沖縄離島旅行⑤ 最南端の島、南十字星は見えるか?
 私たちが泊まった宿は、ほとんどご主人一人で食事作りから車での送迎をこなし、大忙し。
 部屋数はそこそこあるのに、「1人じゃ、10人の泊り客が限度」とのこと。

 そのためか、一人客も嫌がらず(相部屋でなく)受け入れている。 それが人気で、常連客もいるらしく、この日の朝食の最中にも次々と、5月の予約が飛び込んでくる。



 さて、波照間島はいうまでもなく、有人の島では日本最南端

f0066555_21101856.jpg だから、学校・売店・駐在所…、とすべてに『最南端の…』という定冠詞が付けられる。

 だから、島のマンホールには「日本最南端、南十字星が輝く島」の文字が。

 ただし、最南端の信号機はここではなく西表島。 つまりこの島には信号機がない。

 最南端の飛行場もある。 採算が合わないのか、今は運航が休止されたまま。



 私たちは前日の予習と、同じ宿に泊まった人たちとの情報交換に基づいて、自転車をこぎ出す。
 その自転車もレンタサイクルでなく、宿から無料で貸してもらえる。



f0066555_21183156.jpg 下田原グスクぶりぶち公園

 このあたりから下の海岸線近くには、貝塚があったそうだが、宿のご主人からの情報どおり、今は畑になっており、貝塚らしき痕跡はない。

 公園名の「ぶりぶち」は城跡という意味だそうで、島の日本復帰を記念して、婦人会などの手によって作られた。

 現在では残念ながら、写真のように荒れ果てている。


f0066555_21312718.jpg その公園付近で見かけた蝶

 近くに訊ねる人もなく名前は分からないが、本土では蝶など見かけない季節だし、少し珍しそうな蝶なので。

 一度海岸線まで降りて、町中まで坂を上るのはつらい。 自転車を降り押してあがる。


f0066555_21372390.jpg 日本最大の蝶、オオゴマダラ

 撮った場所は、シムスケー(古井戸) 水不足に悩む島で、「牛に教えられて掘った井戸」という伝説がある場所。

 よほど蜜がおいしいのか、一つの花に3匹の蝶が群がり、近づいても逃げるそぶりも見せない。



f0066555_2281369.jpg 2枚羽の風力発電

 2枚羽というのは日本で唯一とか。 何のために?
 実は台風の強風で壊れるのを防ぐための、「可倒式風車」なのだそうだ。
 一般的な3枚羽だと、倒したときに1枚が潰れてしまう。


f0066555_222354.jpg 集落に近くにある火力発電所

 風力発電所はまだまだ実験的なもので、電力の主力はこの火力発電。
 飲料水と同様に、他の島から供給を受けるのではなく、電力も自前。

 実際に回った順序と異なるが、ついでなのでここに紹介した。



f0066555_22325894.jpg 有人島で最南端の灯台

 島でもっとも高いところにあり、ここまで上がってくるのには息が切れた。 といっても、標高60m。
 通常、灯台というと海に面した崖などにあるが、ここは島のど真ん中。 これも珍しい。

 島の需要文化財に、コート盛というものがあるが、それが昔の灯台。 石を積み上げた小山のような場所で、火を燃やし遠くの船から見えるようにしていた。
 それも集落の近くで、海岸近くではない。



 同じこの高台には、もう一つ重要な島の施設ファームポンドがある。
 飲料水は淡水化設備で確保しているが、農業用水は雨水をリサイクルで利用する。

 リサイクルというのは、畑からの排水+雨水を6ヶ所の貯水池に一度溜め、そこからこのファームポンドに送水ポンプで送る。
 そこから再び畑に送水管で水を送り、バルブを開くだけで利用できる。



f0066555_2305163.jpg 高那崎付近の海岸線



f0066555_2312690.jpg



 ←トラ口と呼ばれるビューポイント

 島東部の海からの波が風にたたきつけられ、ごつごつした岩が見るからに荒々しい。

 近くに数年前の台風で転がってきたという、何十トンもの大岩があり、自然の脅威を見せ付けられる。



f0066555_23183515.jpg 日本最南端の碑

 近くにある別の2つの碑に比べ、ややみすぼらしいのは、沖縄復帰前の1975年に本土から来た学生が、アルバイトで貯めたお金で「日本復帰」を願って建てたものだから。

 この碑の手前には2匹の蛇が絡み合うように、石が並べられた道が続く。
 「再び引き離されることのないように」という思いが、そこに込められている。



f0066555_23364156.jpg 南浜に咲いていたハマユウ

 ここにはごつごつした岩場ではなく砂浜が広がるが、潮流の変化が激しく遊泳禁止になっている。
 ハマユウは花ばかりでなく、既に実をつけているものもある。

 ほかに、やはり沖縄特有の植物なのか、大きめのマメの実を見つけた。
 ガイドがいれば、きっと「食べられる?」と聞いたことだろう。



f0066555_23495538.jpg プレミアものの「泡波」の酒造所

 沖縄の酒といえば泡盛だが、この島でだけ作られている泡波は希少価値もあり、マニアの垂涎の的。
 島には5つほどの集落があり、その集落ごとに共同売店があり、生活必需品はそこで買い求められる。

 その売店に100mlくらいの容器で320円で売られている。 ←「1人2本まで」との但し書きつきで。
 実はこの翌日石垣のお店では、これが1000円の値がついていたのを目にする。 (2~3合の小瓶が6000円)
 店にはこのサイズのものは置かれていない。 正確に言うと、店に並べられると同時に売切れてしまう。

 「島を出ると何倍にも跳ね上がる」というのは、ウソではない。


 さらに蛇足を付け加えると、私たちの宿はこの酒造所の斜め前にあり、泡波が何本もストックされている。 (「宿で買い占めている」との声も)
 夕食の後など、6000円サイズが気前良く振舞われる。 (呑兵衛は宿代がタダになる)



f0066555_0161627.jpg 辻々で見かける石敢當

 これほど手の込んだものでなく、四角い石に文字が書かれただけの物もある。

 通りがかりの小学生に聞いてみる。
 「『いしかんどう』といって魔よけです」、「魔物が曲がって来られないように」と教えてくれる。
 それで、曲がり角に置かれているのか。



f0066555_0232987.jpg 星空観測タワー

 夕食後宿からの無料送迎で、宿泊客全員が星空観測タワーに向かう。
 今夜は晴れていて、星を見るには絶好の日。

 せっかくの望遠鏡は現在修理中だったが、実際の星空を見ながらの説明は、ユーモアを交えて楽しく聞けた。



 南十字星が見えるのは、夜中の2時から4時までの間。 一度宿に戻り、2時に目覚ましをセット。
 …で、2時。 雲が広がり星など見えない。 悔しい!

 ところが翌日。 3時に目覚ましをかけた人は、晴れていて見えたという。 3時半に起きた人も。 さらに悔しい
[PR]
by t_ichib | 2012-03-01 23:15 | 今日もまた旅の空
<< 沖縄離島旅行⑥ 予定外の? 沖縄離島旅行④ 復習と予習 >>