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西安3日間③ かなり不愉快
 3日目にしてようやく晴れ間が、でも青空にはならない。 うす曇りなのか、空気が澄んでいないのか?


f0066555_84261.jpg 帰国便の出発時間は15:00なので、ここ【碑林博物館】ともう1ヶ所の観光を残す。

 古代の書家の字体は、紙に書かれたものでは保存することが難しい。 そこで、石碑に刻まれた字体を残すため、全国からそうした石碑を集めたのが碑林博物館。

 建物の額にある碑林の碑の字、上の「ノ」がない。
 古い字体とも、あるいはそれを書いた書家が当時の政治に満足してなくて、不満を表したものとも言われる。

 現在の中国では「簡体」といわれる文字が使われ、私たちには読むことができない。 論語などの古い字体で刻まれた石碑を見ると、ようやく分かる物に出会えホッとする。



f0066555_994067.jpg 観光地ではなく、ショッピングに連れて行かれたお店で見た絨毯。
 シルクロードのバザールの賑わいが描かれている。

 こんな物はとても足元に敷くわけにはいかない。

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 そういえば、西安(=長安)はシルクロードの東の起点。
 馬をラクダに乗り換えた商人たちは、はるかイスタンブールまで行ったわけではなく、こうしたバザールでお互いの商品を取替え国に戻った。

 盗賊の脅威にさらされ、シルクロードの旅は命がけだったことは想像に難くない。



f0066555_9243874.jpg 最後の観光地、大雁塔
 日本でもおなじみの西遊記で知られる、玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を収蔵するために作られた。

 実際には孫悟空や猪八戒がお供に付いたわけではなく、1人でシルクロードからインドを目指したという。
 先ほどの絨毯屋で見たシルクロードの長い道のりを思い出し、さぞ危難に満ちたものだっただろうと思う。



 西安空港の保安検査では、来るときに難を逃れた人もそのライターを没収され、ホテルで貰った私のマッチ1個が5人のタバコの火の供給源に。
 100円ライターどころか4個100円の私のライターなど惜しくもないが、オイルを抜いてトランクにつめたzippoのライターを没収された人もいた。


 そして、乗り換えの上海空港での再度の保安検査では大変不愉快な思いを。
 保安検査をする係りの女性が、嫌々仕事をしている表情・態度があからさま。 機械に通す時に、客の手荷物を乱暴に投げている。
 言葉のわからない外国人に、上司などに苦情を言われないと思っているのだろうが。

 こんな小役人的な態度が、中国という国に対する印象を悪くすると言うことに気が付かないのだろうか。
 嫌々するくらいなら、一度西安で保安検査をしているのだから、乗り換え時の検査など「省いてしまえば…」と思う。
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by t_ichib | 2009-11-29 10:00 | 今日もまた旅の空
西安3日間② 兵馬俑坑
 昨夜町歩きをしていた時に、降り出した雨は夜遅くにはかなりの雨になったようで、朝バスに乗って走り出したときには、路面はしっかり濡れていた。
 その雨は郊外の高速道路の脇には、吹き溜まりの雪となって残っていた。 「ああ、このあたりでは雪だったんだ」と思っているうち、その雪の量は次第に多くなっていく。


f0066555_1254179.jpg 兵馬俑坑でバスを降りた時には、路面にこんな美しい幾何学模様を作り出していた。

 きれいだけど寒い!
 ホテル出発が8:30と遅かったので、気温はマイナスではなかったと思うけど。
 そして写真のモヤはこの後、さらに濃さを増していく。


f0066555_132192.jpg 今回の旅で最も楽しみにしていた兵馬俑坑。

 1974年、井戸を掘っていた農民により発見された。
 過去の大地震により破損、現在も後方では発掘・修復が進められている。
 最も規模の大きい【1号抗】 兵士たちの顔は1人1人違い、そして東を向いている。 西から当方に向け征服し、秦帝国を築き上げた始皇帝の軍を現していると言われる。



f0066555_1336652.jpg 【3号抗】 抗の規模は小さく、作戦本部といわれる。
 ここにいるのは、将軍や指揮者たち?

 兵士たちはすべて等身大で1.8mある。 上半身は中空になっており、それによって安定して立っていられる。
 傭は粘土を焼き固められており、1体の重さは200Kg。



f0066555_1347938.jpg 兵士たちの手が何かを持っているように見えるのは、実際に青銅製の槍・刀・石弓などを持っており、別の場所に保管・展示されている。

 武器だけではなく、馬具や飾り等も展示されている。

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 ショーケースに展示されている高級将軍

 他に膝をつき石弓を構える兵士・中級将軍の像があり、これらは破損することなく完全な形で発掘されたという。
 日本を含め海外で展示されたこともある。 なんとなく写真で見たような?

 特に石弓を持つ兵士は、今にも動き出しそうで芸術品。



f0066555_1494157.jpg 1号抗~3号抗とは別に【博物館】があり、その中で最も「スゴイ」と思ったのが、この【銅車馬】

 兵馬俑抗ではなく、始皇帝陵の近くで発見された。
 4頭の馬で引く、特に座って乗る「安車」は王か高官しか乗ることはできず、始皇帝のシンボルとされている。
 ほぼ2分の1の縮尺。



f0066555_1422684.jpg 時代はず~っと下って、唐の時代。
 ロマンスで有名な玄宗皇帝と楊貴妃もたびたび訪れた避暑地、華清池。

 玄宗は温泉地のここに華清宮を建てたが、現在の建物は清朝末期に西太后が作ったたもの。
 1986年には2人が入ったと思われる浴槽が発見された。



f0066555_15243094.jpg 真言宗の祖、空海が修行した青龍寺

 1982年に史跡が復興され、それに四国4県が協力した。
 そのためなのか、青龍寺には空海記念碑・恵果(空海の師)空海記念堂があり、4国88ヶ所の0番札所ともなっている。

 回廊の壁面にはめ込まれた画石には、恵果や空海などの他に白居易の詩などがある。
 青龍寺のある辺りは風光明媚な地であり、白居易などの詩人が訪れ詩作をした。

 先ほどの玄宗・楊貴妃のロマンス「長恨歌」の作者と空海は、ほとんど同世代。 2人に面識があったのか。
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by t_ichib | 2009-11-28 22:43 | 今日もまた旅の空
西安3日間① 喫煙者の悲哀
 新型インフルエンザの影が、もうすぐそこまで…
 国民の12人に1人が、新型インフルエンザに感染したとか言うニュースを聞く。 学校や保育園では、クラスに2~3人感染した子供がいてもおかしくない。

 孫たちが通う保育園でも、綾乃のすぐ上の「すみれぐみ(3才児)」さんが、先週末にクラス閉鎖になった。 連休があったせいで、幸いなことに実質1日のお休みで済んだが、親たちは大変。
 子供の数の多い「ももぐみ(3才未満児)」のクラスの方が、ずっと確率が高い。

 金・土・日のたった3日間の旅行でも、その間に「休園とかになったら…」と心配しながらの出発だったが、何とかセーフだったようだ。



 西安には上海で乗り継ぎ。 セントレアを8:50に出発したものの、上海で入国審査・国内便への乗換えがあり、西安に着いたのは現地時間で14:15。
 1日目の観光は、城壁で囲まれた西安の西の城門1箇所のみ。 その後、ホテルに入り小休止のあとバスで夕食会場へ。


f0066555_11472557.jpg 西安は漢や唐の時代には、長安と呼ばれ国の首都だった。
 日本の平安京を建設する時には、そのモデルとなった。

 当時は騎馬民族の脅威にさらされており、都全体を城壁で囲んだ。 ガイドによれば、中国の中でも最も完全で美しい形で残されている。


f0066555_12523848.jpg 上の写真は城壁の上。 城壁の上と思えないほど広い。
 昔はここで攻め寄せる騎馬民族と対峙したのかも知れない。
 城壁の上から内側、旧市街を眺める。
 城壁に囲まれた旧市街は、建物の高さが規制されている。
 一方、規制のない反対側には高層ビルが立ち並ぶ。


 往古は都だった西安も、今や人口では十何番目とか。 (1位は首都北京を抜き重慶)
 中国には38の世界遺産があるが、西安では兵馬俑抗1箇所のみ。 同じ中国とはいえガイドは「お国自慢」なのか、「もっとあるのに…」と悔しそうな口ぶり。


 日本を出発してから約10時間ぶりに、ここでタバコを1服。
 実は国内便乗換え時の保安検査で、ライターを没収された。 (日本なら1個ならOKなのに)
 タバコを吸うために群れてきた5人の中の1人だけが、何とか難を逃れ貴重な1個のライターで、ぶつぶつ不平を言いながら順番に火をつける。



f0066555_1321329.jpg 都を囲む城壁には東西南北にそれぞれ大きな門がある。
 この西の門は別名「安定門」と言い、日本の天皇もここに登り周囲を眺めたという。 (当時は高層ビルも少なく、ずっと美しい自然が眺められた。)
 南門にはクリントン大統領が上ったとか。 ガイドは有名人の話が好きなのか? 私たちが喜んで聞くせいなのか?


 ホテルと夕食会場をバスで往復しながらびっくりしたのは、もうかなり暗い時間帯なのに、バイクがライトをつけずに走っていること。 (ライトをつけているのは2割くらい)
 北京や桂林に行った時はどうだったか、思い出せないのだが。




 そしてガイドによれば、中国では「歩行者優先」でも「車優先」でもなく、「勇気優先」だそうで、気の強いほうが勝つらしい。
 これはガイドの「お国自慢」ではなく、私たちが町歩きをするときの注意事項。

 確かに横断歩道でないところを平気で渡る人もおり、一方横断歩道を歩く人の前を強引に横切る右左折車も、まったく普通のよう。


 夕食後少しだけ通りに出てみた。 当然、信号のある交差点だけを渡ることに。
 ガイドの自嘲の言葉とはうらはらに、「勇気優先」で赤信号で渡る人も勿論いたが、大半は青になるまで待っている。 そして3日間、交通事故を見ることも無かった。
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by t_ichib | 2009-11-27 21:26 | 今日もまた旅の空