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今年の夏休みは延長戦あり
 夏休みも最終番、2年生の春音も宿題やら、自由課題やら何とかこなしている様子。
 その宿題の一つ作文だったかで、「夏休みの楽しかったことベスト3」を挙げている。

 1位花火(打ち上げ花火の見物でなく、我が家でやった線香花火など)、2位山登り、3位海水浴。

 花火はともかく、2位の山に八方・栂池に春音・彩乃の2人を連れ出したジジババは、大いに気を良くしている。



f0066555_1323515.jpg 2人の喜ぶ顔をもう一度見たいと、近くの伊吹山に連れ出す。

 山頂の駐車場には、関東・関西の車が停まり、「伊吹は全国区なんだ」とこれにもちょっとうれしくなる。
 ちょうど1年前にも伊吹に登っており、3才だった彩乃も1時間半の全コースを歩けたので、今年は安心して見ていられる。



f0066555_13482191.jpg ちょっと離れた所に、一面のサラシナショウマ

 歩き始める前に、彩乃は妻に連れられトイレへ。
 その間に春音は「カメラを貸して!」と、上り口近くの花を撮りはじめる。

 戻ってきた妻が、黄色のキリンソウや赤いシオガマなどを、「きれいだね」と指差すと、「それはもう撮った」と、ちょっとえらそうに答える。

 ピントが合っていなかったときのため、2~3枚撮って欲しいが、(プライドを傷つけないよう)ジジは黙っておく。


f0066555_13411631.jpg カワラナデシコ

 小さな花をたくさんつけるノハラアザミは、まだ咲き始め。
 頂上付近に多い、シモツケソウもピンクの花がまだチラホラ。

 一方、ツリガネニンジンやギボウシなどは、もう終わり近そう。


f0066555_14135555.jpg このコオニユリも、そうした終りの花なのか?

 実のところ、花の時期は良く分っていない。

 以前、下界の暑さを逃れ「避暑中」の赤とんぼの群れを、この山頂で見かけたが、今回は見なかった。
 私たち人間は「暑い暑い」の連発だが、虫たちはいち早く秋を察知して、下界へと降りていったのか?

 この日は、ふもとで31℃、頂上は23℃。



f0066555_14261266.jpg イブキトリカブト

 山頂でお弁当を食べ、降りはじめる。
 こちらのコースには、トリカブトの群落が何ヶ所もある。

 毒草としての名が有名で、そういう目で見ると花も不気味に見えるが、漢方薬としても使われる薬草でもある。
 伊吹山は薬草が多く自生しており、織田信長の時代に薬草園がここに設けられた。



f0066555_14404770.jpg 下山のコースは岩場があったり、(昨夜の雨で)ぬかるみがあったり。
 姉の春音が妹の彩乃を抱きかかえ、そうした難所を乗り越える。

 部屋の中で退屈したときなど、よくケンカをする。
 が、外へ出かけたときは、実に仲が良い。

 こんな姿を見る時も、ジジババが「連れてきて良かった」と思えるひととき。
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by t_ichib | 2012-08-31 11:45 | 今日もまたジジ馬鹿・親ばか
東北の夏祭り② 五所川原の立ちねぷた
 五所川原のねぷたは、正式には「立佞武多」という字を当てるようだ。 読み方も、青森がねぶたと濁りだが、ここではねぷたと「○」になっている。


 東北の夏祭りは夜が本番、昼間の時間は空いているし、次の会場へのバス移動がある。 その時間を利用して、観光が少しだけ付いている。


f0066555_14405763.jpg 【奥入瀬渓流】

 今日の最終目的地は、同じ青森県の五所川原なのだが、一度岩手県に入り奥入瀬・十和田湖へ。
 しかも、十和田湖はまるっぽ岩手県でなく、小さな川が県境になっており、そこから先は秋田県。 ...と、秋田出身のバスガイドが言う。 (出身というより、バス自体が秋田県のバス)

 短い間に、3県にまたがる観光をしたことになる。

 奥入瀬・十和田湖ともに、前回の夏祭りでも立ち寄っているし、個人での旅行でも来ている。 これで3回目、それとも4回目?


f0066555_14544373.jpg 【太宰治の生家:斜陽館】

 五所川原を通り過ぎ、(現在は合併して五所川原市になっているが)金木町へ。

 大地主であり、衆議院議員であった父津島源衛門が建て、戦後は売却され一時は旅館「斜陽館」となっていた。
 その後、当時の金木町に寄付され、太宰治記念館となった。

 斜陽館に入るのも2度目だが、太宰が11人兄弟の10番目という大家族だったこと(長男・次男は夭逝)や、父源衛門が母タネの元に入った婿養子だった(豪農松木家から)ことなどは、今回改めて知った。

 敷地680坪に1、2階あわせて20室400坪の邸宅は、旅館としても十分な広さ。
 金木の「殿様」津島家の面目躍如というべき。



 立ちねぷたの行われる五所川原に戻る。

f0066555_15362584.jpg 【「立佞武多の館」を出るねぷた】

 2009年にこの館を訪れ、保管されている巨大な3台のねぷたを見た。

 6時にこの館からねぷたが引き出されると聞き、大急ぎで夕食をとり館の前の人ごみに加わる。

 高さ23m、7階建てのビルに相当するというねぷたの迫力は圧巻。

 正面の大きなガラス張りの戸が開く瞬間は、残念ながら見逃した。



f0066555_16125271.jpg 【3台の巨大ねぷた】

 館には3台のねぷたを収納するスペースがあり、毎年1台の新作が製作される。
 先頭が今年製作のもの、一昨年・昨年と続く。

 立ちねぷたの製作は一時途絶えていたが、平成5年に明治・大正時代の台座の設計図が発見され、80年ぶりの復元となった。

 完成したねぷたは、平成8年に「一度きりの復活」として町中に曳き出された。

 その後、平成10年になり、市の支援を受け毎年の開催となった。



f0066555_16313218.jpg 【屋島の合戦】

 巨大ねぷたばかりではなく、町内会などの製作による「青森タイプ」のねぷたもある。

 配られたパンフレットによると、参加したのは15の団体を数える。

 実はこのタイプは台座に載せられた、ねぷたの部分が回転する。 広場に引き出された後、ぐるぐる回るねぷたに、最初はちょっとびっくりした。 (23mもある巨大ねぷたには、こんなことはできない)

 構造上、台座から上を回せないねぷたは、台座ごと元気な若者が回って見せる。



f0066555_16424572.jpg 【大昇鯉】

 これは巨大ねぷたではないが、「立ちねぷたタイプ」のもの。

 五所川原農林高校の生徒たちの製作。
 もう一つ五所川原高校製作のねぷたもあった。

 学校・町内会・各種団体製作の15台とあわせ、18台のねぷたが町内を練り歩く。


f0066555_173265.jpg 【義経伝説・龍馬渡海】

 平成23年製作のねぷた。
 平泉で自害したとされる義経は、東北を青森まで逃れ海を渡ったという伝説があり、それを題材にしたもの。

 3台の巨大ねぷたによる「お見合い」を経て、7時に運航が開始される。

 運航開始までの間、このねぷたのすぐ脇で引き手の人と雑談を交わした。
 どうやら市の職員らしく、ねぷたに関するいろいろなことを聞かせていただいた。



 青森のねぶたの掛け声が「ラッセーラ」というのに対して、五所川原では「ヤッテマレ(やってしまえ)」という威勢の良いもの。 別名喧嘩ねぷたとも言われる。


f0066555_18271975.jpg 【右:『又鬼(またぎ)』 左:『鹿嶋大明神と地震鯰』】

 反対側で「見合う」用に立つ2台。 「又鬼」は平成22年製作で、今年でお役御免となる。

 「鹿嶋...」は今年の新作。 大明神が鯰を足で踏みつけ、大岩で封じようとしている絵は、東北大震災からの復活を遂げようとするもので、青森ねぶたとも共通の願いを感じる。



 昨夜とは違い、今日の宿はバスで1時間半ほど移動した先にある。 祭りのフィナーレまで見届けられなかったのは心残り。

 翌日は、ねぷたの題材ともなった世界遺産「平泉の中尊寺」を観光し、仙台駅から新幹線に乗り我が家へと。
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by t_ichib | 2012-08-08 14:28 | 今日もまた旅の空
東北の夏祭り① 青森ねぶた海上運航
 2度目となる「東北夏祭り」に出かけた。
 この前は、2008年のこと。 その時はそれぞれの祭りに大きな感動を受けたが、「五所川原の『立ちねぷた』も見たい」(妻が)と、2度目の夏祭りに。

 前回もそうしたが、この時期の東北は個人ではとうてい宿を確保できそうもないので、ツアーに申し込む。
 立ちねぷた主体のシンプルなプランだが、うれしいことに青森ねぶたの『海上運航』がセットになっている。


 関東・中部・関西の各地区から新幹線(運賃は参加費に込み)を利用して、新青森駅に集合し祭りに参加するプラン。

f0066555_10453950.jpg 【イザナギ火の神を討つ】

 青森に着いたものの、「海上運航」までには時間があり、夕食前にアスパムの近くにある「ねぶた倉庫」を見学。
 当日も3時くらいまでは、最後のねぶた運行があった。 ねぶたの前で一息入れる人たちにも、安堵の表情がうかがえる。

 東京からの参加者は、この昼間の町中の運行も鑑賞できたと言う。 そこに青森までの距離の差が現れており、ちょっと悔しい。

 今日の海上運航に参加するのは、「大賞」などの表彰を受けたねぶただけ。

 ここに保管されているのは、そうした「選」に洩れたチーム。 いずれも力作ぞろいで、審査員たちは大いに迷ったことだろう。


f0066555_11144731.jpg 【「海上運航」が行われる青森湾】

 海上運航が行われるのは7時くらいから、会場に着いたのはまだ薄明かりが差すころ。
 それでも遠くからお囃子の音や、賑やかな「ラッセーロ」の掛け声が響いてくる。

 湾内には豪華客船「あすか」が停泊しており、船から「海上運航」を見られる。
 通常ならオーシャンビューの部屋は高いだろうが、見られるのは片側のみ。 反対側の乗客は内側キャビンの乗客と一緒に、甲板から見ているだろう。 ...と、貧乏人の独り言。


f0066555_1141518.jpg 【為朝の武威 痘鬼神を退く】

 海上運航に参加できるのは、大賞・知事賞などの表彰を受けた五つと、推薦を受けたねぶたのあわせて六つ。

 海面に明るいねぶたの照明が映り、バックの港の夜景とともに美しい。

 痘鬼神とは、厄病をもたらす悪神で、剛勇の為朝にはその悪神も退散したという逸話がある。


f0066555_11532911.jpg 【阿弖流為(あてるい)と清衡】

 今年の「ねぶた大賞」を受けた作品、阿弖流為は坂上田村麿に討たれた蝦夷の武将。
 朝敵とされるのは征服側の見方で、幾度となく侵攻を繰り返した朝廷軍を退け続けた英雄。

 平泉に京をもしのぐ繁栄をもたらし、後に鎌倉幕府に滅ぼされた奥州藤原氏の祖、清衡とともに現在の東北に檄をとばす。


f0066555_12433299.jpg 【東北の雄 阿弖流為】

 同じ阿弖流為をテーマにした作品が、大賞のほか「知事賞」を獲得しているのが、面白い。

 東北に多く算出する金を狙い、何度も侵攻を続ける朝廷軍を阻んだが、戦火に東北の地が荒廃するのを避けるため、最後には戦うことなく降伏した。
 絵の右に描かれているのは、彼を守護する毘沙門天。


 残念ながらすべてのねぶたを見ることはできなかったが、パンフレットでは22ものねぶたが参加しており、そのどれもが東北の1日も早い復興を目指しているようだった。


f0066555_1332758.jpg ねぶたの海上運航にあわせ、花火大会が開催されており、ねぶたのバックに花火が上がる。
 会場運航が終わったあとも、1時間ほど花火が続いた。

 前回の「東北夏祭り」の宿は海上から遠く離れており、祭りの最後までを見ることができず、集合場所へ移動。 (それでも宿に着くのは、日付が変わってから)

 今回の青森は、会場から歩いて宿に帰れる距離。 最後まで花火を見、祭りの余韻を味わえたのが良かった。
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by t_ichib | 2012-08-07 10:07 | 今日もまた旅の空