チュニジアの通貨はディナール、到着した空港で両替したが、1ディナール=55円前後。
空港内にはいくつもの両替所があり、それぞれ両替率が微妙に違う。 どの店で両替したかで受け取るディナールに差があるが、それは運不運。 それよりも、紙幣はともかく硬貨は分かりにくいので、要注意。 添乗員に貨幣の種類を聞き、5ディナールほどごまかされていたのが分かった。 チュニジアの平均月収は、ガイドの説明では4万円ほどとか。 その代わり物価は安い。 5日目にスーパーマーケットで買い物をした時、お勧めのワイン3本+コーヒー4袋+チョコレート菓子2~3個を買っても、3000円弱だった。 ただし観光客価格が高いのはどこの国も同じ、それでもホテルチップが1ディナール・食事時のジュース類が3~5ディナールと、欧米の半分くらい。 【世界遺産:ケロアン】観光の最初はアラブ朝の貯水池 チュニジアはサハラ砂漠のはずれに位置し、水は大切な資源であったことがうかがえる。 9世紀に築かれたこの貯水池は、修復され現在も住民を潤している。 私たちには巨大な貯水池が2つしか見えなかったが、当時は小さな貯水池もあり、通常はそちらからの水が使われ、大きな宗教行事などの時にのみ、大きな貯水池が使われたとか。 シディサハブ霊廟 外壁から突き出ている塔はもちろんミナレット。 移動中のバスの窓からも、小さな村々にもモザイク等で装飾された美しいミナレットが眺められ、ここがイスラムの国であることを実感させられた。 昔は塔に人が登り大声で礼拝の時間を知らせたという。 さすがに今ではどこもスピーカとなっているが、録音された音声でなく生放送だと、どこかで聞いた記憶がある。 霊廟の内庭 イスラムの住宅では、外部は窓も少なく質素に、内部は豪華なのが一般的だそうだが、この霊廟でも内部は華麗な装飾が施されている。 もちろんイスラムでは偶像崇拝が禁止されているため、肖像画などでなくアラベスクと呼ばれる幾何学模様。 グランドモスク 前日のドゥッガもそうだったが、時々撮影するのに1ディナールのカメラチケットが必要な所がある。 カメラマニアなど、1人2台のカメラを持っている人は2ディナールが必要となる。 が、わが妻などは携帯電話のカメラで撮っていたりする。 …違反? まぁそこまで細かいことを言わないか? モスクの内部 床にじゅうたんが敷いてあるのは、膝まづいてお祈りをするためか。 イスラム教徒はお祈りをささげる前に身を清める。 そのための設備は別棟に設けられていることも。 また清める時の、手・口・鼻などの順番も決まっているという。 ケロアンの旧市街(メディナ) ここはチュニジアの中でも3、4番目でチュニスなどより小さく、時間の制約で大通りだけを歩いたので、モロッコでの経験(狭い路地を歩きいくつかのスークに立ち寄った)に比べ物足りない。 それでも観光客を呼び込み、売りつけようとする店ばかりでなく、ちょっとのぞいたら「どーぞ」と試食させてくれた上に、汚れた手や口元をぬぐうナプキンまでくれた親切なお菓子屋さんもあった。 (売りつけようとする気配なし) 旧市街全体はこのような壁で囲われている。 塀の築かれた理由は外敵の侵入を防ぐことに尽きるのだが、中心にあるモスクへの道は同じ理由で迷路になっている。 モスクが中心に位置するのは、外敵の侵入の恐れが無くなった現代でも同じで、まずモスクが築かれ後から家々が建つ。 旧市街の中で家屋を修理している現場で見つけ、面白いと思ったのがレンガ 実はここに来るまでの車窓から、何軒もの建築中の家屋を見た。 いずれも柱に当たる部分こそ鉄筋の入ったコンクリートを使うが、あとはこのレンガを積み上げ、上に白い壁を塗る。 構造的に「不安では?」という質問に、現地ガイドは「チュニジアでは地震がないから…」と。 三角の屋根を載せた家はめったに無く、柱のコンクリートから鉄筋が突き出したまま。 それは、家族が増えたとき上に、2階・3階を接ぎ足すためだとか。 孔の空いたレンガの形状について、ガイドに確認していないが断熱のためと思われる。 日干しレンガを使っていたエジプトより、工夫+お金がかかっている。 ケロアンからは、なんと7時間のバス移動でトズールに向かう。 途中の休憩所でガイドと話していると、たまたまテレビ中継されていたハンドボールもサッカーも、チュニジアは強いそうだ。 サッカーは2004年アフリカ・カップのチャンピオンだと誇らしそう。 …ちょっと古い。 2012年アフリカ・カップが開催中で、その日だか翌日だかの予選リーグ、対モロッコ戦は「勝った!」らしい。 次の休憩所は塩湖 日本の琵琶湖の何倍だか?の広さだとか。 (「だけど干潟じゃないか」と負け惜しみ) 浅瀬が続くので、塩湖を横切って道路が延々と走る。 「ここが塩湖の始まりです」とガイドの案内があってから、この休憩ポイントまで2~30分は走った。 当初は塩分に強い雑草がボコッボコッと生えていたが、このあたりでは1本も見えない。 そのあたりには、ポツポツと掘建て小屋のような建物が時々現れる。 添乗員の説明ではそれらはミヤゲ屋兼休憩所なのだそうだ。 その中でも最高級の掘建て小屋に立ち寄る。 並べられているのは通常のおみやげのほか、砂漠のバラと塩湖で生成された食塩とが変わったもの。 写真の小さなものだと1ディナールくらい。 おじいちゃん一人でやっているので、すべてには手が回らない。 数人の女性たちが「ここのトイレは無料だたよ」と言いながら帰ってくる。 チュニジアではホテル・レストラン以外は0.5ディナールのチップが必要なことが多い。 あわててチップの徴収に向かうと、今度は店番がいなくなる。 そこから同じくらいの時間を走ると、再び緑が見えてくる。 そこが砂漠のオアシスと呼ばれるトズールの町。 ホテルまではもうすぐだが、もう1軒ミヤゲ屋に立ち寄る。 ここにはおいしいナツメヤシが売られているという。 露店の背後の椰子の木のように見えるのが、ナツメヤシ。 チュニスなどチュニジアの北部にはオリーブを始め、アーモンド・オレンジなどの木が多かったのが、このあたりではナツメヤシばかり。 オリーブは乾燥に強い木だが、さらに雨が少ない地なのか? 2日目はこのトズール泊。
by t_ichib
| 2012-01-20 22:23
| 今日もまた旅の空
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