スリランカ旅行③-B 第2王朝時代の遺跡
 スリランカというと、ごく最近まで内戦の続く「怖い国」だった。
 大多数を占めるシンハラ人と少数のタミル人との内戦が、30年続いた。

 しかし、ガイドは30年どころではない、紀元前5世紀からの第1王朝時代から対立があったという。 11世紀には南インドのチョーラ朝の征服を受ける。

 80年ほどの支配の後、チョーラ朝勢力を撃退し第2王朝時代へと入る。 首都はアヌラーダブラからボロンナルワに。
 王朝はその後次第に弱体化し、13世紀にはボロンナルワは放棄される。

                  【スリランカの国旗】
f0066555_158923.jpg

 国旗の大きな部分を占めるライオンはシンハラ人、四隅の菩提樹の葉は仏教徒の表す。
 緑はイスラム教・ムーア人、サフラン色はヒンズー教・タミル人を表し、民族の融和の象徴とされる。


 午後からの【世界遺産:ボロンナルワ遺跡】は、その第2王朝時代の遺跡で、クワドラングル、ランカティラカ、ガル・ヴィハーラの3つの寺院からなる。


f0066555_1642527.jpg 【クワドラングルの遺跡】

 2つの宗教の融和への努力は、第2王朝時代に既に始まっており、建物の外観はヒンズー風、中には仏陀を祀るようになる。

 そういわれてみると、この塔などはアンコールワットで似たようなものを見た気もする。

 といってもイスルムニヤなどで見たのは、現在も僧が修行している寺院、外観などは近い時代のものに変わっているのかもしれないが。

 寺院の内部にもヒンズーの神々が収まっている。 (現在の寺にも仏ばかりでなく、神も)
 象の頭を持つ知恵の神などヒンズーのいくつかの神は、仏教徒にも共通の神様だという。


f0066555_1733286.jpg 【第2王朝時代のムーンストン】

 描かれている動物は、外側からアヒル・象・馬となっている。

 ヒンズー教の象徴でもある牛を足で踏みつけないように、同じようにライオンも消えた。
 消えた牛・ライオンは石段の横の、もう少し良い場所?に移動した。

 アヒルは(改めて写真を見返してみると)以前のムーンストンにもいた。
 水に混ったミルクを、ちゃんと区別することができるとされ、アヒルは嘘と真実を見分ける特別な能力を持っているとされる。

 当時の石碑などにアヒルが描かれていれば、「ここに書かれていることは、真実である」ことを意味するそうだ。


f0066555_18342481.jpg 【ムーンストン背後の寺院の遺跡】

 ず~っと奥に仏陀の像が見える。
 その手前の石段は(第1王朝時代では、各段を3人の人が背中で支えていたが)、大勢の人が手で支えるように変わっている。

 大勢でなら、「あんなにがんばらなくって良いか?」と、ガイドの説明を聞きながら面白く感じた。



f0066555_20524368.jpg 【ランカティラカの遺跡】

 奥行き52mの最奥に仏陀の像がある。
 壁の厚さがものすごい。



f0066555_21502680.jpg 【ガル・ヴィハーラ遺跡】

 瞑想する仏陀の坐像、背後の壁と同じ筋目がついているので、大きな岩をくりぬいて坐像が作られたことが分かる。

 この坐像の左にもう1対の坐像、右側に立像と涅槃像と、計4体の像が並ぶ。



f0066555_2205869.jpg 観光を終え、宿に戻る途中で生まれて初めて象に乗る。

 途中で首の後ろの部分にまたがらせてもらう。

 さらに、象使いの少年から「餌をやって」とバナナを渡される。 象は鼻だけ後へ伸ばし、器用にバナナを受け取る。

 「賢いなぁ」と感心もし、餌のバナナの象の大きさに比べあまりに小さいのが気の毒にも。
[PR]
by t_ichib | 2013-01-22 20:39 | 今日もまた旅の空
<< スリランカ旅行④ スリランカで... スリランカ旅行③-A 妖艶な天女たち >>