昨日は走行距離が200Kmを越える強行軍とはいえ、それはバスが走った距離。 自分の足では、鍾乳洞内の2Km弱しか歩いていない。
体はバスの座席の形でこわばってしまった気さえする。 それで夕食の前と後に、体をほぐしに外へ出て歩き回る。 ホテルそのものも国立公園の中にあるので、コンビニやスーパーなどはないが、ブナ・モミなどの森におおわれ、小鳥のさえずりは絶える間もない。 寝る前の一服を楽しむためにベランダに出ても、(夜遅いのに)小鳥の鳴き声はどこかから聞こえてくる。 海外に来ていつも不思議に思うのは、耳障りな声でなくカラスの姿を見かけないこと。 【世界遺産】プリトゥヴィッツェ湖群国立公園 上湖・下湖とあるだけではあまり役に立たないが、地図には日本語も書かれている。 (カタカナもあるから、中国語ではない) 16の湖が標高636mから503mの差で、南北に8Kmにわたり連なる。 湖群全体の広さは2平方Km、その水は地図右端のコラナ川に注ぐ。 コラナ川 地図の①を入るとすぐに、コラナ川を見下ろすポイントに出る。 落差があり、見下ろすにちょっと怖いくらい。 ほとんど同じ場所から、下湖群の一部を見下ろす。 落差のある2つの湖は、石灰質堆積物(石灰華)が自然に作ったダムにより、形成される。 そのダムが遊歩道になっており、そこまで降りていって向こう岸に渡る。 大滝 上の遊歩道から、いったん右方向(コラナ川方面)に入り、左方向に曲がった所にある。 最初の地図では、下湖と書かれた下に小さく「大滝」と書かれている。 (英語でもBig WaterFallとしか書かれていない》 湖群全体では92もの湖があり、そのほとんどに名前など付いていないので、こんな安直な名前が。 安直な名前、あるいは名前のあるなしに関わらず、美しい滝がいくつも。 日本でなら、〇〇四十八滝などと小さな落差まで数え上げ、すべてに名前をつける。 ちょっとしたことだが、国民性の違いがうかがえ興味深い。 国立公園内には1,267種の植物のほか、321種のチョウ・161種の鳥などが生息し、最大のものはヒグマ。 現地ガイドさんも動植物には詳しくないのか、写真の魚をコイとか言ってはいたが。 国立公園の中なので、焚き火・動植物の採取はもちろんダメ。 エサやりも禁止なので、日本の池のコイのように寄ってこない代わりに、釣られることもないので逃げもしない。 湖の渡し舟 下湖群の最後の湖はエコ船で渡る。 電動なのか、音が静か。 波もないので、滑らかに進む。 もう一つエコカーでの移動も入場料に含まれているのだが、出口にあたる地図の②はホテルのすぐそば、乗らなかったので電動だったかは分からない。 この渡し舟は休憩所・おみやげ屋に着き、その先は上湖群となる。 湖岸の標識 それぞれの湖の岸には、その湖の名前と左から順に標高554m・広さ8ha・水深10mを示す標識が立てられている。 白い縦の矢印が地図上の現在地。 湖の高低差が分かって面白い。 この高さだと下湖に近いが、ここは上湖群になる。 絶景の遊歩道 こんなスゴイような木道を歩く。 もっとも遠くから見て絶景と思えるので、自分がそこを歩くときは「横に大きな岩があるな」としか思えない。 この国立公園を含む一帯もカルストなので、昨日のポストイナのような鍾乳洞が、近くにあるのかもしれない。 朝出発してから2時間半、すっかり暑くなったが、添乗員が言っていたように「マイナスイオンをいっぱい浴びて」気分は爽快。
by t_ichib
| 2012-05-12 12:58
| 今日もまた旅の空
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