台湾には2度目となる。 前回は台北市とその周辺だけだったので、南部の高雄市方面まで回るツアーに参加した。
他の参加者に聞くと「中国に行こうと思っていたが、あんな状況だから...」と。 それには同感、しばらくは怖くて行けない。 初日(10/22) 台中市 台湾の新幹線 今回の旅では、新幹線・特急などの列車を3回利用する。 ガイドに言わせると、それぞれ待ち時間などがあり「効率が悪い」面もある。 それでも私たちにすれば、「どんなものだろうか?」と乗ってみたい。 この新幹線は、当初ヨーロッパと契約していたものを、当時の総統がそれを破棄し、日本製の新幹線が導入された。 その結果、台湾は高額な契約違反金を支払うことになった。 日本にとってはありがたいことだったが。 私たちが乗車したのは、桃園から台中までの3区間。 新幹線の駅はやや郊外にあり、(駅までのアクセスがムダなので)台湾の人はこれくらいの距離なら、新幹線を利用しないことが多いそうだ。 宝覚寺 本堂をすっぽりと別の建物で覆っている。 戦前台湾を統治していた日本人のお墓は台湾各地にあったが、終戦後にその遺骨は3つのお寺に集められた。 宝覚寺はその3つのうちの一つ。 その宝覚寺を有名にしているのが、この巨大な弥勒菩薩。 弥勒菩薩と言うよりは、七福神の布袋さんのように見えてしまう。 以前はこの仏様の胎内に入り、へその穴から外を覗くことができた。 現在は中の鉄骨が錆び危険なため、立ち入りが禁止されている。 2日目(10/23) 台中から台南、さらに高雄に 日月潭(にちげつたん) 日本統治時代に築かれた、発電用の人造湖。 戦前の技術でコンクリートなどは使われていないが、1999年の大地震の時にもびくともしなかったと言う。 写真は湖畔を巡る遊歩道の一部。 短時間だったが湖畔を散策でき、少しだけリフレッシュできた。 文武廟 遊歩道は人影もまばらだったのだが、同じ日月潭沿いの文武廟には何台もの観光バスが。 文武の文字どおり、文の神・孔子と武の神・岳飛が祀られている。 日本と同様に、寺院建立の高額寄付者の名前などが刻まれているが、その中に「日本国〇〇〇」と言う名前もいくつか見られた。 日本と異なるのは、屋根などに赤や緑などが使われずいぶん華やか。 龍の彫刻も多く、その龍の指の爪が「庶民は3本、寺院は4本、皇帝は5本」と定められていると、何度も説明された。 文武廟から望む日月潭 山門をくぐり背後の湖を振り返ると、まさに絶景。 右上の写真のように、駐車場から廟へは上り坂になっており、山門越しに日月潭を見下ろす格好になる。 台中市の観光を終え、台南へ向かう。 昨日、空港についてすぐに配られた台湾の地図に、緯度を示す実線と平行して破線が記されていた。 北回帰線だという。 台中から台南へ向こうどこかで、その北回帰線を越える。 今まで行ったことのある国では、エジプト・メキシコ・ハワイなどに北回帰線がある。 ベトナム・タイなどは北回帰線より南。 中国にもあるがあまりに広い国なので...。 行った中では桂林が近い? 実は日本にも存在し、はるか南の沖の鳥島はその向こう側。 赤崁楼(せきかんろう) 17世紀にオランダ人によって築かれた城砦、一時荒廃し復元されたが、すっかり中国式の建造物となった。 元の形をとどめていれば「世界遺産になった」と、ガイドは残念がる。 延平郡王祠(えんぺいぐんおうし) 延平郡王祠は鄭成功を祀る祠。 鄭成功は日本人の母を持ち、幼少期は平戸で育つ。 父の元へ帰って後、他民族の支配を嫌い清と戦う。 台湾に逃れてきたときに、それまで台湾を占領していたオランダ人を追い出し、台湾人の手に戻す。 台湾にとって、国父とも言うべき存在で、今も敬われている。 ガイドの説明をそっち抜けに私たちの興味を惹いたのは、大きなガジュマルの木と黒いリス。 動きは素早いものの、人をあまり恐れずちょろちょろする。 観光客の投げてくれるピーナツなどが大好物。 これで台南市の観光を終り、高雄市に向かう。 台中から台南へは170km、さらに高雄へは50Km 清澄湖の九曲橋 清澄湖は台湾の西湖とも言われる。 (大きさはずいぶん違うが) 中国では、9の数はたくさんあると言う意味で好まれている。 日本なら「苦」に通じあまり好まれないが。 9回も曲げているのは、景観が美しいからばかりでなく、人は曲がれても「魔物は真っ直ぐにしか進めない」という言い伝えがあるからだと言う。 その橋の欄干に留まったきれいな鳥。 かなりの距離まで近づいても逃げようとしない。 ガイドから「ツバメだよ」と言われ「えっ」と。 普段見かけているツバメは、白と黒だったような気がする。 種類が違う? 私の勘違い? それとも秋になると、胸元が黄色くなる? ちょっと、不思議に思ったので。 蓮池潭(れんちたん) 写真は竜虎塔、2つの橋の先に龍と虎が口をあけておりその先の塔を巡る。 ガイドから、「龍が入り口、虎は出口。 逆は縁起が悪い」と説明される。 この期間、お祭りの開催中とかで、観光客や屋台の数も多く、そのうちに明かりが灯されいっそう賑やかに。 私たちはこの少し先にある龍の体内を巡ったのだが、そちらは一方通行になっており、入り口と出口を間違えることもなかった。 愛河夜景 夜景を楽しむ観光船も出ていたが、私たちのツアーには観光船は含まれた折らず、橋の上からの撮影。 その後、河畔を少し散策。 その途中で観光船に乗船しようとする長蛇の列を目にし、「乗らなくて良かった」と負け惜しみ。 ガイドの説明では、「夕食時間帯がちょと空く」からネライめだとか。
by t_ichib
| 2012-10-23 17:40
| 今日もまた旅の空
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