チュニジア旅行⑥ 古い技術と新しい技術
 本格的な雨に見舞われたのはこの日。 本当はさほどでもなかったのだが、バス移動中には日が差し、傘を持たずに歩き始めると雨が降る。
 風も冷たく、背を丸め縮こまっているばかりで、ガイドの説明も頭を素通り。

 そのガイドも傘を持っていない。 添乗員によると、チュニジアの人は少々の雨では傘など差さない。 「集団で傘を差して歩いているのは、日本人」とも。

 そしてバスに戻ると雨がやむ。 「力の発揮しどころが違うだろう」と、心の中で思いながら隣と斜め前方の誰かの席を見やる。



f0066555_10174948.jpg 陶器の町ナブール

 最初の観光地は陶器の町ナブール、まずは有名?な陶器店
 鮮やかな手つきでロクロの実演が披露されたが、その後で皿に絵付けをしている女性の手つきの見事さに感嘆。

 ここですごく気に入ったマグカップを見つけたのだが、32ディナール(1800円)もする。
 次々に皿などを買い求める人もいる中、私たちには手が出せない。



f0066555_1030552.jpg ナブールの旧市街(メディナ)

 この門を入った先は車の進入禁止。
 陶器の町といわれるだけあって、陶器を売る店も多い。
 そのいくつかのお店を駆け巡って、やっと2ディナール(100円)のマグカップを手に入れる。

 そのせいで、旧市街の写真を1枚も撮っていなかった。
 なんとせこい貧乏人…




f0066555_10442538.jpg 【世界遺産:ケルクアン遺跡

 ポエニ戦争に勝利したローマは、カルタゴの都市を徹底的に破壊し、市民を虐殺し奴隷とした。
 破壊した地に塩まで撒いて、草の1本も生えないようにしたという。
 その上に、ローマの都市が築かれた。

 ここケルクアンは一部が破壊されただけで見捨てられたので、最も良く残されたカルタゴの遺跡といわれる。

 お祈りに入る前に入る「瞑想の間」まであった信仰心、タイルの敷かれた中庭などの説明も、寒さで頭に残らない。
 2階に上がる階段の跡を説明されても、容易に2階建ての住居だと想像できない。


f0066555_11373753.jpg 陶器工房跡

 ぱっと見に、「井戸?」と思ってしまったが、窯の跡だそうで近くにはガラス工房もあった。
 この伝統がナブールの陶器に受け継がれている?




f0066555_11593818.jpg ボン岬近くの風力発電群

 今日の昼食はボン岬で、風光明媚なところなのだろうが、強風と小雨が止まず携帯電話のカメラで撮ったのみ。
 代わりに車窓からそこを少し過ぎたところで、半端じゃない数の発電用の風車を撮影。

 このあたりには風車と、これまた半端じゃないほどの羊の群れがいた。



f0066555_1294923.jpg ザグーアンの水道橋

 この何キロも手前から水道橋の断片らしきものが見え始め、「この辺でいいから停めてよ」と思っているうちにここまで来た。
 確かにここなら断片でなく、長く残された水道橋を見られる。

 この水道橋は132Km、ザグーアンの高地からカルタゴまで水を引く。
 これまで各地でローマの水道橋を見てきたが、ここでは切れ切れながら20Kmも続いているのだそうだ。


f0066555_1251574.jpg 水道橋の断面

 たてにくりぬかれた長方形の部分に水を通したのだろうが、地上に倒れたものを見てその大きさに驚く。
 カルタゴまで水を通すためのその距離と、一部は地下を通したりこのような高い橋を通したりし、勾配を保った技術に感嘆。
 コンピュータを駆使できる現代なら、ともかく…。



f0066555_1302489.jpg チュニスの時計塔

 今日と明日は、首都チュニスのホテルに連泊。
 着いてみると、ホテルは満室でチェックインに長々と待たされる。

 今日まで同じホテルに宿泊したガイドも部屋がなく、自宅へ。
 チュニスに住む彼はそのほうが、ゆったりできたのかも。

 鼻の差で先にホテルに着いたバスの観光客たちは、くつろいだりスーパーでの買い物を楽しんだらしいが、悔しいが私たちはこの時計等を見に行くくらいの時間しか…

 この時計等とホテルとの間に、チュニジアの内閣府の建物があり、「ジャスミン革命」以来鉄条網で立ち入りできないようになっている。
 それほど緊迫感は感じないが、それでも軍・警察の車両が止まっている。

 恐る恐る兵士たちに挨拶すると、笑顔が返ってくる。
 それでも万一のことを考え、そちらにはカメラを向けないように…
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by t_ichib | 2012-01-24 22:32 | 今日もまた旅の空
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