チュニジア旅行③ チュニジアでの日本
 チュニジアに旅行すると告げた時の、友人たちの反応は? 一つは「それってどこにあるの?」、もう一つは「大丈夫なの?」と。

 最初の反応はごく普通の人の、後の方はけっこう詳しい人たち?
 私たちだって、「旅行社が計画しているんだから、きっと大丈夫だろう?」と。

 一青年の焼身自殺から端を発し、チュニジアから中東各地に拡大した「ジャスミン革命」については、ガイドの口からも概略の説明がなされた。
 インターネットの力で、またたく間にチュニジアばかりでなく、他のアラブ諸国にまで広がった。
 雇用の問題は、「よその国の出来事」で済まされない。



 実は昨日、ケロアンから塩湖に下ってくる途中、小さな町(配布された地図には名も載っていない)の交差点を前に車が渋滞し始めた。
 当初は「事故?」と思ったのだが、交差点の中で若者たちが古タイヤを燃やしている。

 チュニジアの失業率は14%といわれているが、若者層では3~40%に達する。
 その若者たちの不満が、散発的にこのような行動を引き起こすようだ。 警察・軍が乗り出している雰囲気もなく、その交差点を迂回して何事もなく通過できた。

 後日、ガイドから「政府が若者たちに理解を示し、その地域での雇用を増やすため事業を計画している」というニュースを知らされた。

 今回のツアーが格安となったのも、「革命」で落ち込んだ観光客を取り戻すための「チュニジア政府のてこ入れ策?」と、妻が言うのだが。


 ミヤゲ屋の店員ばかりでなく、道行く人たちからも「ニーハオ」、「コンニチワ」と声を掛けられ、「ジャポン?」などと確認しながら、笑顔ですれ違う。
 私たち日本人は好感を持って受け入れられているようだ。

 それをいいことに私たち一行のオジサンたちは、地元の若い娘さんたちと一緒に、写真を撮らせてもらったりしている。



f0066555_10505983.jpg 今朝は「砂漠の日の出」を見に行く。

 ホテル出発はなんと5:30、日の出は7:35
 こんなにも日の出をありがたがるのは、「日本人だけだろうな?」と自嘲しあいながら、日が昇るのを待つ。
 砂漠地帯の朝は冷える。 風がそれほど吹いていなかったのが救い。
 夏の日中にはこのあたりでは、50℃を超えるらしいが。


f0066555_1058819.jpg 私たちを運んできた車の列。

 すべてトヨタのランドクルーザ、先ほどの「日本人だけ」を裏付け、日本人を呼び込むためと若者をドライバーとして雇用する施策でもある。
 最初こそ平坦だったが、すぐにお尻が座席から飛び上がってしまう悪路、4WDのこんな車でなければ、走ることもできない。

 チュニジアでは日本車はあまり見かけず、圧倒的にフォルクスワーゲン・プジョー・ルノーの独仏の車が多い。
 善戦しているのは、ピックアップトラックのイスズくらい。
 「力が強い」というのが、好評の理由。



f0066555_1114277.jpg 一度車に乗り込み、段差のある砂の斜面をすべり降りるという、スリルを体験した後、5分くらいでまた車を降りる。

 映画「スターウオーズ」で使われたロケ地
 詳しくは知らないが、ルークスカイウオーカがジェダイの騎士になるための訓練をした地?
 建物は裏側や内部に入ると、木組みなどでセットだとすぐ分かる。



 その後は少し移動して、チュニジア山岳地帯の3つの村を訪れる。

f0066555_19341559.jpg ジェピカ村
 1969年の洪水で水没し、廃村となった村。

 撮影している私たちの背後は深い渓谷があり、さらにその背後は隣国アルジェリア。
 そこから流れ下る川が村を飲み込んだのだが、同時に前方の村の先の緑のオアシスを育ててもいる。



f0066555_19583651.jpg ガイドが「砂漠地帯で世界最大」と紹介した滝

 先ほどのジェピカから少し離れた、同じタメルザ渓谷の別の村にある。
 実は私たちは下から滝まで登ったのではなく、撮影のため下へ降りたもの。 乗ってきた車は滝の上方に停めてある。

 この地方に住んでいたのは、平野部から他民族に圧迫され、移り住んだベルベル人。

 彼らの独特の衣装が、ジョージルーカスの目に留まり、スターウオーズのジェダイの騎士のマントとして採用された。



 タメルザ渓谷の観光を終えると、昨日やってきた塩湖の道を逆戻りし、ドゥーズに向かう。

f0066555_20593435.jpg ホテルに入る少し手前で、ラクダ騎乗体験

 エジプトでもラクダに乗ったことがあるが、その時はほんの記念撮影する程度の時間。
 ここでは2~30分ほどの時間を掛けてくれ堪能できたのだが、最後の方はお尻が痛くなり「早く終わらないかな?」とさえ。

 ラクダに乗る前に、添乗員から「今から乗るラクダは、1コブ? 2こぶ?」と、クイズ。
 自信を持って「2コブ」と答えたのだが、なんと正解は1コブ。
 そればかりでなく、エジプトで乗ったのも1コブだったはずだと。 体験しているはずなのに、当てにならない自分の記憶にがっくり。



 その夜のホテルの部屋は少しひどかった。 お湯の出が悪い、排水が遅い…程度なら我慢ができるが、なんと部屋の中に蟻の行列ができていた。
 添乗員にお願いして、部屋を変えてもらう。 私たちのほかにもう一組、スーツケースを持ってうろうろしていた人がいた。
 変えてもらった部屋も理由があって残っていた部屋らしく、洗面台の取り付けが悪く物が置けない。 それくらいなら、蟻よりは我慢できる。

 陽気で、気さくで、好感の持てる国だが、こんなこともある。
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by t_ichib | 2012-01-21 20:59 | 今日もまた旅の空
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