ぺトラと死海① ぺトラ遺跡の予習
 3月29日からヨルダンに出かけた。 6日間の短期間、行き帰りの2日を除けば実質4日間しかないが、是非ともぺトラ遺跡を見たいと…。



f0066555_2135415.jpg ヨルダンの人口は650万、そのうちの300万が首都アンマンに住む。
 ということは、首都以外は本当に人口がまばらということになる。

 確かにアンマン空港を出発すると、渋滞も街の賑わいも目にすることなく、南部のぺトラ遺跡に向かうことになる。



f0066555_2254062.jpg 首都アンマンは標高1200(ガイドはそう言ってたような?)800mの高地にあり、飲料水の確保のため、水源からパイプラインで水を送っている。

 走っている道路の脇にそのパイプが詰まれており、「まだ建設中?」との問いかけに、ガイドから補修用だと説明された。

 それでも水不足は深刻で、アンマンに住むガイドの家では1週間に一度水が配られ、その後の6日間をそれで過ごすという。



f0066555_2222158.jpg アンマンからぺトラに向かう道路の周囲は、単調な乾燥した大地が続く。

 まばらな集落をたまに目にすると車窓からカメラを向けてしまう。
 こんな乾燥した土地でも所々で羊が飼われており、本当にわずかな雑草を食べているのを見ると、かわいそうなくらい。

 こんなに点々としかない集落にも、きれいなミナレットが聳えるのを見かけると、「やっぱりイスラムの国なんだ」と思ってしまう。


 果樹栽培を主にした農業人口はわずか18万だが、リン鉱石や天然ガスの資源が豊か。 (石油は採れない)



 アンマン空港に着いたのが昼近く、そこからの移動と昼食にも時間を取られ、「今日は明日の予習」とのガイドの言で、リトルぺトラと呼ばれる場所を散策。


f0066555_23145368.jpg リトルペトラに入ってすぐにある神殿

 紀元前1世紀ごろのナバティア人による建設。
 海賊の横行する海路より陸路の方が安全で、砂漠の道を良く知るナバティア人の手により、中国・インドの品もここに集まった。



f0066555_23221231.jpg リトルぺトラはそうした隊商たちの宿営地だった。

 広場からこんな狭い岩の間を通り、リトルぺトラの中心部へ抜ける。

 ガイドの説明では夜間はここを閉め、この奥には誰も入れなくするという。


f0066555_23404969.jpg 中心部にある神殿

 下側にある4つほどの穴は住居、この神殿を守る特別な人(神官?)だけが居住した。


f0066555_23503287.jpg こんな素朴な神

 本体のぺトラ遺跡の随所で見かけたが、この四角い穴に向かって手を叩いたり、口笛を吹き鳴らし、その反響を神の声として聞いたというのだが。
 (なんだか、神様を小バカにしているような)


f0066555_2357867.jpg 当時の食堂跡

 岩場をくりぬいて作られた四角い大きな部屋。
 天井がススで黒くなったいることから、ここで煮炊きしていたことが分かる。

 遠い旅をしてきた隊商たちをここでもてなした。



f0066555_03991.jpg 保護のため柵が設けられた別の食堂

 天井に描かれたブドウなどの絵が残っている。
 煮炊きが別の場所で行われたらしく、ススで汚れていない。

 造りも少し高級だった?のかと。



f0066555_094093.jpg 貴重な水がめ

 周囲は草木もほとんどない岩場、「飲み水はどうしたか?」というと、天然の雨水を貯める。
 さぞ貴重で、大切に使われたことだろう。



f0066555_014131.jpg 岸壁に刻まれた水路

 写真の真ん中に刻まれた溝は、岩肌を伝い降りる雨水を1ヶ所に集めるためのもの。

 しかも、中間に一度水を貯める穴を設け、そこで砂などを沈殿させていた。



 私たちを案内してくれたガイドは、以前教師だったとかで歴史にも詳しい。
 バスで走行中もいろいろな話を聞かせてくれるが、それが紀元前の話なのか、紀元後かあるいはつい100年くらい前のことなのか、聞くほうは素養がない。


 ヨルダンといえば、「インディジョーンズ」や「アラビアのロレンス」などの映画が有名。
 ガイドは、その「アラビアのロレンス」が嫌いという。 「嘘っぱちだ」と。

 映画では、オスマントルコからアラビア人を開放するために戦い、その後イギリスとフランスで分割した会議にはロレンスはいなかったとされる。

 「実際にはちゃんと会議に参加していた」と、ガイドは言う。 歴史を偽り、美化していることが気に入らないと。



 海外に出かけると、映画どころか歴史でさえ、征服者に都合の良いように作り変えられていることに気づき、今までの認識を反省させられることがある。



f0066555_0475339.jpg ぺトラ?に沈む夕日

 実は本当に夕日の向こう側がぺトラなのか自信がない。
 どちらにも同じような岩山が続くので。

 それでも明日は、今日歩いたのが散歩程度に過ぎないほど歩くことになるので。
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by t_ichib | 2012-03-30 23:27 | 今日もまた旅の空
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