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西安3日間② 兵馬俑坑
 昨夜町歩きをしていた時に、降り出した雨は夜遅くにはかなりの雨になったようで、朝バスに乗って走り出したときには、路面はしっかり濡れていた。
 その雨は郊外の高速道路の脇には、吹き溜まりの雪となって残っていた。 「ああ、このあたりでは雪だったんだ」と思っているうち、その雪の量は次第に多くなっていく。


西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_1254179.jpg 兵馬俑坑でバスを降りた時には、路面にこんな美しい幾何学模様を作り出していた。

 きれいだけど寒い!
 ホテル出発が8:30と遅かったので、気温はマイナスではなかったと思うけど。
 そして写真のモヤはこの後、さらに濃さを増していく。


西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_132192.jpg 今回の旅で最も楽しみにしていた兵馬俑坑。

 1974年、井戸を掘っていた農民により発見された。
 過去の大地震により破損、現在も後方では発掘・修復が進められている。
 最も規模の大きい【1号抗】 兵士たちの顔は1人1人違い、そして東を向いている。 西から当方に向け征服し、秦帝国を築き上げた始皇帝の軍を現していると言われる。



西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_1336652.jpg 【3号抗】 抗の規模は小さく、作戦本部といわれる。
 ここにいるのは、将軍や指揮者たち?

 兵士たちはすべて等身大で1.8mある。 上半身は中空になっており、それによって安定して立っていられる。
 傭は粘土を焼き固められており、1体の重さは200Kg。



西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_1347938.jpg 兵士たちの手が何かを持っているように見えるのは、実際に青銅製の槍・刀・石弓などを持っており、別の場所に保管・展示されている。

 武器だけではなく、馬具や飾り等も展示されている。

西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_1356257.jpg

 ショーケースに展示されている高級将軍

 他に膝をつき石弓を構える兵士・中級将軍の像があり、これらは破損することなく完全な形で発掘されたという。
 日本を含め海外で展示されたこともある。 なんとなく写真で見たような?

 特に石弓を持つ兵士は、今にも動き出しそうで芸術品。



西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_1494157.jpg 1号抗~3号抗とは別に【博物館】があり、その中で最も「スゴイ」と思ったのが、この【銅車馬】

 兵馬俑抗ではなく、始皇帝陵の近くで発見された。
 4頭の馬で引く、特に座って乗る「安車」は王か高官しか乗ることはできず、始皇帝のシンボルとされている。
 ほぼ2分の1の縮尺。



西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_1422684.jpg 時代はず~っと下って、唐の時代。
 ロマンスで有名な玄宗皇帝と楊貴妃もたびたび訪れた避暑地、華清池。

 玄宗は温泉地のここに華清宮を建てたが、現在の建物は清朝末期に西太后が作ったたもの。
 1986年には2人が入ったと思われる浴槽が発見された。



西安3日間② 兵馬俑坑_f0066555_15243094.jpg 真言宗の祖、空海が修行した青龍寺

 1982年に史跡が復興され、それに四国4県が協力した。
 そのためなのか、青龍寺には空海記念碑・恵果(空海の師)空海記念堂があり、4国88ヶ所の0番札所ともなっている。

 回廊の壁面にはめ込まれた画石には、恵果や空海などの他に白居易の詩などがある。
 青龍寺のある辺りは風光明媚な地であり、白居易などの詩人が訪れ詩作をした。

 先ほどの玄宗・楊貴妃のロマンス「長恨歌」の作者と空海は、ほとんど同世代。 2人に面識があったのか。
by t_ichib | 2009-11-28 22:43 | 今日もまた旅の空
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