ニュースとしては少し古いが。
年の瀬を控えた非正規社員たちが、今大ピンチ。 日本を代表するような企業が次々に、「派遣切り」をしている。 中には契約の打ち切り、即従業員寮からの立ち退きを要求されるケースもあると言う。 クリスマスキャロルに登場するスクルージにも勝る、むごい仕打ちではないか。 私の住む岐阜県など、近県の人でなければ「どこにあるの?」と言うくらいの田舎の県。 その岐阜が驚いたことに、「派遣切り」では愛知県に次ぐ全国第2位というニュースに、一層他人事ではない気持ちにさせられる。 街頭インタビューにある会社員が、「もともとそういう契約で、承知で入ったんだからしょうがない」と応えていた。 人さまざまとはいえ、自分さえよければよいというもう一人のスクルージを見たようで、とても悲しかった。 誰だって好きで派遣の仕事を選んだのではない。 生きていくために、やむを得ずに派遣の仕事についた。 もう30年以上前のことだが、未曾有の不況と言われた「オイルショック」を、経験している世代として、「苦しいことも平等に分け合って…」と思う。 「オイルショック」の時も需要は半減し、工場から仕事がなくなった。 無論残業は無し、賃金カットに加え、不況業種では「レイオフ」(=機械を止め、週3日の出勤、休んだ日の給与は企業と国が半分ずつ負担した)をした。 それでも耐え切れない企業は、やむを得ず「希望退職」を募集した。 それに比べ、現在のトヨタ・キャノン・シャープ、いずれも体力のある会社だと思う。 「昔は良かった」と言うつもりではない。 その時にも何人かの先輩方が職場を去らなければならなかったのだから。 ただ、「痛みを分かち合う」という姿勢があったと思う。 こんなに簡単に(トカゲが尻尾を落とすように)派遣労働者の首を切れるのも、「規制緩和」のためだろう。 そのレールを敷いた小泉元総理が、支持率を落とした麻生総理や民主党々首の小沢氏よりも、総理大臣としてふさわしいと言うアンケート結果もある。 本当にそれでいいんだろうか?
by t_ichib
| 2008-12-13 15:48
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