すっかりブログの更新から遠ざかってしまって… そんな中、オーロラを見に行ってきたので。
日本との時差は-18時間。 6時間の飛行時間なので、着いたのは現地時間では半日前。 「すっぽり雪景色」を想像していたが、アラスカ中央部のフェアバンクスは意外と雪が少ない。 ここは飛行場なので、除雪がされていて少ないのも当たり前だが、町の中も本当に少ない。 今回のツアーはオーロラ観光がメインなので、通常の観光はほとんどない。 その数少ない観光のひとつ、原油のパイプライン。 北部の油田地帯から南部の港まで、全長1300Km。 当初は貴重なアラスカの自然を破壊すると反対の声も上がったが、オイルショック等による原油不足が、建設にゴーサインを出した。 高架式にして野生動物が、その下を自由に往来できるように配慮されている。 わずかな観光の後、ホテルに到着。 現地ガイドにより、オーロラの説明・撮影のポイントなどの説明。 その後夕食。 通常の観光ならこれで1日の予定終了だが、今回はこれからがメイン。 夜10時バスに乗り観測条件の良い山頂に出かける。 観測ポイントのスキーランドには、山小屋が二つ。 オーロラ観測のジャマにならないように照明を落とした薄暗い中で、ひたすらオーロラの出現を待つ。 「オーロラが出ていますよ」の声に、全員外へ出る。 実はこの写真を撮るまでが大変。 シャッター速度を15秒位にしても何も写らない。 他の参加者から「ISO感度を800位に上げて…」とアドバイスを受け、やっと撮影に成功。 普段はデジカメを【auto】でしか撮ったことがないので、こんなことも分からない。 シャッター速度15秒で撮ると、観光客のジャンパーの赤い色まで写る。 オーロラをバックに写真をとりたい人は、15秒間まばたきもできない。 アラスカの-30℃に耐えられるよう、旅行社が用意してくれた防寒着・ズボンの上から履くオーバーパンツ・靴・手袋を、全員が着ているので、誰が誰だか分からない。 出てすぐのオーロラは静かで、動きの少ないオーロラ。 最初は全員が外に出てきたが、しばらくすると寒さのため山小屋の中へ入ったり、時々外へ出てオーロラのようすをうかがったり。 白く写っている光はもちろん星。 北極に近いので、北斗七星はほとんど真上に見える。 写真では、オーロラは緑色に見える。 が、肉眼ではうす~く白っぽい雲の筋のようにしか見えない。 弱いオーロラの光を長時間集めることにより、パンフレットなどで見る美しい色が見えてくる。 私も含めて、あの美しい色彩が肉眼でも見えると思い込んでおり、その点では少しがっかり。 長時間の露出ができないカメラしか持ってきていない人は、写真に取ることもできず一層がっかりだったよう。 時計が12時を回る頃、いよいよカーテンが揺らめくようなおなじみのオーロラが出現。 再び全員が山小屋を飛び出し、息を呑むような美しい光景に見入る。 カーテンの揺らめきは、実にめまぐるしく15秒の露出では、姿かたちを追いきれないほど。 天気予報では、-20℃とか言われていたが、実際には-13℃くらい。 風もなく、あまり寒さを感じず堪能することができた。 山小屋を後にしたのは、2時半ごろ。 ホテルに帰り眠ったのは午前4時ごろ。 オーロラの余韻に浸りながら、ぐっすり。
by t_ichib
| 2010-02-21 23:39
| 今日もまた旅の空
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