今日が最終日、死海のホテルを出発し出国までの時間を最後の観光。 まずモーゼ終焉の地、ネボ山を目指す。
ネボ山につながる道は、山道とはいえずいぶんきれいな舗装がされている。 「2000年にローマ法王ヨハネ・パウロ2世が、この地を訪れたときに舗装された」との説明。 法王の訪問以降、この地を訪れるキリスト教徒が増えたと言うから、多分道路を作ったモトは十分取れたことだろう。 ![]() 旧約聖書では、モーゼに率いられた一行はこの山から、「約束の地」エレサレムを見、モーゼ自身はここで力尽きたとされる。 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は根源は一緒で、ガイドによれば「コーランにもモーゼのことは書かれている」が、ユダヤ教・イスラム教では「モーゼ終焉の地はここではない」と、ネボ山は重要視されていない。 ついでながら、ヨルダンでは90%がイスラム教スンニ派で、キリスト教も3%程いるが、カトリックではなくギリシャ正教。 国の祝日には、国王の誕生日、イスラムの聖人の誕生日などのほか、クリスマスなどもある。 ![]() ガイドの言を信じ、疑いの目で眺めるとエレサレムはあまりに遠い。 黄砂も出ており町を判別するのは難しいようだ。 その展望台の一角に青銅の蛇のモニュメントが作られている。 杖に絡ませた青銅の蛇は、モーゼの象徴のようだ。 教会そのものは現在改修中。 そこから移動距離はわずかだが、モザイクの街マダバへ。 8世紀に地震により見捨てられた町に、19性になり移り住んだ人たちが、廃墟の中から次々にモザイクを発見、保護した。 何軒もあるモザイクのおみやげ屋の図柄は、その時に発見されたモザイクのレプリカ。 現在のマダバの人口は8万。 半数以上はイスラム教徒だが、キリスト教徒が35~40%を閉める特異な町といえる。 最初に山道を登り始めた時は、車窓からは草木がほとんどない乾燥地だったが、この町の周囲は緑豊か。 ![]() 一般に知られる十字架は縦棒が長いが、ギリシャ正教では縦横ともほぼ同じ。 また聖像などはなく、イコンと呼ばれる画が祀られる。 この教会でもっとも有名なのが、床のモザイク地図。 写真の一番上が死海(船が浮かぶ)、左に紐のように伸びるのがヨルダン川(魚が泳ぐ)、左上4半分の中央の小さな楕円が、エレサレムの町。 この地図はイスラエル側から、死海・ヨルダン川を見ている。 とても不鮮明だが。 この教会から歩いてすぐのレストランで、最後の昼食を摂り帰国の途へ。
by t_ichib
| 2012-04-10 16:19
| 今日もまた旅の空
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