スリランカ旅行② 仏教信仰の篤い国
 スリランカは、タイに次ぎ世界でも2番目に仏教信仰の篤い国。 今も厳しい戒律を守っている。
 肉食し、妻帯する日本の僧侶などはもっての他ということになる。

 そのスリランカに仏教が伝来したのは、第1王朝時代(紀元前5世紀から紀元11世紀)、今から2300年前のこと。
 当時の国王は仏教に深く帰依し、大きな寺院を建てた。

 今日の観光地、【世界遺産:アヌラーダブラ】は第1王朝の中心地。


f0066555_16395125.jpg 【イスルムニヤ精舎】

 イスルムニヤは王が立てた多くの寺院・仏塔の一つ。
 現在はその僧院の一部が、修復・公開されている。


f0066555_16412342.jpg 【同寺院の石段】

 石段の手前の半円状のものは、ムーンストーンと呼ばれる。
 石段の両脇の像は、寺院を守る神のようで、日本でいえば仁王さまのようなものか。
 さらに側面にも、想像上の物も含めいろいろな生き物の絵が刻まれている。


f0066555_16423021.jpg 【仏陀の涅槃像】

 寺院横の洞窟のような部分に、大きな涅槃像がある。
 ここでは写真撮影はOK、ただし仏陀にお尻を向けての記念写真はだめ。
 体を横にし、顔だけ正面を向くのが限度。

 涅槃像の爪先は少しずれている。
 体内の血は死亡すると下に集まる、そのため下側の足の方が大きくなるという。 左右揃っているのは生きている仏の寝姿だと。


f0066555_16434059.jpg 【2300年前の人造湖】

 寺院の背後には大きな岩山があり、その上に登ると周囲360度が見渡せる。

 ヤシの林の向こうに広がる湖が、当時築かれた人造湖。
 スリランカでは雨季を除くと雨が少なく、灌漑農業用にいたる所にこうした人造湖が作られているが、ここが最古のもの。


f0066555_16521084.jpg 【寺院の境内】

 同じ岩の上で背後を振り返ると、私たちが通った寺院の境内。

 手前の屋根が寺院、中央が日本で言えば山門にあたる。

 「寺院にお参りする時は靴を脱いで、ハダシで」とは聞いていたが、てっきり屋根のある部分だけと思っていた。
 実際には、山門を入るときに靴を脱ぐ。 (靴を預ける場所があり、50ルピー=35円ほどのチップが必要)

 それは現在も僧侶がいて修行しているような寺ばかりでなく、遺跡でもそこが寺院の跡であれば、靴を脱がなければならない。 (さすがにチップは不要だが)


f0066555_1748313.jpg 【キング・ファミリー】

 同じ敷地内に小さな博物館があり、当時の文物がいくつか展示されている。
 写真は、ずっと後代だが6~8世紀の国王の家族とされる。


f0066555_201284.jpg 【イスルムニア・ラバー】

 インドのカーストと呼ばれる身分制度が有名だが、スリランカにも今も残る。

 現在でも、異なるカーストどうしの婚姻は避けられている。

 この恋人たちは、王子と身分の低い娘。
 王子は王位を捨て恋人と結婚(駆落ち?)、後に父王に許され無事王位を継いだ。 (なのに、いまだにカーストが残る?)

 またガイドの「女性は家庭で子供育てる」のが良いという言葉の裏に、女性の地位の低さがうかがえ、カースト制度とあわせてスリランカ社会の進歩を期待したいと。


 この後、車で移動。 イスルムニヤからは少し離れている。
 次のスリー・マハーとルワンウェリ・サーヤとは隣接しており、歩いて移動。

f0066555_2112010.jpg 【スリー・マハー菩提樹】

 左右の勢いのある菩提樹にはさまれ、2300年の年令を感じさせる細い枝が残る。
 下から金色の棒に支えられている。

 この菩提樹は仏陀が悟りを開いた場に茂っていた菩提樹の一つとされ、仏教伝来直後にインドからスリランカに送られた。

 スリランカでは大いに崇拝され、国中から仏教徒が訪れる。

 付近にはサルが多く棲み、その食害から木を守る方法が面白い。 周りにいっぱい菩提樹を植え、神聖な木の被害を薄めようとするもの。


f0066555_21174273.jpg 【ルワンウェリ・サーヤ大塔】

 建設当初には110mあったと言うこの塔の先端には、見事な水晶がついている。

 もちろん下から肉眼では見えない。 日が当たった時にキラキラが見えるか。

 スリランカでは、寺院には必ず菩提樹が植えられ、パゴダ(仏塔)がある。
 その二つとも、国中で最も神聖かつ有名なものが、ここアヌラーダブラにある。


f0066555_22192368.jpg 【くっきり残るムーンストン】

 ここは2ヶ所の寺院から離れた場所にあり、建物なども残されておらず、主要な観光地ではないらしい。
 それでも時代は少し下るのかもしれないが、れっきとした第1王朝時代の遺跡。

 ムーンストンには、牛・馬・象・ライオンがくっきりと見て取れる。
 後の石段には、左・中・右に3体の人が肩で次の段を支えているのも、最初のイスルムニヤ内の石段と同じ。
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by t_ichib | 2013-01-21 22:37 | 今日もまた旅の空
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