最終日はザンビア側からのバスが、私たちをホテルまで迎えに来てくれる。
3日前に出迎えてくれたザンビアのガイドの顔が、懐かしい。 ジンバブエへの国境を越える前に、最後のイベント。 地元の小学校を訪問する。 ず~っと旅行中だったので、私たちの誰もが忘れていたが、今日は土曜日。 当然学校はお休み、私たちのために何人かが集まってくれた。 右端の男性は、この学校の副校長。 幼稚園から、中学校までがこの学校に通う大規模校。 2部制で、午前中だけ通う子と、午後に通う子がいる。 小学生から十あまりもの授業科目がある。 英語の授業はもちろん、数学や理科、歴史などの科目はすべて英語で教えられる。 地元のアフリカの言語は2つあるという。 (両親が話す方を選択するのだろうか?) アフリカならではの教科というか、HIVの予防が教科に組み込まれている。 好きな教科、将来は何になりたいなどの質問には、ハイハイと活発に手が上がる。 以前には逆に日本人への質問として、「どうして、大人なのに英語がしゃべれないの?」というのがあったそうだ。 あまり小学生に馬鹿にされないよう、教科書どおりの質問だが、 「May I take a picture of you?」などと話しかけてみる。 そんな心配は不要だったようで、1枚写真を撮るたびに、写ったデジカメの画像に子供たちが群がってくる。 ジンバブエではムガベ大統領が、独立後白人を追い出しその資産を国有化するなど、その強引さに国際的な非難を受けていたりする。 添乗員がガイドに「あなたは、ムガベが好きか?」と聞いたところ、「それには答えられない。 もし嫌いだと言ったら、ここに生きておられないだろう」とのこと。 ジンバブエを出国し、ザンビアに入国するまでの間に、ビクトリア・フォールズ橋がある。 一応は橋の中央には、ここから先はザンビア、あるいはジンバブエだと示す標識がある。 私たちは「この橋を歩いとて渡ろう」と。 ここを歩いて渡る人も多いようで、橋の上にはお土産を売る人も。 バンジージャンプは営業中だったが、残念ながら私たちの目の前で飛び込んでくれそうな人はいなかった。 橋の下を覗いてみるとこの高さ、ここまで来て飛び降りずに帰る人もいるんじゃないか。 あるいはここでの収益に対する税金はどちらの国に納めるのだろうか? と思いつつ、国境を越える。 リビングストン、ヨハネスブルグ、香港と飛行機を乗り継いで、中部空港に着いたのは日曜の夜。 #
by t_ichib
| 2014-11-15 19:55
| 今日もまた旅の空
今日の出発もゆとりがあり、朝食前にホテル周辺を散策。
ケープタウンでは、「ヨハネスブルグほどではないけど治安が悪いから・・・」と、外出を控えるように言われていた。 ジンバブエでは、あまり心配しなくても良いのだろう。 もっとも、ホテルはビクトリア・フォールズの町のずっと郊外、散策したのも広いホテルの敷地内だけ。 敷地内に何本もあるバオバブの木。 バオバブにもいくつもの種類があるようで、どこかで見たような「上と下とをひっくり返しても、区別がつかない」ような木ではない。 それでも、幹はバオバブらしい太さ。 こんな珍しい木も。 太い幹に直接いくつもの実がなっている。 逆に枝先には実を見つけられなかった。 実がなっているってことは、その前には幹から直接咲いていた花もあったはず。 そしてイボイノシシとインパラが普通に朝の食事を 至近距離にいるお互いにも、私たちをも意識することなくのんびりと。 昨夜ボナ・ディナーに出かけたことを知っていたら、少しは意識しただろうか? 最初はヘリコプターに乗って、上空から滝を見る。 一度に3、4人づつ分乗して、上空からの眺めを楽しむ。 パイロット横の特等席をかけたじゃんけん勝負に、私たち2人は負けた。 販売用のビデオ撮影していたスタッフは、じゃんけん勝負をする4人を、きっと不思議な思いで見ていただろう。 国境のビクトリア・フォールズ橋 どちらがザンビアで、どちらがジンバブエ側か、添乗員が傍にいないので聞くこともできない。 2日前あそこをバスで通過し、明日は歩いて渡ることになる。 そしてその両国のどちらかの税関の建物。 いつも税関通過の時には、「写真を撮らないように」と言われるが、上空からなら...。 妻は発電所も見えたと言うのだが、私は見落とした。 ビクトリアの滝を上空から見る。 左端がデビルズ・キャタラクト、中央に見えるのがメイン・フォール。 さらに写真より右に、レインボー・フォールなどへと続く。 滝の上流に見える中州の岩などは、雨季には隠れてしまうらしい。 せっかくヘリコプターに乗ったのだから、滝の写真をもう一枚。 滝から上がる水けむりは、乾季の今でも日によってずいぶん高くまで上がり、私たちの泊まったホテルからでも、滝の方角の見分けがつく。 短いが十分満足できたヘリコプター搭乗を終え、今度は歩いてジンバブエ側の滝を見る。 公園内に入ると、まずジンバブエの民族舞踊の人が歌と踊りで、そのあとリビングストンの銅像が私たちを出迎えてくれる。 リビングストンの銅像のところから、少し石段を降りてデビルズ・キャタラクトへ。 「水しぶきを避けるため」傘やレインコートが必要なところらしいが、乾季の今はその必要もない。 やや狭いところなので水量が多い時なら、さぞ「悪魔の大滝」だろうと、想像するしかない。 遊歩道を歩きながら、不思議な花を見つけた。 ファイア・ボール・リリーという花だとか。 ファイア・ボールまでは納得できるが、最後のリリーには違和感が。 メイン・フォール 渇水期とはいえ、せめてこれくらいでないと。 2日前のザンビア側から眺めただけだったら、がっかりだろう。 その時、「あんな所に!」という声によく見てみると、滝の上のプールのような場所で水につかる人たちの姿が。 今日はペットボトルの水をがぶ飲みする暑さ、私たちの場所では滝のしぶきもかかってこない。 「気持ちいいだろうな」と、うらやましくなる。 高さ108mのレインボー・ファール 水量不足の今は、スダレかレースのカーテンくらいにしか見えない。 高さではビクトリア、滝の幅ではイグアス、水量ではナイアガラが世界一になるそうだが。 しかしビクトリアは雨季になると、水量でもナイアガラを超えるらしい。 個人的には、イグアスがもっとも迫力があったと思う。 この日の最後は、ザンベジ川のサンセット・クルーズ 広くて静かな流れなので、勘違いしてしまいそうになるが、ここはビクトリアの滝の上流。 少人数の私たち以外はフランス人の団体が乗船。 すごい望遠レンズつきのカメラを持っているので、身振りでほめると、「覗いてみろ」とこれも立派な双眼鏡を貸してくれる。 彼らの持つ立派なカメラは、ニコンとかキャノンとかの日本製、悪い気はしない。 私たちの一行は、いずれもコンパクトなデジカメくらいしか持っていなかったが。 貸してもらった双眼鏡で覗いたのは、川を渡るカバの親子? 「3頭いる」と言っていたので、1頭は潜っていた? 「カバは泳ぐのではなく、水中を歩く」と聞いていたので、あのあたりはそんなに深くない? 対岸の子供のゾウ けっこう長い時間船が止まり、もっとも良い位置で写真を撮ろうと、乗客たちが船内を右往左往したのが、対岸にゾウの群れが現れた時。 子供でも大人にまけず、太い枝を鼻でバシッと折り、むしゃむしゃ食べる。 枝そのものを食べてしまうのか、樹皮の部分だけを食べているのかは、遠くてよく分からない。 ようやくサンセット・クルーズらしくなってきた。 ただし空には雲が多く、今夜も南十字星は見られそうもない。 後半の3連泊の宿は郊外にあり、星空を見るには絶好なので、「南十字星はどの方角に見える?」と、みんなが気にし始めた。 残念ながら、3日間とも空振り。 #
by t_ichib
| 2014-11-14 09:28
| 今日もまた旅の空
チョべ国立公園へ行くには、アフリカ4カ国目となるボツワナに入る。
その道中、あたりはまばらな林が続く。 その木々の中に黒くこげたものもある。 ブッシュ・ファイアといって、油を多く含んだ木が太陽の熱で自然発火するんだそうだ。 その後からは、新たに太陽の光を浴びた若い木々が育つ。 もうこのあたりの林の中でも、さまざまな動物の姿が見える。 チョべ国立公園では見られなかったバブーン(ヒヒ)の姿も。 前にも書いたが、ボツワナではビザ取得は無料。 しかも建物に入る手前で、係員がビザ申請書類(だと思う?)を記入してくれる。 その書類とパスポートを提示して入管を通過。 【チョべ国立公園:ゲームドライブ】 国立公園内にはトイレがないので、ドライブインでトイレ休憩を取った後、いよいよ公園内に入る。 マイクロバスから、四輪駆動車に乗り換える。 添乗員を入れても8名なので、全員が1台に。 2時間ほどの短いドライブだが、最初にチョべ川(ザンベジ川の支流)沿いに。 水辺のほうが、動物が多く見られる。 車のドライバーは、目がいいのかコースを熟知しているのか、時々車を止め、遠くや見分けにくいヤブ陰の動物を教えてくれる。 動きがすばやく警戒心の強い生き物は、教えてもらっても気づく前に隠れてしまうこうとも。 動物(特に鳥など)の名は、日本にいないものなど訳しようがない(添乗員)ので、写真だけ並べる。 聞いたけど忘れたものも多いが。 これも、どうやらサギの仲間らしいことぐらいしか。 空を飛んでいる鳥までは、ドライバーや添乗員の説明は追いつかない。 広げた羽の色がきれいに見えたので。 こちらはワシやタカの仲間? これはホロホロ鳥。 ・・・たぶん。 よく見かけたのはインパラ。 (実はホテルの庭にもいた。) 角がないから、こちらはメス。 イボイノシシは同じくホテルの庭でも見た。 ...というか、それよりずっと前に、車が行きかう町の通りで見かけた。 イボイノシシも近くを車が通り過ぎても平気だし、買い物をしている客もイボイノシシのことを気にもしない。 そういう国なんだ! そして、ドライバーが不意に車を止め、指差す先にフンコロガシ。 別名スカラベ。 日本では見かけない虫なので、その愛らしい姿をしばらく眺める。 ファーブル昆虫記にも登場し、エジプトの王の墓にも描かれる立派な虫なんだと。 アフリカゾウ 添乗員から、「キリンを見るのは難しいが、ゾウなら確実に...」といわれていたのになかなか見つけられなかったゾウにやっと遭遇。 さすが動物園での最大人気者。 この前での滞在時間もかなり長い。 チョべ国立公園の土にはカルシウム分が少なく、そのためこのゾウたちの牙は大きくならないのだとか。 車でのサファリ体験はここまで。 ドライブイン(船着場)で昼食を摂ったあと、今度はチョべ川をボートサファリ。 人数は少なかったが、何とか乗合わせとならず、私たち一行だけのボートサファリとなった。 上流に向かって進む。 左側がチョべ国立公園、右側は何キロにも続く長い中州。 さらに右は隣国ナミビアになる。 今回のサファリではキリンはもちろんのこと、ライオンやヒョウなどの怖い動物にはお目にかかれなかった。 その中で、草食動物であるにもかかわらず、地元のレンジャーが「ライオンより怖い」と恐れるのがカバだという。 のんびりしているようで、走り出すとけっこう早い。 怒らせたら、あの巨体には対抗できそうもない。 とは言っても、親子のカバが並んで草を食べている様子など、ほんわかとしてほほえましい。 もっとも動物園で見るのと同じで、こちらは船でカバは中州のはるか向こう。 安全距離をとってのカメラ撮影だから。 もう一つ怖そうだったのが、ワニ。 ガイドによるとワニに襲われて亡くなるのは、ボツアナでは、年間で1、2名。 意外に少ない。 生活に川の水を利用することの多い対岸のナミビアでは、2、3倍被害が多いとのこと。 カバと同様に離れて見ているから、「ハンドバック何個分?」などと言っていられる。 やや上流の小さいな島の砂地のあたりに、舞い上がったり地面に降りたりしている鳥がいた。 船は、そこでエンジンを止めしばらく動かない。 するとそこに、砂地と区別がつきにくく分かりにくいが、ひな鳥が何羽も顔を出す。 船のエンジン音や他の動物の気配がすれば、ヒナたちは砂の中に隠れてしまうのだろう。 意外に目にしていなかったシマウマをボートサファリの最後になって発見。 サバンナなどのドキュメント映像で、よくライオンの餌食になっているシマウマだが、食べてみても「まずい!」というのが、ケープタウンのガイド、アンジェラさんの意見だったが。 【ベルベット・モンキー】 バブーン(ヒヒ)の姿をチョべ国立公園の中では見かけなかったと書いたが、サルも見なかった。 写真はホテルの庭で見たもの。 庭といっても、ずいぶん広い。 むしろ林の中にホテルがあると言った方が。 このサルはホテルのどこにでもいて、ふと窓の外を見るとベランダに上がってきていたという人もいた。 その夜は、ボマディナー。 昼間に見た動物たちの何種類かは、食材として出されるとか。 写真はそのショータイムのもの。 この後観客たちに太鼓が配られ、教えられながら懸命にリズムに合わせる。 かなり難しいが、時々リズムにうまく合わせられる時もあった。 肝心の食材、ワニの肉は普通に並べられており、気づかないうちに食べていて、まずまずおいしかった。 イボイノシシとホロホロ鳥は、皿に載せてもらったが、たまたま小骨が多いところだったので、口から吐き出してしまい、よく味が分からなかった。 他の人はおいしいと言っていた。 #
by t_ichib
| 2014-11-13 09:08
| 今日もまた旅の空
今日で南アフリカを出国し、ザンビアへ、さらにジンバブエと向かう。
早朝の出発にかかわらず、朝食はお弁当ではなくホテルで。 そのほうがうれしいが、荷物のパッキングなどあわただしい。 ヨハネスブルグの空港から、ザンビアのリビングストン空港に向かう。 ザンビア入国時には、ビザの取得が必要。 といっても添乗員に80ドルとパスポートを預け、私たちの人数分の手続きをしてもらう。 時々思うのだがこの査証代というのは、この国の外貨獲得の手段なのだろうか? ビザは、一度だけ入出国する「シングル」と、2回以上入出国するビザとでは値段が違う。 それにしても80ドルとは、円安の今だと1万円に近い。 この後のジンバブエでもダブルのビザが必要で、費用は45ドル。 その先のボツワナでは、ビザの費用は無料だった。 ザンビア空港で私たちを出迎えてくれた現地ガイドは、温和そうな青年。 短い時間だが観光の案内と、ザンビア=ジンバブエの国境の入出国のお手伝い、そのあとホテルまで送り届けてくれる。 好ましく思えたのは、まだ勉強中らしい日本語でたどたどしく説明してくれたこと。 その彼の案内で、ザンビア側からのビクトリアの滝の見学。 今は乾季だそうで、滝はやせ細って見る影もない。 雨季にあたる1月になると、水量も増え細い筋が一面の水の壁になるそうだ。 そんなことを言われても、ナイアガラやイグアスの豪快さは微塵もない。 少し奥の方に見える滝を、少しアップで撮ってみる。 雨季だと、傘やレインコートが役に立たないほど、着ている服がぐしょぐしょになるそうだが、こんなに遠くへもう一度やってくる気にはなれないし。 ジンバブエ側からなら、もう少し豪快な滝が見られるかもしれないと、期待を残して...。 【ビクトリアフォールズ橋】 この後通過する国境の橋が見える。 かのセシル・ローズが計画したアフリカ鉄道が通り、バスや車などでも通ることができる。 近年この橋からのバンジージャンプも有名。 橋の架かるザンベジ川はビクトリアの滝の下流にあたる。 ザンベジ川はザンビアが源流で、アンゴラやザンビア=ジンバブエの国境を流れた後、モザンビーク海峡に注ぐ。 このザンベジ川には目の前のを含め、橋は4つしか架かっていないそうだ。 アフリカで4番目に長い川だというのに...。 バスで国境を越えるのは初めてではないが、この近くの国々では「添乗員がまとめてパスポートを預かって・・・」というやり方ではなく、一人ひとりが並んでスタンプを押してもらう。 2つも国境を越えてきたため、観光は滝のみ。 早めにホテルにチェックインし、夕食前にちょっと一息。 写真はマンゴウの実。 熟す前の青い実だと、教えてもらわないと区別がつかない。 ホテルの部屋の前に生えている不思議な木。 見た目どおりのソーセージツリーという名だそうだ。 むろん食べられない。 ホテルの広い庭には、サルやシカ、イボイノシシの姿も見える。 #
by t_ichib
| 2014-11-12 08:39
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