ぺトラと死海③ 死海が死滅する?
 ぺトラの観光を終え、死海に向かう。
 途中1回だけトイレ休憩を兼ね、おみやげ屋に立ち寄っただけで昼にはホテルに着いてしまった。

 死海は首都アンマンからは車で1時間の距離、標高800mの高所にあるアンマンと、海抜マイナス400mの死海、高低差1200mが1時間の距離だとは…



f0066555_99195.jpg ホテルに着く前に立ち寄った海抜0m地点

 中央の碑の中ほどに0mのラインが入る。 だから地面の高さは既にマイナス。
 右端の略図が書かれた掲示板では、死海の海面は-390mになっているが、現在はさらに低くなって-440mだという。

 毎年1.2mずつ干上がっていると言う。
 以前は湖面が120kmあったものが、60kmになってしまったとも。

 以前とはいつ? 何世紀も前のこと? そして何よりもなぜ?


 帰国してからインターネットで調べてみた。
 死海に注ぐ川は、イスラエルとの国境になっているヨルダン川ただ一つ。 その水量が近年激減している。
 最大の要因は、イスラエル上流での灌漑農業による水の消費。

 ただ、ガイドがそれを説明しなかったのは、量の大小はともかくヨルダンでも同じことをしているからと思われる。

 加えてヨルダン川の水にはミネラル分が多く含まれ、それが沈殿した死海の泥などは美容に良いとされている。
 そのミネラル分は農業にも良いとされ、ヨルダン川の水を取水・蒸発させ肥料を取る、などしてさらにヨルダン川の水量を減らしている。


 イスラエル・ヨルダン両国では、地中海・紅海などから運河を引き、死海に海水を注ぐ計画を持っている。
 これに対し環境保護団体からは、2つの違う水質が混じり合うことの環境への影響を危惧し、上流での無制限の灌漑をやめるべきだとしている。

 私など、ヨルダン川とは反対側のぺトラ周辺の雑草も生えない大地を眺めながら、「灌漑農業が進められないものか?」など考えていたのだが。


f0066555_1013764.jpg ありがたいことにホテルで昼食を取っている間に、宿泊する部屋にチェックインでき、くつろいだり着替えすることができた。
 ヨーロッパからの観光客がどっと押し寄せるシーズンでは、この時間のチェックインは無理だったかもしれない。

 写真の青い水はプールだが、そのすぐ下は死海。
 ただ浮かんでいるだけの死海でなく、泳ぎを楽しみたい人(特に子供)は、プールで。



 死海での浮遊体験泥パック体験の様子は、全員が50代後半から70代なので、ブログ掲載は恐ろしい。


f0066555_10372247.jpg 死海の向こうイスラエル側に沈む夕日

 イスラエルから見る日の出、ヨルダンからの死海の夕日がすばらしいと聞き、最後まで粘ってみたが、対岸の山に入る瞬間は雲にジャマされ残念。



f0066555_11161291.jpg 死海に堆積した塩の層

 翌朝、まだ人もまばらなビーチに出て、昨日は人の多さで気が付かなかった、泥と塩がくっきりと層になったものを発見。

 さらに米粒より大きな塩の結晶も発見した。 泥などの混じりけなしで、表面はつるつるしている。

 このザラザラした塩の結晶は、お土産の一つに加わった。
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by t_ichib | 2012-04-09 11:48 | 今日もまた旅の空
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