東北の夏祭り① 青森ねぶた海上運航
 2度目となる「東北夏祭り」に出かけた。
 この前は、2008年のこと。 その時はそれぞれの祭りに大きな感動を受けたが、「五所川原の『立ちねぷた』も見たい」(妻が)と、2度目の夏祭りに。

 前回もそうしたが、この時期の東北は個人ではとうてい宿を確保できそうもないので、ツアーに申し込む。
 立ちねぷた主体のシンプルなプランだが、うれしいことに青森ねぶたの『海上運航』がセットになっている。


 関東・中部・関西の各地区から新幹線(運賃は参加費に込み)を利用して、新青森駅に集合し祭りに参加するプラン。

f0066555_10453950.jpg 【イザナギ火の神を討つ】

 青森に着いたものの、「海上運航」までには時間があり、夕食前にアスパムの近くにある「ねぶた倉庫」を見学。
 当日も3時くらいまでは、最後のねぶた運行があった。 ねぶたの前で一息入れる人たちにも、安堵の表情がうかがえる。

 東京からの参加者は、この昼間の町中の運行も鑑賞できたと言う。 そこに青森までの距離の差が現れており、ちょっと悔しい。

 今日の海上運航に参加するのは、「大賞」などの表彰を受けたねぶただけ。

 ここに保管されているのは、そうした「選」に洩れたチーム。 いずれも力作ぞろいで、審査員たちは大いに迷ったことだろう。


f0066555_11144731.jpg 【「海上運航」が行われる青森湾】

 海上運航が行われるのは7時くらいから、会場に着いたのはまだ薄明かりが差すころ。
 それでも遠くからお囃子の音や、賑やかな「ラッセーロ」の掛け声が響いてくる。

 湾内には豪華客船「あすか」が停泊しており、船から「海上運航」を見られる。
 通常ならオーシャンビューの部屋は高いだろうが、見られるのは片側のみ。 反対側の乗客は内側キャビンの乗客と一緒に、甲板から見ているだろう。 ...と、貧乏人の独り言。


f0066555_1141518.jpg 【為朝の武威 痘鬼神を退く】

 海上運航に参加できるのは、大賞・知事賞などの表彰を受けた五つと、推薦を受けたねぶたのあわせて六つ。

 海面に明るいねぶたの照明が映り、バックの港の夜景とともに美しい。

 痘鬼神とは、厄病をもたらす悪神で、剛勇の為朝にはその悪神も退散したという逸話がある。


f0066555_11532911.jpg 【阿弖流為(あてるい)と清衡】

 今年の「ねぶた大賞」を受けた作品、阿弖流為は坂上田村麿に討たれた蝦夷の武将。
 朝敵とされるのは征服側の見方で、幾度となく侵攻を繰り返した朝廷軍を退け続けた英雄。

 平泉に京をもしのぐ繁栄をもたらし、後に鎌倉幕府に滅ぼされた奥州藤原氏の祖、清衡とともに現在の東北に檄をとばす。


f0066555_12433299.jpg 【東北の雄 阿弖流為】

 同じ阿弖流為をテーマにした作品が、大賞のほか「知事賞」を獲得しているのが、面白い。

 東北に多く算出する金を狙い、何度も侵攻を続ける朝廷軍を阻んだが、戦火に東北の地が荒廃するのを避けるため、最後には戦うことなく降伏した。
 絵の右に描かれているのは、彼を守護する毘沙門天。


 残念ながらすべてのねぶたを見ることはできなかったが、パンフレットでは22ものねぶたが参加しており、そのどれもが東北の1日も早い復興を目指しているようだった。


f0066555_1332758.jpg ねぶたの海上運航にあわせ、花火大会が開催されており、ねぶたのバックに花火が上がる。
 会場運航が終わったあとも、1時間ほど花火が続いた。

 前回の「東北夏祭り」の宿は海上から遠く離れており、祭りの最後までを見ることができず、集合場所へ移動。 (それでも宿に着くのは、日付が変わってから)

 今回の青森は、会場から歩いて宿に帰れる距離。 最後まで花火を見、祭りの余韻を味わえたのが良かった。
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by t_ichib | 2012-08-07 10:07 | 今日もまた旅の空
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