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給食
 東北大震災のニュースの中でも、最近時々聞く話題が学校給食について。
 設備が被災し給食が作れなくて、授業を午前中だけ終わらざるを得ない学校もある。 一方、お母さん方が立ち上がって、給食の炊き出しをしているという話題も。


 その給食に関して、申し訳ないが被災地の話ではなく、私ごとの話題を2つ。

 孫の春音が小学校に入学し、その式から間もない4月のある日に授業参観があり、その後の懇談会のこと。
 初対面どうしなので、まずは自己紹介から。
 ある母親が「うちの子は給食が、とっても大好きなんです。 1年生の始めは帰りが早く、お姉ちゃんだけ給食があったのが、悔しくて…」とユーモラスな話を。
 お母さん方の間からクスクス笑い声が聞こえ、初対面の硬さがすっかり解きほぐされたとか。

 娘からの又聞きだが、「明るくて元気いっぱいの女の子」の姿が浮かび、「春音もその子と仲良しになって欲しい」と思ってしまう。



 保育園でも当然給食が出されるが、妹の彩乃は好き嫌いが激しく、当初は給食をほとんど食べなかった。
 保育園から配布されている献立表を見ながら、「これ食べた?」と聞いても、「食べてな~い!」とあっけらかんとしている。

 普段の生活では、姉の横暴(=遊んでいるおもちゃを取られるなど)にも、ぐっと耐えているのに、食べ物に関しては思いもよらないほどガンコ

 近頃ではようやく、パンと牛乳だけは食べているようだ。



 冒頭の被災地の話に戻るが、(ちょっとニュースが古くて、4月の中ごろのこと)ある学校では設備が修理されるまで、パンと牛乳だけの給食となっていた。 (それで彩乃のことが思い浮かんだ)

 それでも子供たちの顔はとても明るい。
 たとえパンと牛乳だけでも、友達と一緒に食べられる給食はおいしく、楽しいと。

 テレビカメラの前で尋ねられた男の子は、「食べられない人だっているから」と答える一方、「足りる?」との問いかけには「全然足りません!」との本音も。

 他の人を思いやるやさしさと、さらっと見せた本音。
 ちょっと胸がキュンとなったが、本音のさらっと具合が気持よく、今は厳しくとも希望の一端を見た思い。
by t_ichib | 2011-05-06 18:17 | 今日もまたなにごともなく
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