリナ・メルクーリの名は、1960年代の映画なので若い人はご存じないだろうが、ギリシャ軍事政権崩壊後に、文化相を勤めた政治家でもある。

 ガイドさんもメリナ・メルクーリの名を上げ、イギリスと文化財の変換交渉を進めていると言う。
 彼女の功績で一定の約束を引き出したが、「後100年位しないと、返ってこないだろう」とも。

 当時の博物館は小さく、「収納できないだろう」と言うのが一つの口実。 で、写真のような立派な博物館を用意した。 …なのに。

 エジプトの返還要求にも同じようなことを言っているらしいが。


 当時のギリシャ・エジプトなどではその価値が認識されておらず、破壊・散逸から保護された功績は認めるが、遺物はその国で保存されてこそ…

 というようなことを強く感じながら帰国の途についた。
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by t_ichib | 2011-02-18 22:40 | 今日もまた旅の空
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