クロアチア旅行① 古都ザグレブ
 クロアチア? 妻に「クロアチアへ行こう」と誘われた時、「えっ、どこ?」というのが、私の最初の反応。
 旧ユーゴスラビアから、内戦を経て独立した国の一つと言えば、少し分かったような気になる。

 そして、場所はイタリアのすぐ近く、アフリカとは反対側のアドリア海に面している。


 9日の深夜に関西空港を出発し、ほぼ1日かけてザグレブに到着。 時差が7時間あるので、現地到着時間は午後2時半頃。
 夏時間なので日が暮れるまでには、まだまだ余裕があり、古都ザグレブを観光した後、ホテルに向かう。


 空港から市街に向かうバスの中で、現地ガイドが「ラッシュアワーになるので、そろそろ渋滞が・・・」と言う。
 時間はまだ3時過ぎ。 「5時までが普通だが、7時、8時から働いている人もいるので」と。
 たしかに街のカフェなどには、観光で歩き回っている間に、みるみる人が多くなる。


 クロアチアの人口は400万、その4分の1に当たる100万が首都ザグレブに住む。
 観光で歩き回ったのは、主にアッパータウンと呼ばれる地区なので、人込みはさほどではなかったが、電車どおりに面した商店街などは、100万都市ならではの賑わい。



f0066555_12213723.jpg 聖マリア被昇天大聖堂

 大聖堂はザグレブのシンボルと言われる。
 13世紀末に建設が始まったが、オスマントルコの侵入などで滞り、完成までに400年。
 当初はゴシック様式で建て始められたが、バロック様式に改められたとか。

 さらに19世紀末には街全体が大火災にあい、大聖堂はネオゴシック様式で修復された。

 写真の右側の塔は修復中だが、同行の添乗員によれば「3年前に来たときも修復中だった」とか、建設に400年かかったのでから、それくらいは何てこともないか?


f0066555_12384041.jpg 大聖堂の中

 西洋の教会などの写真は、どうしても縦長になる。
 日本でなら、五重塔などを除きほとんど横長に収まるのだが。

 大聖堂の中、特に祭壇にはバロック様式の特徴が現れていると言う。
 建築の様式などチンプンカンプンだが、ロマネスク→ゴシック→バロック→ルネサンスと、時代が進むにつれ装飾が多くなると説明された。


f0066555_12555559.jpg 大聖堂内部に掲げられた「聖マリア被昇天」

 この大聖堂に「聖マリア被昇天大」の名が着けられる所以となる絵画。
 ただし、ここに掲げられているのはレプリカで、本物は美術館か博物館にか収蔵されている。

 国民の90%がカトリックのクロアチアでは、聖母被昇天の日とされる8月15日が祝日となっている。


f0066555_13404414.jpg 大聖堂前の噴水「聖マリアと4人の天使」

 10世紀末の大聖堂修復時に、大聖堂前に噴水が作られ、金メッキを施した銅像が置かれた。

 説明の要もないが高いところにいるのがマリアで、下の4人の天使は信頼・希望・純潔・謙虚を象徴している。

 大聖堂の塔(高さ105m)には及ばないが、この像もかなり高い。 (首が疲れる)



 その後、ザグレブ市内を散歩程度に案内される。 ドラツ市場などは、この時間に案内されても、ただ広場があるだけで人っ子一人いない。

f0066555_14161690.jpg アッパータウン近くの通り

 住民あるいは観光客たちとすれ違うものの、それほどの人込はなく静かな趣のある通りという印象。

 「血の橋」と呼ばれる地区では、道幅が蛙を飲んだ蛇のように湾曲している。
 以前は川だったところが、その川幅のまま道になったからだと言う。

 川がなく橋がなくなっても、そのまま地名として残った。
 「血の橋」と呼ばれるのは、橋をはさんだ両側の町の仲が悪く、いさかいが絶えなかったからだと言う。


f0066555_14265047.jpg 石の門

 正式にはここから先がアッパータウン、確かにこの門の手前に少し傾斜がある。

 さらに、アッパータウンから電車通りに降りるのには、かなりの傾斜となっており、世界一短いケーブルカーと言うものまである。

 今は故障?とかで動いていないそうだったが、まだまだこの足で登り下りできる。

 写真奥の門を入った左側に、小さな聖マリア礼拝堂があり、霊験あらたかとして信仰を集め、各地からの巡礼が訪れる。
 周囲の壁には、「病が癒えた」とかのお礼の石のプレートがぎっしり嵌め込まれていた。



f0066555_145327100.jpg 聖マルコ教会

 しばらく行くと、マルコ広場に行き着く。
 そこにこんなかわいらしい教会がある。 中でも屋根にタイルで描かれた2つの紋章がいい。

 左側はクロアチア王国とダルマチア・スラボニアの2つの地方を表す紋章、右側はザグレブ市の紋章だと言う。

 写真の右側には国会議事堂、左側には首相官邸、それぞれの建物の一部が写っている。
 どちらも説明されなければ気づかないような、(失礼ながら)400万人と言う国の規模にあったこじんまりとした建物。



f0066555_15113433.jpg 失恋博物館

 「ええーっ」と思わずにやついてしまった博物館、私が笑えたのはちゃんと日本語で書いてあったから。
 Broken-Relationships では笑えなかったかも。
 中国人も笑えた?

 この先にはロトゥルシュチャク要塞があり、今も大砲の音で市民に正午の時を知らせている。
 そしてその付近にケーブルカーがあったはず。

 さらにシュトロスマイヤ散歩道と言うなだらかな坂道があるが、私たちは急斜面の階段を下り、電車どおりに出る。


f0066555_1527910.jpg トラム

 タイミングが悪くかなり行き過ぎてから撮ったので、分かりにくいがけっこうきれいな電車。

 路面電車要の伝染が町の美観を損なう、車の邪魔になる、などの理由で日本の各地では姿を消したが、旧社会主義国ではまだまだ残されている。


 最初にも書いたようにこの通りまで来ると、町に人があふれだす。
 カフェで飲むコーヒーは150円、アイスクリーム100円と、月収(7~8万)の割には高いように思うのだが、見る間にカフェの席が埋まる。



 まだ観光初日だが、明日からは比較的地方都市を回るので、ここでKonzumというスーパーを見つけ、お土産にワイン・チョコレートなどを買う。
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by t_ichib | 2012-05-10 23:15 | 今日もまた旅の空
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