クロアチア旅行③後 スプリット 
 プリトゥビッツェの観光後、昼食をとり次の観光地スプリットへ向かう。
 標高5~600m、ボスニア=ヘルツェゴビナとの国境に近い内陸部から、アドリア海沿岸へと。 距離は分からないが、3時間ほどを南東に走る。


 【世界遺産】スプリットの史跡群・ディオクレティヌス宮殿

f0066555_11455013.jpg 宮殿の想像図

 ディオクレティヌスはキリスト教徒を迫害した最後のローマ皇帝。
 彼は皇帝を引退した後、ここに宮殿を立て住まいとした。
 海に面した南門(青銅の門)、北(黄金の門)、東(銀の門)、西(鉄の門)の4つの門を結ぶ道が十字の形で交差する。

 海に接しているのは、敵の攻撃から守るのが3方で済むからという考えで、この後の観光地トロギール・ドブロヴニクでも共通。

 その海に面した左側が皇帝の宮殿、右側手前がぺリスティルと呼ばれる中庭、後側が皇帝の霊廟だった。
 東西の道路より奥は、兵士たちの住まいだったという。


 彼の死後は一時廃墟となっていたが、他民族からの攻撃を避けるために、住民が宮殿内部に移り住んだ。 その後、手狭になったため西側の壁を取り除き、町の規模はほぼ倍に広がった。



f0066555_1313092.jpg 現在の宮殿南側

 私たちが現地ガイドと落ち合い最初の説明を聞いたのは、当時は海だったこの場所。

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 海は、さらに右手に広がる。


f0066555_13295699.jpg 宮殿の地下室

 当時は船で横付けされた南門を、今は歩いて入ることができる。
 最初に入ったのは宮殿の地下室。
 外はあんなに暑かったのに、寒いくらいにひんやりとしている。

 住民が入った当初は倉庫として使われたが、後にはゴミ捨て場となっていた。


f0066555_13421268.jpg ローマ時代の水道橋の地図

 ガランとした地下の空間でいろいろな説明を受けたが、覚えているのは

 ① 皇帝が迫害したキリスト教徒から憎まれ、彼の遺物がほとんど残っていないこと
 ② 写真の水道橋は現在も利用されていること
 の、2つくらい。


 地下室を抜けると、そこにはさまざまなみやげ物屋が軒を並べている。
 彼らはここに住んでいた人たちの子孫で、今もここに住んでいるという。

 意外に安いようで、妻も孫のTシャツを買っていた。



f0066555_1423842.jpg 前庭で歌う男声コーラス

 宮殿前の中庭から階段を上がると前庭に出る。
 丸い広場で天井は吹き抜けになっている。 全体として上が少し狭くなった円筒形。

 この日が土曜日だったせいか(あるいは毎日?)、男声コーラスが美しいハーモニーを響かせていた。(音楽好きな何人かが、彼らのCDを購入)



f0066555_14185559.jpg 大聖堂

 前庭の反対側の階段を下りると、大聖堂の前に出る。
 かっては皇帝の霊廟だった場所が、皮肉なことに彼が迫害したキリスト教の大聖堂になっている。

 今日はここで結婚式が催されているため、内部を見学することができない。
 ちょっとがっかりと思っていたら、ガイドツアーが終わったフリータイムに...


f0066555_14254396.jpg 結婚式後の踊り

 しばらく前から、民族衣装らしき装いの若い男女が待っており、花婿花嫁が現れると花火が打ち鳴らされ、音楽と踊りが始まる。

 主役の花嫁たちは、教会の会談のところに小さく写っている。

 フォークダンスのようで彼らも踊りに加わり、次々に相手を変え(今日だけ?)踊りだす。

 旅先でこんな場面に出くわす偶然にも、よその国の他人の幸せであっても、なんだかうれしい気がする。


f0066555_14413175.jpg 黄金の門(南)

 ガイドツアーではさらに南に進み、南門に出る。
 黄金の門という割りには、あんがいとあっさり。 当時はもっと華やかに彩られていたのだろうか。


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 グルグール司教像

 その代わりというわけでもないだろうが、南門のすぐ近くにこんなバカでかい像があり、嫌でも人目を引く。

 そして彼の左足の親指に触れると幸せになれるという。
 こんな話はイタリアのベローナでも…
 彼の左足の親指は、ジュリエットの右胸同様ピカピカ。



f0066555_15104511.jpg 鉄の門(西)

 南門を出ると、かっての城壁沿いに西側を歩く。
 宮殿跡は南北215m、東西180mなので、狭い通りの向こう側に東門が見通せる。

 右側の像も、キリスト教の聖人の誰かだと、ちゃんと説明を聞いたはずなのだが...

 代わりに少し興味を引いたのが、写真上部の時計塔。


f0066555_15241018.jpg あまり見たことがない24時間時計

 真下が深夜の24時、真上は正午。 現在示しているのは17時3分前となる。

 (写真をクリックして大きくしてみると、文字盤が見えるだろうか?)4時のところは、IV でなく、IIII となっている。
 一方14時は XIV に、なっているし、なんだかテキトー?


 スプリットから30分近く戻ったトロギールで、今日は宿泊。(観光は明日)
 今日は(特に午後は)暑かった。
 が、プリトゥヴィッツェの現地ガイドが、気になることをつぶやいていた。 「明日は天気が悪くなる...」と。

 あの公園が雨に濡れると、足を滑らす人がいるかもしれないが、私たちだって雨だと困る。
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by t_ichib | 2012-05-12 22:35 | 今日もまた旅の空
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