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新潟 白鳥の湖?
 新聞だったか、テレビのニュース映像だったかを見て、「ここへ行ってみよう!」と妻が言う。 「どこ?えっ瓢湖へ…」

 なんと新潟県の瓢湖へ、白鳥を見に行きたいという。 雪が降ったら行けなくなるからと、待ったなしのリクエスト。

 調べてみると、瓢湖までへは片道500Km。 高速道路を使っても6時間あまり。
 高速料金だけでも8000円ほどかかるので、1000円で行ける土日に…と。


 11月13日(土)

 (長距離なのであまり欲張れないが)、せっかく新潟まで行くんだからと、弥彦神社に立ち寄ってみる。
 高速道路を降り国道を走っていると、国道をまたぐように巨大な鳥居が見えてくる。 高さ30mというのも破格なら、神社本体までそこからさらに1Km以上あるのも信じられないくらい。


f0066555_13203545.jpg 下調べもせずに出かけたのだが、神社に近づくと大変な車と人並み。
 「今日はお祭りだった?」と。

 後で調べてみると、「弥彦菊まつり」だとか。
 他にこの神社の灯篭神事と舞楽は、ともに重要文化財になっているという。


f0066555_13254055.jpg 参道の両側にたくさんの菊が展示されている。 時折「2等」の折紙が付いたものも。

 「1等とかはどこにあるの?」と思いつつ本殿に近づくと、素人目にもすばらしい作品が。

 1本の茎から、こんなにいっぱいの花をどうやって咲かせるの? 接木…?

 たぶんもう一度来ることはないだろうと、舞楽堂や樹齢1000年といわれる「タコけやき」などを見て、弥彦神社を後にする。


 新潟県の白鳥飛来地は瓢湖だけではない。 佐潟(さかた)もその一で、ラムサール条約に登録されている。
 その佐潟水鳥・湿地センターへ立ち寄り、付け焼刃の「お勉強」
 白鳥など大型の鳥は助走しないと飛べないのに対し、鴨などは垂直に飛び上がれる。
 サギは飛ぶ時には、首を曲げ足は伸ばす。 …など。

 佐潟には白鳥は見当たらず、いるのは鴨ばかり。 センターの人に聞くと、「餌を取りに出かけている。 帰ってくるのは4時半過ぎ。」とのこと。


 瓢湖は明日ゆっくり見るつもりだが、宿への道すがら立ち寄ってみる。

f0066555_13295889.jpg いるいる… すごい。 佐潟では3700羽といっていたが、ここはもっと多そう。

 姿を目にする前から、その泣き声が喧しいくらいに。 翌朝地元の人が「夜も眠れないくらい」と言っていたが、分かるような気もする。


 11月14日(日)

f0066555_1333496.jpg 宿から瓢湖までは10分ほど。 朝食前の早朝と、チェックアウトした後にも瓢湖に出かけてみる。
 真っ白でなく、薄茶色をしているのは幼鳥だという。 大きさは親鳥とほとんど変わらない。
 白鳥ばかりでなく、鴨も多い。 むしろ体が小さい分数は数倍。


f0066555_13345557.jpg その中で少し毛並みが変わった鴨、ちょっと生意気そうにも見える。
 調べてみると、キンクロハジロという種類。

 クチバシが青っぽく、目は金色。 頭の後ろには飾り羽がついている。


f0066555_13365353.jpg せっかくだからと、白鳥が優雅に飛ぶようすを撮影してみる。
 何度も挑戦してみるが、尻尾だけ写っているのなんてまだいい方。 空だけ写っているのさえ何枚も。
 こんなことができるのは、デジカメだから…



f0066555_13382396.jpg とはいえ撮影のチャンスは何度もある。 次々にファミリーを従えて飛び立つ。
 遠くて小さいが、20羽以上写っているものもある。

 それでも湖面の白鳥の数は、一向に減ったようには見えない。


 どれだけ見ていても見飽きることはないが、いつまでもここにいるわけには行かない。 ようやく「少し数が減ってきたかな?」と思える頃に、思い切って出発。


 宿のおかみさんも「白鳥さんはこの辺にも飛んできますよ」と言っていたが、瓢湖からはかなり離れた国道脇の田んぼで、餌を採っている群れを発見。

f0066555_13401510.jpg ここは瓢湖から10Km?、15Km?

 わき道に車を止め撮影。 近づくと迷惑そうに少し離れていく。
 手前のぬかるみが白鳥の餌場だったのか?

 瓢湖を飛び立った白鳥は、西に東にとさまざま。 こんな群れを何度も目撃した。


 この近くの観光名所は他に思いつかなく、新発田城跡に行ってみる。

 明治6年の「廃城令」により城の大半が破壊され、表門・二の丸櫓・石垣などが残されている。
 敷地の大半は明治政府の陸軍に接収され、現在は自衛隊の基地となっている。

f0066555_13503458.jpg 写真は平成16年に復元された、全国的にも珍しい三階櫓
 新発田藩は外様大名だったので、幕府に遠慮してこの三階櫓が天守の役目をはたしたという。

 同じ頃に復元された辰巳櫓を見学し、そこにいたボランティアの方に三階櫓のことを聞く。
 「あそこは自衛隊の基地内なので、入れないんです」と、申し訳なさそうな返事。

 辰巳櫓に関しては、とても親切に説明していただけた上に、もう一つの名所・清水園の割引券まで...



 清水園は新発田藩の下屋敷。

f0066555_13531466.jpg 場所が分かりにくく、近くを何度も通り過ぎてしまう。 あきらめて「行くのよそうか?」と思ったほど。
 それでも来てよかった。

 ここの紅葉は緑の木々を背景に、すごく目に映える。


f0066555_142756.jpg 庭園の中央には草書体の「水」をかたどった池があり、周囲に五つの茶室がある。
 園内の書院から紅葉の池を眺め、昨日から走りづめの体を休める。

 清水園の隣には、「足軽長屋」と呼ばれる、茅葺きの八軒長屋がある。

 その説明書きに、長屋の正面が下屋敷に向いているため、半間の入り口・1間の高窓のみで、「採光・通風とも悪かった」とある。


 新潟県のすぐ隣は、山形・福島などの東北の各県。 今度は「ゆっくりとそちらまで足を伸ばすのもいいな」と思いつつ、帰路につく。
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by t_ichib | 2010-11-14 13:14 | 今日もまた旅の空