中欧旅行(後)
 最後の移動日をのぞき、後2日で3カ国を回る。 今まで以上に駆け足になりそう。
 もうこの時点で、頭の中が「どこがどうだったか?」とごっちゃになってしまっている。

 やはり1週間程度の旅行では、1つの国をじっくり旅したいものと思う。 もちろん国内旅行でも1週間で回りきるなんて不可能なことは分かっていても…。


 5月18日(水) ウィーン-ブラチスラバ-ブダペスト

 聞きなれないブラチスラバという名はスロバキアの首都。 首都なのに国境に接している都市、ウィーンからは68Km。 世界でも首都間の距離が最も短い。
 さらにブダペストへも3時間半の距離。 今日1日で3カ国を回ってしまう。


f0066555_8363367.jpg シェーンブルン宮殿は各地で見てきた中世の城とは、ずいぶん趣きが異なる。
 18世紀、ハプスブルク家の女帝マリアテレジアの時代に完成し、1441もの部屋がある。
 外壁は当初金を塗ろうとしたが、財政的な理由でテレジア=イエローといわれる色に変えられたとか。
 この巨大な建物に「金」という発想があっただけで、ハプスブルク家の財力が伺える。

 内部は受付ホール以外は撮影禁止で、写真がないと「なんか豪華だったな」という記憶くらいしか残っていない。

 娘のマリーアントワネット、モーツアルトなどの名に始まり、ケネディ=フルシチョフ会談にいたるまで、歴史の舞台となり続けたことも。

 ガイドさんに案内され各部屋を回るだけで時間を取られ、1.2×1Kmの庭園を歩く時間はほとんど取れなかった。 どこかに日本庭園があったはずなのだが。


f0066555_9184051.jpg ウィーンといえば「音楽の都」という名もあるが、その舞台であったオペラ座は道路を隔てた向かい側から、写真撮影するだけ。

 ワルツ王と呼ばれたヨハンシュトラウスの像のある市立公園も散策したが、肝心のシュトラウス像は現在修復中。 (コピーが置かれてはいたが。)


 ほとんどウィーンの記憶が残らないうちに、駆け足で次のスロバキアへ向かう。



f0066555_9285321.jpg スロバキアでは最初にブラスチラバ城を訪れた。
 建物の改修中で、内部も公開されていない。
 その代わり丘の上にあるので、そこからのドナウ川や町の眺めが美しい。

 川むこうの橋脚の上の二枚貝のようなものは、高級な展望レストランだそうだ。 左側の橋脚が有料のエレベータになっており、それで上がる。


f0066555_946546.jpg 旧市街の中心にあるフラブネー広場
 写真の奥の方には16世紀に作られた美しい噴水があり、カフェなどが並び憩いの場となっている。
 背後には旧市庁舎(現在は博物館)があり、写真の左手の建物には日の丸が。
 実は日本大使館だった。 (他に数カ国の大使館があり、ガイドさんは「大使館広場」とも言った。)

 日本大使館前には、東日本大震災の被災地への募金箱が置かれていた。 遠く離れた名前も知らなかった地の善意に感謝。


 5月19日(木) 終日ブダベスト

 今回のツアーのガイドさんたちは、ドイツ・ウィーン・プラハなど日本人観光客が頻繁に訪れそうなところは、日本人ガイドさん。
 一方昨日のスロバキアでは、英語を話すスロバキアの女性の説明を添乗員さんが日本語に訳していた。

 今日私たちのバスに乗り込んできたハンガリーの若い女性から、流暢な日本語が聞こえてきたのにびっくり。
 半日の観光の終わりの挨拶の中の、「今年の夏休みに子供をつれて日本に行きます」にバスの中からは、大きな拍手が。
 今、原発事故の影響で海外からの観光客が激減していることを、意識しての拍手だったのだろうか?


f0066555_10141310.jpg 近づくと全景が分からないので、バスの中から撮影したブダ城

 私などには、この地方の建物が教会なのか、お城なのかの区別が外観だけでは付けにくい。
 この時も、城の中のマチャーシュ教会に入場した。 プラハ城の時と同様に混乱。

 写真を撮った私の背後には、「美しき青きドナウ」が流れる。


f0066555_10233763.jpg 可愛らしい小さなお城のような「漁夫の砦」
 ドナウ川に面し、以前魚市場だった所に建てられたためにこの名が付いた。

 実際に砦としての役割を果たしたことは一度もないといわれるが、ここからのドナウ川・対岸の眺めは素晴らしい。

 ブダペストは広いドナウ川に隔てられて、別々に発展したブダ地区とペスト地区が、19世紀になって一緒になったもの。


 半日の観光を終えると夕食まではフリータイム、各自町歩きやホテル内の温泉プールで過ごす。


f0066555_10582893.jpg 夕食後は再びバスに乗り、ドナウ川ナイトクルーズに出かける。
 ありがたいことに、そこそこの大きさの船に私たち20名のみ。
 ドリンクサービスのコーラを片手に、ほとんどの時間を2階の展望デッキで過ごす。

 出発時はまだ明るさが残る。(1時間のサマータイムを実施しているとはいえ、夏の間は緯度が高いほど、日が長い)


f0066555_10592269.jpg 船がゆっくりと往復する間に、ようやく日が暮れ両岸の建物や橋などがライトアップされ、幻想的な光景が浮かび上がる。

 2枚の写真は距離・角度が違うが同じ「鎖橋」を撮ったもの。
 20名の一行があまり会話もなく、両岸の眺めを見つめ続ける。

 ふと、「おもしろうて、やがて悲しき…」などの俳句が頭をよぎる。 明日は、1日かけて帰国するのみ。 途中で日付が変わるが。


 【追記1】中欧各国は土地を接し、同じ川がいくつかの国々を流れているので、戦争もあっただろうが、人・商業・文化の交流がありともに発展してきたのだろう。

 【追記2】ドレスデンのガイドさんが「ここは世界遺産だった」と過去形で言い、エルベ川に橋を架けたことで世界遺産から抹消されたと説明してくれた。
 世界遺産をとるか、慢性的な交通渋滞から市民生活の改善をとるか。 私もドレスデン市民の選択を指示する。
 世界遺産ではなくとも美しい町なので、引き続き世界中から観光客が訪れることを願う。
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by t_ichib | 2011-06-08 09:21 | 今日もまた旅の空
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