伊那路② でも木曽路も
 伊那路の旅から帰った翌朝、寝ぼけ眼で携帯を探す。 いつものように別の携帯から、私の携帯を呼び出す。 トイレからも洗面所からも着信音が聞こえない。 …と、「もしもし」と聞きなれない女性の声が?? えーっ、あの道の駅で忘れてきたぁ!

 【伊那路】

 すぐにも取りに行かねばならないが、遠い長野。 預かっていただいている道の駅の人には申し訳ないが、せっかく出かけるなら天気のいい日にと、今日になって出かけることに。
 まず、御礼を言って携帯を受け取る。

f0066555_9184197.jpg ここまで、やってきてこれで帰るわけには行かない。
 前回、目を奪われ続けたリンゴの果樹園。 車を止め、写真を撮る。

 気がかりは、通り過ぎる車のドライバーたちからの目。
 「李下に冠を正さず」、「果樹園で車を停めず」

f0066555_9285229.jpg 道の駅で頂いた長野観光ガイド、近くの観光名所を探す。
 箕輪ダム。 別名が「もみじ湖」とある。 ならば、行かなくては。

 15年前に完成した伊那谷の上水道用のダム。
 1万本ものもみじが植えられているそうだが、紅葉には少し早く、行き違う車も少なかった。


 【木曽路】

f0066555_9424156.jpg そこから権兵衛トンネルを越え、木曽路・奈良井宿へ。

 道の駅で車を停めると、すぐ目の前に大きな「木曽の大橋」が。

 総ヒノキ造りという豪華さ、橋脚の無い橋として日本一ということのほかに、橋の裏側の木組みにも目をひかれる。

f0066555_952736.jpg 木曽路の宿場では最も栄華を誇った奈良井宿の街並み。
 たまたま入った食堂の主人が、「1.1kmあります」と誇らしげに教えてくれる。

 現在は商売をしてなさそうな民家も、街並みに調和の取れたたたずまい。
 そして、そうした家々にも通常の表札以外に、「○○屋」という昔の屋号が。

f0066555_10123134.jpg 宿場の南のはずれ。 右側は、高札場。

 そして左側には、馬籠・妻籠では気がつかなかったもの。 鳥居峠を越えてきた旅人が喉をうるおした水場。

 沢の水を引いてきたものだろう。 宿場の地図で確認すると、6箇所もある。 そして現在もよく管理されている。

f0066555_10263572.jpg 奈良井の「鍵の手」、馬籠などでは「枡形」と言われるものと同じらしい。

 たしか、西国大名などが馬で江戸に攻め入らないように設けられたと、何かで読んだ。
 時代劇などでは、「鍵の辻」という名前も聞くこともある。

f0066555_10475931.jpg やはり、この宿場で始めて見た「猿頭」と呼ばれる庇を支える桟。

 盗人が2階から忍び込もうとすると、庇板が抜け落ちてしまう。
 防犯用の知恵らしい、思わずナットク。
 この支えの桟が、猿の頭に見えるってことか。

f0066555_1056172.jpg 長野には道祖神が多いとよく聞く。
 奈良井宿には、その道祖神や庚申塚を集めた場所があった。

 これはそれとは別で、実に立派な庚申塚。
 60日後との「庚申待ち」を3年関した人たちが、こうした塚を建てたとか。

 道祖神にしろ、庚申塚、あるいは「南無阿弥陀仏」と彫られた塚など。
 当時の信仰にこめられた旅の困難さを、少し分かるような気がする。
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by t_ichib | 2007-10-21 20:02 | 今日もまた留守にしています
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