今日のローマ発は午後8時の便、たっぷり1日分の観光が予定されている。 9日間の日程なので、前後の移動日を除いて7日間の観光ができて当たり前なのだが。
午前中は【世界遺産:ナポリ】の市内観光。 と言っても、ナポリには一昨日から連泊しており、初日のアマルフィに行く時も、2日目のシチリアに渡る時にもここが起点となっていて、初めてと言う気がしない。 ナポリ駅から道一つ隔てたホテルの周囲は、地下鉄の工事中で朝夕はすごい交通渋滞。 ナポリに限らずイタリアでは、地面をちょっと掘ると遺跡が出てきて、調査のため何年も工事がストップするとか。 工事現場と景観地区とが隣あわせと言う気がしてならない。 【ポジオリの丘から見下ろす港】 歌に歌われた【サンタルチア港】のおもかげ(何100年前のこと?)は、今はもうないといわれ、しかもサンタルチアという地名も「行政的にはない」とも聞く。 少なくとも、昔のサンタルチア港と呼ばれた地区には、バスでは入れなくなっているらしい。 【海に突き出たたまご城】 真正面から撮ったので海に突き出たさまが良く見えないが、昔は牢獄としても使われたと言う。 「たまご」の由来は、城を築く時に魔術師が卵を産め、「卵が割れる時、ナポリに災いが起きる」とまじないをかけたと言われることから。 カステル・オーヴァ(古城)とも言われる。 当然カステル・ヌーヴォ(新城)と呼ばれる城もあり、こちらはバスの窓からしか。 新城といっても13世紀のもの。 次々に敵が海から侵入して来るのを嫌い、「せっかく建てられたのに、長く住む人がいなかった」とガイドの説明。 【プレビシート広場】 ナポリでは一番広い広場、広場を取り囲むように、王宮、サンフランチェスコ・ディ・パオラ教会、サン・カルロ劇場などが並ぶ。 そのどれにも入ることもなく、(「たっぷり」と書いた割には)ただ遠くから写真を撮るだけなのが残念だったが。 【ウンベルト1世ガレリア】 サン・カルロ劇場の道路を挟んだ反対側にあるウンベルト1世ガレリア。 中央の丸いガラス張りの天井からは、たてよこにアーケードが広がり、モザイクの張られた床。 その豪華さにホオーッと、首が痛くなるほど上を見上げる。 添乗員からもガイドの口からも、「ナポリを見てから死ね」と言う言葉が何度も飛び出すナポリ。 こんなところだろうか。 午後からはバス移動して、最後の【世界遺産:ローマ市内】へと。 【コロッセオ】 添乗員がコロッセオに着くなり、「すごい人出ですね」と言ったが、前回来た時と比べそれほどでもないと。 なによりも、古代ローマ戦士のいでたちをし、記念写真に応じる(チップが必要)姿も見かけない。 ここからのガイドはたどたどしい日本語の、新人の女性。 イヤフォンガイドを通じてさえ、小さな声で聞き取れない。 周囲のファロ・ロマーノや凱旋門、もちろんコロッセオのことも説明してくれるが、皆さんてんでに周囲の記念撮影。 やりにくかっただろうな。 【トレビの泉】 ここと、この後のスペイン広場は、掛け値なしの大混雑。 トレビの泉そのものより、この大勢の観光客に驚くことの方が大。 ジェラードタイムなど、少々のフリータイムがあったのだが、「泉の反対側に行ってみよう」などの気も起こらず、集合場所の周辺の100m範囲内をうろうろするのみ。 うっかり離れようとすれば、たちまち迷子になりそうで。 【最後の観光:スペイン広場】 大勢の人で、階段が見えない。 集合場所は階段の上のオベリスクの辺り、遠くからでも良く分かり「迷子」の心配はないが、なんとなく早々とそちらに移動してしまう。 この旅行の初日に添乗員が、シチリア島くんだりにまで出かけようと言う皆さんは、「さぞ海外旅行のベテランでしょう」と言われた。 海外旅行が始めてという人はいないものの、イタリアにはこれが始めての人も多かった。 わずか半日のローマはきっと物足りなく、イタリアの北の方を含めローマに、「もう一度来てみたい」と思った人もいるはず。 それが旅行社のネライ? 上の写真は今回ご一緒したお一人が、全員へ記念にプレゼントしてくださった独楽。 なんと折り紙で作られている。 上海からローマまでの飛行機の中でも、いろいろな折り紙を折って、中国人の子供たちに見せておられたそうな。 席が私たちより後方だったので気づかずにいたが、子供たちばかりかキャビンアテンダントまで、仕事そっちのけで、教わっていたそうだ。 思わぬところでの国際交流、良い方とご一緒できた。
by t_ichib
| 2013-03-16 09:06
| 今日もまた旅の空
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