チュニジア旅行⑦ 2つの世界遺産をめぐる
 昨日あたりから、「長いと思っていたけど、もう後わずかだね…」などの会話があちらこちらから。
 それでも今日は、世界遺産が2つも待っている。 気を取り直して、がんばって…


f0066555_20513132.jpg 【世界遺産:カルタゴ遺跡

 最初に目にしたのはビュルサの丘。
 カルタゴ建国伝説によれば、フェニキアの女王ディードが地元民からこの地を買い取り、町を築いたといわれる。

 丘には住居の跡、その背後には現在のカルタゴの町が一望できる。

 ローマにより、カルタゴ統治下の都市はことごとく破壊され別の名が付けられたが、そのほとんどが元の名前で呼ばれ続けたという。



f0066555_20531632.jpg ビュルサの丘に立つサン・ルイ教会

 まさか世界遺産には含まれていないだろうが、この丘では強烈に目立つ。
 美しい建築物なので撮影したが、特別の説明もなかったような?



f0066555_20544716.jpg カルタゴ博物館

 丘の博物館内の展示、カルタゴの都市建設を再現したもの?

f0066555_20553516.jpg


 当時のカルタゴの町の様子を描いた想像画。


f0066555_20571178.jpg 遺跡から発掘されたカルタゴの彫刻は、ことごとく鼻の部分が破壊されている。

 ギリシャで見たのと同様に、征服した方の手による破壊が。
 「自慢の鼻をへし折る」という言い回しは、日本だけの物ではないらしい。



f0066555_20583336.jpg トフェ(タニト神の聖域)

 丘を少し下ったあたりに、カルタゴ時代の共同墓地があり、小さな墓石がたくさん並んでいる。

 時代を経るに従い、墓地も2層、3層と積み重ねられ、写真に写っているのは3層部分とのこと。



f0066555_20592547.jpg タニト神のシンボル

 真ん中の墓石に刻まれた を組み合わせた幼稚なお人形みたいなマークが、タニト神を表すシンボル。

 この下方に聖壇があり、(ちょっと怖い話だが)そこで乳児がいけにえとして、神にささげられたという。



f0066555_2113839.jpg カルタゴの軍港

 真ん中の小さな島を取り囲むように、ドーナツ状に水路がつながる。

 古代の想像図では、この右に長方形の商業港が続き、さらにその先に外洋への出入り口がある。
 そのようにして、外敵からの攻撃が容易でないように、工夫されていた。



f0066555_2117194.jpg アントニヌスの共同浴場

 この共同浴場はカルタゴ時代のものではなく、2世紀ごろローマ皇帝アントニヌスにより作られた。

 昨日見たあの320Kmの水道橋の行き着く先の一つが、この浴場。



f0066555_21305440.jpg 規模もものすごい。
 ガイドに案内されているから良いものの、一人だったら浴場の中で道に迷いそう。

 今まで各地でローマの浴場跡を見て来て、てっきり水風呂と思ってきたが、ちゃんとお湯を沸かしていたと聞き、「こんな大きな風呂の湯をどうやって?」と驚く。

 サウナ・プールなども完備した大社交場だったようだ。



f0066555_2143884.jpg シディ・ブ・サイド

 白い壁と、チュニジアン・ブルーの扉・窓が美しい。
 この白と青は、建物を建てる時の規則として定められといる。
 この坂を上りきったところで、ミントティーを飲みながら小休止。

 坂の反対側には、港そしてその先に地中海が望められるはずなのだが、お天気が…
 シディ・ブ・サイドはカルタゴ・古代ローマ時代には灯台が建ち、11世紀ごろには見張り台が設けられ、敵の侵入から町を守った。




 その後ホテルに戻り、徒歩で最後の【世界遺産:チュニスの旧市街】へ。 旧市街へは、ホテルからだらだら歩きでも10分ほど。

f0066555_22263983.jpg 旧市街への入り口:フランス門

 チュニスのメディナはチュニジアでは最も大きい。
 が、「それでもモロッコのフェズの方が…」と自信を持っていえないのは、この少し先のモスクまでしか行っていないから。


f0066555_22441033.jpg チュニスのグランドモスク

 チュニスのメディナをけなしたばかりだが、ガイドの先導でここまでくるのに、スークの客引きと人ごみを交わして進むのに、先頭から大きく遅れてしまう。

 写真で見てのとおり、傘をさしている人がいる。
 先ほどのシディ・ブ・サイドから断続的に雨。 8日間の滞在期間中に3度雨に見舞われた。

 この位置でフリータイム。
 自由散策というのだから、さほど迷路にはなっていないのだろうが、先ほどの客引きに恐れをなし、ほとんどの人とともに新市街へ引き返す。



f0066555_2353791.jpg セント・ビンセント・デポール大聖堂

 フランス門のすぐ近くに建つ、フランス統治時代のカソリックの大聖堂。



f0066555_2317449.jpg




f0066555_23183021.jpg




 メディナのスークでの雑踏を忘れ、ホテルはすぐそこなのだが、しばし静寂のなかで心を静める。

 イスラムの国でありながら、これほど大きく美しい大聖堂があることに、少し不思議な思いをしつつ。
[PR]
by t_ichib | 2012-01-25 22:48 | 今日もまた旅の空
<< チュニジア旅行⑧ 帰国を前に最... チュニジア旅行⑥ 古い技術と新... >>