いよいよメインイベントの桂林の川下り。 昨夜はかなり激しい雨が降った。 今朝は曇り空ではあるが、雨は落ちてこない。
ガイドさんは「良かったですね」と言って、私達の心掛けの良さのせいにしていた。 晴れ女(=私の妻)の念力を知らないな。 くどいようだが、林芙美子さんが「月に35日雨が降る」と言った屋久島でさえ、1滴の雨も降らさなかったんだから。 漓江の川下りは全長83Km。 乾季の今はもう少し短い区間になっているかも知れないが、4時間半の行程。 乗船場に着いたのは8:45頃。 すでに出航した船もあるのに、まだこれだけの舟が乗客を待っている。 舟はどれも同じ造り。 前部が客室、後部に厨房、2階の甲板は自由に周りを眺めることができるスペースになっている。 雨は降っていないが曇り空なので、舟からの眺めはさながら墨絵のよう。 私達が乗った船はほとんどが日本人の団体ツアー。 で、複数の団体が入り混じった2階甲板では、他のツアーのガイドさんからも回りの景観についての説明が聞ける。 漓江は全長437Km、少数民族の独特な屋根の家が垣間見えるなど、生活の場でもある。 写真は竹を組み、動力にエンジンをつけた舟。 木材や野菜などを運搬し、魚を採ったりしている。 そして、衣類や収穫した野菜を洗う。 時々、白いアヒルの群れを見る。 このアヒルたちも川沿いに住む人々が放し飼いにしている。 生んだ卵を食用にしている。 日本でもテレビのCMなどに使われている、最もおなじみ景観の所。 …だと思う。 この時には、それまで1階の客室で談笑していた人たちも全員が2階に上がり、盛んにカメラのシャッターを切ったりする。 この風景をバックに記念撮影の人もおり、順に場所を譲り合う。 このあたりを過ぎると、お勧めの景観ポイントはなくなるが、朝早くに出航した舟が客を降ろし、上流へと登ってくる。 観光船を下船すると、陽朔の西街。 みやげ物店が建ち並ぶ。 日本の雑誌「るるぶ」にも紹介されたと言うお店に立ち寄る。 雑誌の名が、見る・食べる・遊ぶに拠るものだとは、中国で教えてもらった。 妻はここで、 商店街を抜け駐車場に向うと、今度は手にいっぱいみやげ物を持った女性達が、口々に「しぇんえん、千円」と叫びながら、観光客に絡みつく。 観光地では、少数民族のきらびやかな衣装を見につけた女性達が、「5元」で一緒に写真を撮らせてくれる。 ガイドさんはそれらを(少数民族をもじって)、「写真民族」と言っていた。 この物売りの人たちは、同様に「千円民族」とも。 最近では「進化」して、「500円」と言う声も聞かれるそうだが。 夕食後、再び空路で桂林から広州へ。 ホテル着は日付が変わっていた。 しかも、明日はゆっくりではない。
by t_ichib
| 2008-02-29 23:47
| 今日もまた旅の空
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