メキシコ4日目は3連泊のメキシコシティを離れ、メリダに向かう。 広い国なので、国内の移動も飛行機を使う。
メキシコシティは高地になので朝夕はちょっと肌寒い。 到着したメリダはほとんど平地で、空港に着いた途端にその暑さに驚く。 ゆっくりの出発だったので、到着時間が午後1時過ぎだったこともあるが、日本の9月前半までの猛暑を思い出し、観光をする前からぐったりしてしまう。 出迎えてくれたガイドは、メキシコ人と結婚し1児の母である日本女性。 案内してくれるユカタン半島の地図、マヤ文明や遺跡などの簡単な図表を持参し、予備知識を与えてくれたのはありがたかった。 (手作り) 案内の合間に、去年の新型インフルエンザ時のことを話してくれる。 発祥地とされるメキシコのガイド業はさっぱり、その期間は他にすることもなく、子供をつれて日本へ里帰りしていたという。 世界の4大文明が興った理由の一つに大河の存在があげられている。 洪水の繰り返しによる肥沃な大地が、文明と繁栄をもたらした。 しかし、ユカタン半島には川がない。 平らな石灰岩の上に開けた広大な土地で、所々に豊かな土の盛り上がった土地がある。 その一つが、世界遺産:ウシュマル遺跡だが、川がないから水不足に悩まされる。 そのため地下に雨水を貯めた。 写真はその取入れ口の一つ、もっと小規模なものがいくつもあり、全体で3万だか30万トンだったとかの説明を受けた。 魔法使いのピラミッド 数年前まではこの階段を登ることができたが、今は禁止されている。 急勾配で、手すりもなく、途中に小休止する所もない。 つまり危険だからというのが、禁止された理由だという。 上のほうにいる人が倒れたら、将棋倒しで…と、 想像するだけで怖い。 登れないことを残念がるより、美しい形なので下から見上げるだけで満足。 遺跡で最初に私たちを迎えてくれたのは、このイグアナ 「あまり近づくと逃げる!」と、遠くから一斉にシャッターを押す。 1匹見つけるたび大騒ぎ。 が、その後も続々と姿を現し、誰も何も言わなくなる。 ここだけではなく、他の遺跡にもいたるところで見かける。 ガイドさんの家の庭にも出没するという。 ひなたぼっこしている様はユニークでかわいい。 尼僧院 スペイン人は尼僧院とイメージしたが、実際には支配者の宮殿だった。 矩形の庭園を囲むように建物があり、その最も高いところから庭園・左右の回廊部分・入り口を見下ろす。 幾何学模様や動物の彫刻が美しい。 マヤの時代は鉄器が使用されておらず、黒曜石など硬い石で刻んだとされる。 大ピラミッド あまり近くで撮ったので、全体が分かりにくい。 名前は大がつくが、「魔法使い」が36m、「大」は30mとかなり低い。 見た目にも危険そうでもなく、禁止されてもいないので全員が登る。 遺跡全体が平地で、ピラミッド自体が小高いところにあり、上からの眺めはさえぎるものがない。 ぐるっと360度を見渡せ、ジャングルのような木々・遺跡の他の建物が一望でき、気分は爽快。 その大ピラミッドから見下ろした総督の館 すっきりした均整の取れた建物ので、遠くからでも壁面の幾何学模様が見られます。 ネーミングはやはり後世のもので、ガイドからも何のためのものか聞かなかったような。 以前調査隊がここに宿泊したというが、現在はもちろん立ち入り禁止。 ウシュマル遺跡から18kmはなれたカバー遺跡へ移動 その間は、というよりユカタン半島全体がそうだったが、高速道路や国道がまっすぐ通り、その両側は雑木が茂る。 つまり、移動中は集落や建物など見るべきものもなく、睡眠にいそしめる。 ガイドの説明どおり、半島全体が肥沃な土地でもなく、また国土が広いのでこんなところまで、開墾を進める必要がないのか? ウシュマル遺跡に比べ小規模な遺跡で、ここの中心はコズ・ホープと呼ばれる建物。 その正面の壁をぎっしりと覆いつくすのが、「雨の神」の顔。 上下左右にぎっしりと並ぶので最初は見分かられなくて、「丸く2つ並んだのが目、四角い突き出たのが鼻」とガイドに教えてもらう。 空港に着いたのが遅かったので、メリダの町に着いた頃には夕暮れ時になっていた。 オーラン病院にある野口英世博士の銅像 博士はこの地で、黄熱病の研究をした。 現地ではあまり知られていなくて、この銅像の写真を撮るのは日本人観光客だけだとか。 ただ、この近くに博士の名が付いた研究所だかがあって、医学を志す人には無名ではないと思い、少しほっとする。 メリダのソカロ あまり大きな広場でもなかったが、周りには「征服者モンテホの家」、大聖堂などがある。 少し暗くなっていたので、そちらよりはこちらを。 きれいにライトアップされた市庁舎。 メキシコ大学の時に触れたが、1810年(独立運動の発祥)、1910年(メキシコ革命)から200年・100年になるので、メキシコ全体でお祝いのイベントがあった。 イルミネーションは、緑・白・赤と鷲のメキシコ国旗をイメージ化したもの。
by t_ichib
| 2010-10-28 09:43
| 今日もまた旅の空
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