南イタリア③ カルタジローネからタオルミーナへ
 昨夜泊まったアグリジェントのホテルを出発し、120Km2時間で【世界遺産:ヴァル・ディ・ノート】の町々の一つ、カルタジローネに着く。

 ヴァル・ディ・ノートとは、1693年の地震で壊滅し、後期バロック様式という統一された建物で再建された8つの町を指す。



f0066555_17382033.jpg 【サンタ・マリア・デル・モンテの階段】

 カルタジローネの観光の中心は、142段あるというこの階段。

 サンタ・マリア・デル・モンテの名は、階段上部にある教会の名前から。

 世界遺産にもかかわらず、ガイドなしの自由散策。
 「階段を中心に左右の町並みを楽しめばよし」と。

 実はこの日、ついに小雨が降りだし、私たちも早々と集合場所に指定された、写真の背後にあるインフォメーションセンターに避難することになってしまった。


f0066555_17485191.jpg 【陶器で美しく飾られた階段】

 カルタジローネではもともと陶器が作られていたようだが、一時シチリアを支配したアラビア人により、新しい技術が持ち込まれ発展した。

 他の7つの町には行っていないが、この町は陶器製造でも有名な町のようだ。


            【階段を彩る陶器】
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 階段の陶器は下から上に(写真では左上から右下に)、作られた時代が新しくなる。

 その間の技術の進歩がうかがえるという。 例えばガス釜の発明により高温で焼けるようになり、赤などの多彩な色が使えるようになったとか。

 左上の下段中央には、陶器の製作者の名が書かれているそうだ。



f0066555_1892848.jpg 【幾枚もの陶器で描かれた絵】

 階段を登りきった正面の建物の壁に描かれた陶器の絵。
 ガイドが同行していないので、何の絵だか分からない。

 モザイク画とは異なるが、幾枚もの陶器の絵柄がぴたりと合うところに技術を感じる。


f0066555_1931164.jpg 【階段の中途にあった陶器工場】

 階段の上下や中途にある通りや路地を覗いてみても、素人にはどこが後期バロック様式なのかは分からない。

 それでも、階段の左右に飲食店やおみやげ屋(陶器が多い)のほかに、陶器の工場を見つけ「さすがカルタジローネ」とも。


f0066555_19273981.jpg 【カルタジローネ市役所】

 「たぶん、これが『後期バロック様式』なのだろう」との独断で、市役所の建物を見上げる。

 もし違ったとしても、「公の建物にはユーロ・イタリヤ・シチリアの旗が掲げられている」ことの証明くらいにはなるか?

 『今昔物語』の仁和寺の法師の件り、「少しのことにも先達…」を思い出し、自嘲。


 ここで昼食をとったあと、115Km2時間半を移動し、タオルミーナへ。




f0066555_19404953.jpg 【タオルミーナにつながる山道】

 タオルミーナには大型バスでは入れず、少し下の駐車場で何台かの車に分乗してホテルに着く。

 この写真はホテルから撮っており、タオルミーナの町はそのホテルのすぐ後ろ。

 一度部屋に入り一息入れてから、再集合・観光への出発。 たまにはこんなのも楽でいい。


f0066555_204970.jpg 【タオルミーナの入り口・カターニア門】

 中央の大通りに3つの門があり、カターニアの町の方向にあるこちら側がカターニア門。
 反対側はメッシーナの町の方角なのでメッシーナ門。
 中央は時計がついているので時計塔と呼ばれている。

 実に単純な命名方式なので覚えやすい。 (ただし3日もすれば忘れる)

 この門の左側の坂道を少し上がったところにスーパーがあり、観光後のフリータイムにはここでおみやげを物色する人でいっぱいに。



f0066555_20185379.jpg 【ドゥオモ広場】

 こちらは世界遺産ではないが、案内のガイドがつき説明してくれる。

 カターニア門を入るとすぐドゥオモ広場、その先に見えるのはカテドラル。

 写真では見えないが、左側はシティホールだとか。



f0066555_20303067.jpg 【4月9日広場】

 真ん中の門、時計塔を抜けるとチェック模様の鮮やかな「4月9日広場」に出る。
 その向こうには昔教会だった建物が、今は市立図書館となっている。

 右側からの海への見晴らしが良く、記念撮影のスポットとなっている。

 「4月9日…」の意味は、1860年のこの日にスペインの支配から開放するために、ガリバルディがシチリアに上陸したとの噂に市民が狂喜した。
 実は誤報で、上陸は1ヶ月後。 しかしその時の歓喜を忘れず、広場に「4月9日」の名をつけた。



f0066555_20481121.jpg 【ギリシャ劇場】

 一度メッシーナ門に突き当たってから、少し戻り右側に折れるとギリシャ劇場に出る。

 観客席後方から舞台を見下ろす。


f0066555_2111463.jpg 【舞台下の大きな溝は?】

 ガイドによればこの溝は、「オーケストラボックスや役者たちの控え室として使われただろう」と。

 朽ちてなくなっているが、「当然この上には板などが張られていただろう」とも。


 ギリシャ劇場の観光を最後に、フリータイム。
 後は途中で目に付けたおみやげ屋に寄る人、スーパーで買い物をする人などに分かれる。


 ホテルの真正面に見えるエトナ山
 イタリアで一番高い火山だとか。 (いやヨーロッパ一だったか?)
 午前中の雨は上がり薄日が差し始めたものの、頂上付近には厚い雲が残る。 残念!
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by t_ichib | 2013-03-12 17:10 | 今日もまた旅の空
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