カナダ旅行③ 英と仏の対立?
 朝食、早朝散策を終え、8:10にバスに乗り込む。
 が、このバスは「ちょっとそこまで…」だけ。 目的地はVIA鉄道トロント駅。 VIAは3泊4日かけて、カナダの西と東を結ぶ大陸横断鉄道。
 ただし私たちが乗るのは、東部近距離特急のトロント-オタワ間、約4時間半。

f0066555_1124889.jpg 駅に着き、ポーターが荷物を引き取りに来るのを車内で待つ。 道の反対側にスクールバスが停車中。 が、乗っているのは大人ばかり?

 そういえば、昨日の州議事堂があったクイーンズパークの周囲は、トロント大学の建物だらけだった。
 だから乗っているのは、学生や教授たちかも。


f0066555_123207.jpg  そんなことに感心しながら、いよいよ乗り込む。 私たち一等車の乗客には駅にラウンジが用意されており、列車を待つ間に飲み物のサービスがある。

 昼食は食堂車を利用するのではなく、座席に運んでくれる。

 車窓からも真っ盛りの紅葉が見られ、快適。 快適すぎて眠くなるのも…

 オタワについてから、「鉄道とバスとではどちらが早かったか?」と添乗員さんの問い。 ガッカリ。 バスのほうが1時間ほど早いんだとか。
 新幹線ほど早くない。 それに、道が混んでないものなぁ。


f0066555_212820.jpg 一度、着いたばかりのオタワを離れ、ケベック州のガティノーパークへ。
 オタワ駅から乗り込んだガイドさんによると、カナダ人はスポーツ好きで、冬はこの公園の周囲でクロスカントリーを楽しむ。
 インディアンサマーと呼ばれるこの暖かさで、随所で自転車・ローラースケートを楽しむ人々を見た。
 私たちは絶景ポイントで写真撮影のみ。 ちょっと情けないかも。


f0066555_2162357.jpg 再び市街地に引き返し、オタワ川を挟んでオタワ市と隣接するガティノー市のカナダ文明博物館。

 オタワ・ガティノーで首都圏を形成しているのだが、州の自治が強く両州には大きな違いが有る。
 例えば、オンタリオではお酒は国が管理するお店でしか買えない。 が、ケベックではスーパーでも売っている。
 フランス語圏のケベックでは、お店の看板も「フランス語で」という法律があり、「言語警察」とかが取り締まっている。


f0066555_2381849.jpg 車のナンバープレートにも違いがあり、州ごとの標語がついている。
 オンタリオでは、車の前後に2枚、標語は「Yours to Discover」、ケベックは車の後ろに1枚だけ。
 標語は「Je me souviens」は百合の元に生まれ、薔薇の下に育ったことを私は忘れないと言うのだから、すごい。
 最初に開拓したカナダの地を、後から来た英国(=薔薇)に奪われたと言う、フランス(=百合)系住民のうらみが込められている?

 ケベックに住むイギリス系住民もこれを付けなくてはならず、一方フランス系住民も裏にエリザベス2世の肖像の入った紙幣・貨幣を使わなくてはならない。 …しばらくの間そのことを考えさせられた。



f0066555_2544117.jpg 対岸のオタワ市にあるカナダ国会議事堂。 川のこちらからの景観が最も美しかった。

 同じオンタリオ州でも、カナダ一の州都トロントに比べ、はるかに小さいオタワが首都。 政治と経済の中心は別ということなのか。 同じようにケベックでも大都市モントリオールでなく、ケベックシティーが州都だし。

 オタワには、外国の大使館など公的な施設が多く、住民の1/4が公務員や公的な施設で働く人。
 名目上の君主はエリザベス2世で、総督(女王の代理)府が置かれている。 5年の任期でイギリス系・フランス系住民から交互に選ばれる。
 こうしたところに、双方の融和への努力がなされているのか。


f0066555_310780.jpg 国会議事堂の前の広場にある「センテニアル・フレーム」、1967年カナダ連邦100年を記念して灯された。

 周囲にはカナダ連邦を構成する10の州、3の準州の紋章が並ぶ。
 地方からここを訪れた人は、自分の州の紋章に見とれるのかもしれない。


f0066555_322497.jpg 同じく議事堂前の広場にはリスが。

 カナダではリスやアライグマなどの野生動物が多く、いたるところで見られた。 さすがに夜行性のアライグマにはお目にかかれなかったが。
 動きが素早いので、撮るのに大変。


 オタワでは、チューリップのフェスチバルが開かれ、300万株の花が咲き誇る。
 「チューリップと言えば、オランダ。 なんでオタワで?」と。
 
   第2次世界大戦中、戦火を逃れオランダ王室がオタワに疎開してきていたが、
   ユリアナ王女は出産をひかえ、大きな困難に直面していた。 オランダの法
  律では、オランダ国内で生まれたものしか、王位継承権がない。
   カナダ政府は、病室を一時的にオランダ領として、オランダ国旗が掲るという
  配慮をした。 オランダ王室は感謝の意を込め、毎年チューリップの球根を贈っ
  ている。


という、ちょっといい話がきっかけに。


f0066555_3275699.jpg 世界遺産リドー運河。

 オタワ川とオンタリオ湖を結ぶ、全長202Km。 米英戦争の時代にアメリカ軍の攻撃にさらされるセントローレンス川のバイパスとして建設された。
 当時は物資の輸送に使われたが、現在は観光船が運航する。
 向うに見えるオタワ川とは高低差があり、いくつかの水門で仕切られている。 運河は写真の手前側に続く。
 冬には凍りつき、スケートで通勤・通学との説明に、「カナダらしい」と。


 今日の観光を終え、オタワ市内で夕食を摂った後、ケベック州ローレンシャン高原まで移動。 なんと2時間半の予定。
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by t_ichib | 2008-10-09 22:43 | 今日もまた旅の空
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